2023/12/12
なんとホームで負けなしのロケッツ。超内弁慶なわけですが、それってウドカのセルツにも感じていたことだったりします。セルツは普通に強かったから「ホームだから」とは思わなかったけど、なんかホームで得しまくっているような気がしていた。それは数字にはでない部分。言ってしまえばレフリーにコールされない。
なんせロケッツは「ホームだと守れる」という構図です。それくらいハードに守るようになり、ハードさはレフリーの影響を受けまくるのかってね。まぁよくわからんので見ていきましょう。なんせ稀に見る点の入らない1Qだったのだから。
初めにミドルレンジでドフリーのソーハンがミドルを決めれば、ケルドンからブランハムのキレイなカットプレーも決まるし、割と緩い感じのロケッツディフェンス。ウェンビーがドライブしたらエンドラインを踏んだり、客席にパスしたりとミスを連打しなければ、普通にスパーズが点を取れそうでした。
マッチアップの部分で激しさが見えないロケッツの守り方は、全員が少しずつヘルプポジションを取りながら、自分のマークマンにパスが渡ったらグッと近づく守り方です。相手がスパーズだからなのか、これといってターゲットを絞らない守り方にもなっており、何を止めたいのかわからない。
一方で1つずつのポジショニングに拘っていることもわかります。ヘルプポジションを取りながら、自分のマークマンも離してはいけない。距離感が大切なわけです。
ノールールだったロケッツに細かいルールが敷かれている
今までが酷すぎて比べる価値すらないのですが、少なくともやりたいことはわかる。ウドカなので基本はマンマークにあるけれど、全員がヘルプ担当でもある。どっちも求めるので簡単ではないけれど、このチームの歴史を考えれば驚くほどに整備されています。
元々、それなりに出来る資質はあったシェングンはともかく、何もしてこなかったグリーンや好き勝手やっていた(何もしていなかった?)ジャバリ・スミスだってチーム戦術の中で守っているもんな。
マンマークを捨てず、インサイドに全員で絞る。この連動に対して判断の遅いスパーズ。1Q後半にマグダーモッドが出てくるとコーナー3Pをヒットしますが、この手の守り方に有効なのはジャッジよりも思い切りよく打つタイプ。でも、スパーズ全体はゆっくりとやるオフェンスなので、見事に罠にはまっていったような印象です。
そうなるとロケッツも焦ることもなく、ちょっとマンマークが緩いです。ってことで、ロケッツがやっていることは理解できるけれど、ディフェンスが良いチームとしてのハードさなんかは何も出てこない企画倒れの1Qでもありました。といっても点が入らないんだから守り方としても正解。
ウェバンヤマをワンビックにする時間を増やしたのは前の試合からでしたが、DFの穴が少なくなった(良くはなってない)のに対し今度はポストをウロウロし始めるウェバンヤマ。狭い中でドライブコースの前に入ってスペース潰してるのがなんとも……。だからと言ってボールを入れても確率は悪いので戦術云々でどうしようもない個人の問題が多過ぎるスパーズの忍耐はまだまだ続きそうです
いろいろ経験を積むしかないわけですが、経験を積んだ頃にはいなくなる選手もいるから、照準が難しいんですよね。
まずはシュートの確率あげれば何とかなるんでしょうけど