セルツvsキャブス

2023/12/13

昨シーズンのセルツはキャブスを苦手にしていました。それは最後に個人技勝負に近づくほど優位性のあるセルツが、同じことをするとキャブスに対してはアドバンテージを取れないからでもありました。あとシンプルに高いチームが嫌い。

そんなセルツにポルが加わり、キャブスにはシューターが加わりました。似たような補強に見えて、展開した後の課題を感じているキャブスと、広げることで個人アタックが効果的になることを狙っているようなセルツです。

さて試合はポルがジャレット・アレンをガン無視するディフェンスで始まります。大きく空けられたアレンであり、ゴール下のカバーは手厚いセルツ。こういう時にどうすべきかのセオリーはビッグの3Pではなく、アウトサイドの2on1を有効に使っていくことです。

アレンのハンドオフからストゥルースがムービング3Pを放ったのは、なんだか決まらない気もしましたが、狙いとしては正しい。そして決まる選択肢はドノバン・ミッチェルへのピックプレーってことで、序盤はドノバン劇場となります。

アレンのスクリーンを使ってのプルアップはもちろん、時にはアレンに預けてのカットプレーでダンクを決めることも。部分的な2on1を有効活用していくドノバンオフェンスに抵抗できなかったポル。っていうか、抵抗する気がなくてさ。ホーフォードが出てきても同じ守り方しているのびっくりだもん。つまりアレン対策でもあったわけだ。

それだけハンドラー側で振り回していると、必然的にアレンのダイブプレーも出てきます。ただ、これをミスしまくるアレン。どうしたことか。あんまりパッとしない今シーズン。

また、アレンだけでなくキャブスは速攻に行ってはセルツに追いつかれてボールをたたかれるシーンが目立ちました。完全なワンマン速攻なのにボールを持つ位置が悪い。ドノバンアタックで圧倒しているのに、なんだかチームとしては煮え切らない展開が続きました。

大きくリードした1Qでしたが、ドノバンが下がると逆襲されていったのでした。速攻のチャンスに決めきれず、ハーフコートはゴール下を固める意志の強いセルツの守り方に対して、特に何も考えずに攻めているように見えるんだもん。「それでもアレンは決めてくれる」という信頼であり過信でもある。

2Q中盤にホワイトが連続3Pで2点差にしたら、スクリーン1枚使ってプルアップ3Pを決め返すドノバン。割と簡単に打てそうなのに、ドノバン以外は難しそうに打っているキャブスでしたとさ。

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