◎セカンドユニット
キングスの3P攻勢とウルブズのタウンズ&アントマンの構図が進みましたが、選手交代もあるので永久ってことにはなりません。キングスは「オフェンス勝負」というゲームプランでしたがセカンドユニットはダビオンとケスラー・エドワーズを入れてディフェンシブな構図にしました。
それはアントマン対応がメインでしたが、この駆け引きは昨シーズン通してチームを作ってきたキングスならではの柔軟な選手起用として機能しました。特に目立ったのはマレー不在によりスターターになったドゥアルテとプレータイムが増えたエドワーズの配分です。
〇ドゥアルテ
21分33秒
+2点
〇ハーター
24分27秒
+17点
〇エドワーズ
18分9秒
△7点
結果としてみればハーターを長く使うのが有効な策でした。実際にオフェンス勝負に持ち込みハーターとドゥアルテが両ウイングとして機能している時間に大きなメリットがあったわけです。ただ、リードを守りたい4Qになると2人のプレータイムが0になり、エドワーズが8分もプレーしました。
オフェンス優先でリードを奪い、ディフェンス優先で守り切る
駆け引きというか、緩急というか、戦略というか。いずれにしてもクロージングはフォックスに頼っておけばよいというチーム事情も含めて、試合巧者ぶりでウルブズを上回っていました。思いっきりオフェンスに振った試合だったのに、最後はディフェンスで抑え込みたいってのは面白いよね。かといって、本当のディフェンス勝負を出来るメンバーじゃないので、アントマンだけはどうにかすることを目指したんだ。
なお、得失点差を見てわかるとおり、成功したといってよいかは微妙です。ただただリードを守り切った試合運びは、普段はローテに入っていないエドワーズを信用してのプレーだったのが印象的です。
◎ディフェンスのウルブズ
接戦の前半ではあったものの、オフェンスの戦いに持ち込まれたのはウルブズとしては面白くない。ハーフタイムの修正は
(ゴベアのところで)スクリーンがあってもスイッチはしない
ハンドラーに対しては後ろから追って3Pを打たせない
ドライブは許容してゴール下のゴベア勝負
こんな感じに持ち込むとキングスはミドルレンジのジャンプシュートが打ち放題になりました。ところが外しまくった3Q序盤。さらにゴール下までドライブしたら部分的に2on1になるのですが、サボニスのあわせがミスに繋がりまくり、ゴベアの高さにも苦しんでウルブズのディフェンスが機能し始めます。
〇3Q
キングス 22点
ウルブズ 15点
前半が70-64なのに、3Qになって急激に変化しました。ウルブズの修正が効きまくったわけですが、何故か自分たちのオフェンスもペースダウンしてしまったという悲劇。悲劇というかバスケってそんなもんだよね。
〇キングスのペイント内得点
前半 24
3Q 10
〇キングスの3PA
前半 22
3Q 9
3Pを打たせないようにしつつ、ペイント内勝負で勝った3Qのウルブズ。ちなみに3Pは9本打たれていますが、うちベンチメンバーが4本となっており、特に3Q序盤は抑えていた形です。ところが、これが4Qになると大きく変化します。
〇キングスのペイント内得点
3Q 10
4Q 24
〇キングスの3PA
3Q 9
4Q 4
ちなみに3Qまで4本だったフリースローも4Qだけで7本。前半に3P攻勢でリードを奪ったキングスは、3Qにウルブズのアジャストによってペースを落とされたものの、4Qになると逆にペイント内を攻略して得点を重ねました。4Qは3P1本も決まらなかったのに32点だよ。
わかりやすかったのはサボニス⇒マギーになったことで、ドライブからのロブパスが成立したこと。さらにフォックスが自分でジャンプシュートを打って外しても、その時点でゴベアorタウンズを引き出しているので、リバウンドに飛び込んだマギーのセカンドチャンスもありました。ウルブズはリバウンドに収縮していたものの、マギーは高さで勝てるもんね。
この流れはサボニスが戻ってきても継続され、オフェンスリバウンドに奮闘しました。っていうか、シンプルにドライブできるフォックスが決め続けた4Qでもあった。
〇4Qのフォックス
16点
FG6/13
4アシスト
0ターンオーバー
最後はエースがどうにかしたといえば以上ですが、ディフェンスの変化を見事にエースムーブというかミドルやフローターで解決したフォックスでした。もちろんアシストも。4Qはスクリナー2枚使ってドライブからシュートorインサイド合わせorキックアウトという3パターンの判断を間違えなかったフォックスの勝利って感じ。
前述のとおりディフェンシブな選手を投入したキングスでしたが、同時にこれだけのことをしながらターンオーバー0のフォックスの偉大さが際立ったゲームクローズでもありました。オフェンスの戦いでリードを奪い、堅実なバスケでクローズする。この緩急はキングスの凄さ・・・っていうかフォックスの凄さでした。
4Qはハンドオフせずにフォックスがミスマッチを狙い続けたことに対応出来ませんでしたね。小さくしてゾーンとかもなかったですし。4Qはこれでもフォックスは割と落としてた方でした。アテンプトが膨大でしたが。相性もあるかと思いますが今シーズン初めて見たウルブスはあれ?こんなもんかいなという印象でしたね。前半キングスのスリーが上振れしたのは事実ですが、そう言ってもあの4Qの内容なら関係なく押し切っただろうなという感じがしましたね。ベンチワークの差か相性の問題かまあウルブズは苦手意識持ったかなと思います。キングスは現状の上2チームに完勝してるんでダークホースというか他チームはキングスとの試合が結構ポイントになりそうに感じます。スリーの爆撃ガチャとかパッと見は頭悪そうなんですが実際は4Qになるとディフェンスもマシになってきてフォックスやモンクがクローズに強いので勝負強いんですよね。15試合消化で実はアウェー10試合と西で一番アウェーやってるんですが9−6でここまで乗り切ったのは良いんじゃないでしょうか。
ウルブズはシーズンの成績が良くてプレーオフで勝てないようなチームの典型例ですね。
ただ、今のウルブズにとって必要なのはシーズンで勝てる経験だし、プレーオフまでに準備すればよいので気にしなくてOK。
キングスは昨シーズンにこれを経験しているから一枚上手という状況でした。
スケジュールもですが、フォックスのケガもあってスロースタートな開幕だったので十分な序盤戦だったと思います。