一方でスパーズディフェンスも機能したというか、ロケッツのオフェンスも全然ダメでした。最大の理由はゴール下に押し込んでウェンビーの高さにタジタジのシェングン。それはカバーリングが少ないから個人で決めきるシチュエーションだったとのことで、チームとしての問題ではありません。
そのシェングンが下がってからはイーソンの強引なアタックでペイントをこじ開け、ジャバリ・スミスまでがウェンビー相手のドライブを決めて攻略し始めます。ドライブ決めて吠えているジャバリですが、それってウェンビーが格上って認めているようにも見えるぜ。&ワンってわけでもないしさ。
さて、一度インサイドを攻略すると、例によってウェンビー対策みたいなオフェンスが展開されていきます。「どうせ、お前はなんでもヘルプに来るんだろ」ってやつです。ちょろっとドライブしたらキックアウトでフリーが出来るぞ。
開幕当初、ポポビッチはウェンビーのセンター起用を嫌がりました。それだとメリットを出しにくいからだと想像していますが、ここにきてセンター起用し始めたのは、あまりにもウェンビー対策として認識されたからかもしれません。ペイント内専門家にした方が都合がよさそうだ
その後、コリンズも下げてマヌをいれてもスモール気味にするなど、なんだか戸惑っているようなポポビッチ。でも、近年はガードばかり指名するチーム事情もあって、スピード重視のカバー&ローテがメインだったので、こっちの方がやりやすそうだ。しかもスモールなのにソーハンはバンブリードを守っているしファンキー。
そんなわけで試合は再びロースコアに回帰していく2Q中盤でした。少なくともオフェンスでは、もっと簡単に3Pを打てば上手くいくことは理解してそうなポポビッチだけど、それは拒否しているようにも見えるぜ。勝ちたくないし、乱打による成長もなさそうだし。
いずれにしてもテンポアップを拒むような前半の両チームでした。ワンポゼッションをちゃんと作りたいタイプのオフェンス。スパーズはわかるけど、ロケッツもだからな。サイラスの時間は何だったんだろ。
残り2分からポカスカとシュートが決まって何とかロケッツが51点取ったのに対して、同じ時間帯にひたすらヴァッセルのアイソを繰り返したスパーズは47点にとどまった前半でした。アップテンポにするのを拒みまくったのに、個人技アイソ連発しているの意味わからん。
ウェバンヤマをワンビックにする時間を増やしたのは前の試合からでしたが、DFの穴が少なくなった(良くはなってない)のに対し今度はポストをウロウロし始めるウェバンヤマ。狭い中でドライブコースの前に入ってスペース潰してるのがなんとも……。だからと言ってボールを入れても確率は悪いので戦術云々でどうしようもない個人の問題が多過ぎるスパーズの忍耐はまだまだ続きそうです
いろいろ経験を積むしかないわけですが、経験を積んだ頃にはいなくなる選手もいるから、照準が難しいんですよね。
まずはシュートの確率あげれば何とかなるんでしょうけど