ハーデンとクリッパーズ

後編

ロケッツとのロースコアゲームを、ハーデンの4点プレーで制し、念願の初勝利となったハーデン・クリッパーズ。後編を書く前にもう1試合してしまった上に、ウエストブルックのベンチスタートとタイスの加入なんてオマケもついてきました。前回を振り返るとプラムリーの離脱の大きさを挙げているので、タイスが加わったことは大きなプラスになっています。そんな前回で触れたのは

ハーデン加入関係なくミドルが多すぎる
ゴール下での得点が取れないエース陣なのでセンターが必須
インサイドで点が取れないのを3Pの高確率でカバー

こんな感じでした。
ちなみにペイント内得点リーグ1位はヤニスで18.2
レナード+ポール・ジョージ+ハーデンで18.0です。
スーパースターが集まっているけれど、インサイドの脅威という意味ではヤニス1人分です。だから本当はセンターに強力なスターが欲しいんだ。そんな選手いないんだけどさ。

なお、今回も注釈をつけない限りはハーデン加入後6試合のスタッツです。

〇ペイント内得点
ハーデン加入前 53.2
ハーデン加入後 42.3

わかりやすく差がついていますが、減った内訳の大きな部分は

ラス   8.8 ⇒ 7.0
ジョージ 8.0 ⇒ 5.7
プラムリー4.4 ⇒ 0

プラムリーの離脱の大きさと、ハーデン加入よるラス&ジョージの減少です。なお、ハーデンは4.0なので2人が減った分くらいはカバーしています。ってことでプラムリー離脱が大きかったなー。

ちなみにペイント内が少ないということは、速攻も少ないってことですが、ここも明らかに減っています。

〇速攻 12.8 ⇒ 11.5

大した減少ではないですが、そもそもクリッパーズの速攻はリーグ25位と少なく、さらに減ってしまった。ちなみにリーグ最低はサンズなのでロートル・スーパースター軍団の切なさ・・・っていうかサンズはデュラント以外は欠場だらけなので、あっちはロールプレイヤーで速攻にならないっていう根深さも。

ラス 3.2 ⇒ 1.0

速攻はウエストブルックが大きく減少しましたが、かわりにレナード&ジョージがカバーしています。なんだかわかりやすくロールプレイヤー要素を増している面があり、ハーデンのために走っているような構図になってきました。そこまでしてハーデンが必要だったのか、でもハーデン加入でロールプレイヤー成分を引き受けているよ。接着剤ってやつか。

〇ミドル 9.4本 ⇒ 13.3本

ハーデン加入後、わかりやすくミドルが増えました。成功率41.3%なので現代バスケにおいて効率の悪さが目立つシュートなわけですが、実はハーデンは1.8本しか打っておらず、ハーデンの上昇分以上にミドルが増えてしまったわけです。

〇ミドルアテンプト
レナード 3.2 ⇒ 4.2
ジョージ 3.4 ⇒ 3.8

〇ミドル成功率
レナード 37.5% ⇒ 24.0%
ジョージ 37.3% ⇒ 39.1%

劇的な変化が起きたのは何故かレナードでした。なお、昨シーズンは平均5本うって50%近い成功率なので、本数的には今シーズンに減らしたんだけど、成功率が酷すぎた。ってことでハーデンが加わって、ハーデン自身のミドルも増えたけど

レナードのジャンプシュートをセットできていない(決まらない)

そんなことが言えます。ペイント内を攻めきれなくなって、得意のミドルもイマイチ。そりゃあ上手くいかないよね。そしてレナードの1on1がマジで決まらない。そこがハーデンの悪いって言われても割と困る。アイソじゃん。

ハーデンとクリッパーズ” への3件のフィードバック

  1. 非効率なオフェンスであることがデータではっきり出てますね、ロースコアになるわけだ。様々なバランスが悪くて困ってしまいますね。
    ポールジョージがSGだとチームとして強みが出ると思いますが、PFがいないのも厳しいですよね。

    1. ポジション概念があるとなんか合わないと思うのです。
      4人が同じような役割で流動性アタックにできないもんですかねー

      といいつつ、それは簡単ではないので時間が必要ですね。

  2. 結局何を期待してハーデンを取ったかって言う話ですかね。
    ハーデンとしては自分に合わせてもらう方が得意、2人はアイソの方が得意。
    現状のメンバーで手っ取り早く機能させるならラススタメン、ハーデンセカンドにして最後だけハーデンポジョカワイ体制にしてそこのルール決めする感じですかね。
    それで前より強くなったのかはわかりませんが。

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