ヒートを倒す準備は出来ているか?

この4年間、イーストのプレーオフはヒートが主役であり続けました。4年間で3回のカンファレンスファイナルに進んでおり、21年バックスと22年セルツだけがヒートを倒しています。

問題なのは22年を除き、ヒートは下位シードであったこと。シーズンで強さを見せたわけではなく、プレーオフになると勝っていた。だからこそイーストの各チームはシーズンの好成績に喜ぶことなく、「ヒートを倒すこと」を念頭に置いてチームを作っていく必要があるのです。ただし「ヒートを倒すこと」というのはダイレクトにヒートを倒すかどうかではありません。

という意味です。ちなみにウエストのチームの殆どは「ヒートを倒すこと」を念頭に置いた戦いをしていますが、その理由は今回の内容を読んでください。またイーストでも、この4年間でいえばセルツとラプターズも準備は出来ていましたが、ラプターズは「シンプルに強さが足りなかった」という状態にもなっており、プレーオフの準備をしていればOKってわけでもありません。純粋な強さを突き詰めていくのも必要。

そんなわけでまずは「なぜ、プレーオフではヒートに負けるのか」を取り上げてみましょう。

①ディフェンスの弱点を狙われる

バックスとヒートの戦いは、アデバヨにミドルを打たせたいバックスと、フリーのアデバヨを利用したハンドオフ3Pを活用するヒート、という攻防が頻繁に行われます。双方が弱点を利用していますが、ここで上回った方が勝ち進んでいます。昨シーズンはヒーローがいないことでダンカン・ロビンソンがアドバンテージを作りまくった。

ここまで明確なことは少なくても、カンファレンスファイナルではバトラーを挑発したグラント・ウィリアムスが1on1でボコられてしまったり、前年のシクサーズはヒーローとオラディポが勝てるポイントで1on1したり。

急にケイレブ・マーティンがエースになるなど、ヒート側のわけわからなさもありますが、選手の集め方としても気持ちの強い選手、複数のことが出来る選手に相手の弱みを付け込ませるような戦い方をしてきます。そのためにシーズン中に準備もしているんだけどさ。

対応策としてはこちら。極端な話、分かりにくい方がベターなんだよね。同じ形で崩されるチームはボコられてしまう。当たり前じゃねーかって思うし、ウエストだと日常の光景なんだけど、確かにイーストの試合を見ていると「なんでこれで守れるの」って感じるときあるしね。

なお、ヒートは明確な弱点になるディフェンダーを嫌います。あるいは個人で弱点ならゾーンで隠したり、ダブルチームとローテを繰り返して解消させてしまいます。マルチに守れそうな選手を優先して集めていく結果、ビッグが足りなくなるところまでがデフォルト。

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