キングスｖｓウルブズ

２０２３／１１／２５

YouTubeライブもしたけど、面白い試合だったので雑感です。初めから終わりまで充実した内容でしたが、それがキングスとウルブズなんて２年前からは信じられません。キングスはＨＣも交代したし、選手も変わっての出来事なのでまだしも、ウルブズは昨シーズンから何かがかわったわけではなく、今シーズンの進化なのでビックリじゃ。

◎オフェンスのキングス

この試合はオフェンスのキングスとディフェンスのウルブズという構図でしたが、試合開始からキングスが自分たちのペースに持ち込むことに成功しました。点差以上に試合の主導権を握ることに成功したわけです。

キーガン・マレーがいなかったキングスのスターターは、フォックス、ハーター、ドゥアルテ、バーンズ、サボニスという５人。ディフェンスに問題のある選手たちを並べていったので「チームで最も良いディフェンダーはバーンズ」にすら見えます。それは通常通りか。

相手はツインタワーであり、アントマンがいるのに、この５人ってのはどう考えてもディフェンスが苦しく、案の定、アントマンｖｓドゥアルテ、タウンズｖｓバーンズのところでぐうの音もでないほどボッコボコにされました。特にドゥアルテはダンクに行かれるシーンで余計なファールして＆ワンにしていったし、問題が大きすぎました。

〇前半のタウンズ
１６点
ＦＧ８／９
４アシスト

〇前半のアントマン
２１点
ＦＧ５／９
ＦＴ１０／１１
３アシスト

無力なディフェンスを繰り返したキングスなので、ウルブズはＦＧ５４％に加えてＦＴ１７本の６４点を奪っています。オフェンスはいうことがないほど上手くいったのですが、３Ｐ４／１１はひとつのキーポイントでした。

確率的に悪くない３Ｐですが、３Ｐの打ち合いをすればそれはキングスに分があります。慣れているからね。ウルブズとしては確率の高いショットを優先し、ディフェンスの戦いを制するのが勝ちパターンにはめることになります。しかし、前半はオフェンスの戦いとなっており、キングスは３Ｐに活路を見出しました。いつも通りではある。

〇前半の３Ｐ
キングス　１４／２２
ウルブズ　　４／１１

決まりも決まったり６４％。イージーといっても決まりすぎなわけですが、スターターにハーターとドゥアルテを並べたってことは、これはゲームプランです。特にツインタワーが相手ならばバーンズやライルズがオープンになりやすいのはわかっているし、サボニスのハンドオフも含めてツーメンゲームを仕掛ければ、前に出てこないゴベア相手にプルアップ３Ｐを狙えます。

ハーターとバーンズ、モンクが決めたことに加えてベンチからケスラー・エドワーズまでコーナー３Ｐを迷わず放って決めたことは大きく、出来すぎなキングスのゲームプランでした。シューター陣がベンチに下がったらライルズが登場して鉄板のワイドオープンになっていたし、マジで出来すぎ。

〇前半のフォックス
１０点
ＦＧ４／１２
３Ｐ２／４
７アシスト

その一方で起点役のフォックスは３Ｐ連打ではなく、得点もそこそこ。コートビジョンがよくパスを上手く散らしていました。お見事ではありますが、それだけエースに対して警戒される中でチームメイトの３Ｐを生み出したわけです。

ウルブズディフェンスの良さはペイント内を封鎖する点にあり、３Ｐは打たれている傾向にあるので、キングスらしさも含めてシューターを並べての３Ｐアタックが見事に聞いた前半でした。