◎カリーの話
ところでクレイのキャッチ&3Pが減り、それがクリス・ポールの融合によるパス数減に関係しているならばカリーの方も減りそうですが、こちらはキャッチ&3Pが微増しています(誤差の範囲)クレイ同様に昨シーズンとのパス数の変動を見てみると
〇カリーへのパス数
ドレイモンド 22.7 ⇒ 12.6
ルーニー 8.4 ⇒ 11.9
プール 6.5
クレイ 4.2 ⇒ 5.2
クリス・ポール 8.7
〇パスからカリーの3P
ドレイモンド 3.9本 ⇒ 2.9本
ルーニー 1.3本 ⇒ 1.6本
プール 1.1本
クレイ 0.7本 ⇒ 0.6本
クリス・ポール 2.7本
クレイ同様にパス数が減っているように見えてルーニーは増えているし、クレイのように「一番パスをくれるのはクリス・ポール」でもありません。満遍なくパスを貰っていて、そこにクリス・ポールからのアシスト分が増えているような感じです。クレイとは違うぜ。そう考えると
カリーがオフボール担当になるケースが増えたことで、クレイのシュート数が減った
なんてことも出てきます。クレイ本人の平均移動速度は昨シーズンと変わっていないのですが、パスが来ないというのはターゲットとしてカリーが目立つからってのも出てきます。クレイがいるのか、いないのか、よくわかんない時間帯あるもんね。
◎レイアップと速攻
さて、クレイのシュートゾーンを昨シーズンと比較してみると、ミドル系のジャンプシュートについては今シーズンに発生した問題ではなく、昨シーズンも悪い数字だったことがわかります。その一方で今シーズンの特徴としては右サイドの3P成功率が落ちていることに加えて、ゴール下の成功率が著しく悪化したことがわかります。
〇レイアップ 61% ⇒ 44%
物凄く目立つのはレイアップの確率の悪さです。っていうか昨シーズンの数字はすごく良い。今シーズンの全レイアップ(といっても27本)を見てみると、ドライブからのレイアップは殆どミスしています。それは言い換えると「ヘルプのリムプロテクターが間に合っている」シーンです。
速攻でもミスはありましたが、ディフェンスがいないなら決めるわけだし、得意のカットプレーもぼちぼちあります。ただドライブだと仮に目の前のマークマンを抜いてもヘルプがいたらダメだし、そもそもマークマンを抜けずにタフなレイアップになっているし。ユーロステップしようとしたらコケているし。
ただ、ここのミスは昨シーズンも多かった。ブロックされまくるクレイの印象があるしさ。それでもレイアップが高確率だったのは速攻が多かったからです。
〇速攻 3.5 ⇒ 1.6
〇ペイント内 4.1 ⇒ 2.0
〇レイアップ数 2.3本 ⇒ 1.7本
ペイント内得点が半分になってしまったクレイですが、それは速攻での得点減と近しく、レイアップの確率ダウンは「速攻が減った」ことが最大の理由にみえます。ただ、その割にはレイアップ数は減っていないので
速攻減+ハーフコートでリムプロテクターに負けている
こんな感じですが、じゃあウォリアーズ全体としてはどうなんだろうか。なお、チーム全体のレイアップデータはないので省略
〇ゴール下 21.2本 ⇒ 17.8本
〇速攻 14.5点 ⇒ 10.8点
やはりゴール下が減っており、スペースを作ることに失敗しています。それは速攻が減ったこともあるし・・・っていうか、それが殆どか。
チーム全体の速攻減がクレイの得点減に繋がっている
こうやってみると、確かにクレイのプレーは物足りないし、ブロックが待っていたら決められないという情けなさもあるけれど、クレイの問題よりもチームの問題の方が大きそうです。クレイにとって得意なシチュエーションがことごとく減ってしまっている。プールと分け合う必要性がなくなったのにさ。
デビッド・ウエストが必要ですね笑
ホントそれ!
クレイを見てるとそれステフなら打てるのになあ…って瞬間が多いですね
比較対象がおかしいってのは確かなんですけどね
逆に言えばPG加わったので、クレイじゃなくてカリーに打たせたいんですよね。そりゃそうだ。
この感じを見るとクリスポールとウエストブルックをトレードしちゃえばいいんじゃね感もあるというか…
だいぶ頑張ってるとはいえ元がスローなクリスポールを合わせるのは難しそうだなと思います。