トレード後のクリッパーズ①
ハーデンのトレード後、5連敗のクリッパーズ。ちゃんと試合も見たし、そろそろ触れてみようかなっていう流れですが、いろいろと考えると前段階を説明していく必要が出てきましたので前編です。
4人のスーパースターが並んで勝てないことで「ケミストリーがない」という表現を使うのは簡単です。ただ、そうなると仲の悪さみたいな部分にみえてくるわけです。実際、ポール・ジョージに関してはリズムを失い、なおかつハーデンのパスを取れないシーンが出てきました。ただ、リバウンドもポロリしてたんだよな。
※今回は注釈がない場合は、トレード後の5試合のスタッツです。
〇ポール・ジョージ
20.6点
FG39%
3P27%
アシスト 3.2
ターンオーバー 3.4
酷いもんですね。とにかく3Pの確率が酷い。ここの確率さえ上がっていればなんて事はなかった気もします。
ところが酷い個人スタッツのポール・ジョージよりもレナードの方が得点が少なく、そしてハーデンの得失点差は△14と激やばです。そんなことも含めていろいろと考えていきたいわけですが、今回の5連敗については「ハーデンが加入して悪くなった」こと以上に
プラムリーの離脱により戦い方が難しくなった
これが同時に降りかかってきたことで問題が起きているようにみえます。
ズバッツがベンチに下がると、マブス戦ではマイクロラインナップにしていましたが、これがあまりにも酷かったからか、グリズリーズ戦はディアベテをセンターの控えとして起用しました。でも、やっぱり厳しいってことでナゲッツ戦はタッカーのワンビッグにしたり、テレンス・マンを偽センターにしていました。
2年前からだったか、ティロン・ルーはセンターを1人コートに入れることに拘るようになりました。5ウイングが可能なロスターになっても基本ラインはセンターを起用する。ただズバッツしかいないのとウイングの層が厚いから他のラインナップにもしただけで、基本的に「センターを使いたい」ような采配でした。
だからこそ昨シーズンはプラムリーを獲得したようにみえます。ズバッツとプラムリーの2枚がいればゲームトータルでメリットを生み出せたように思えますが、シーズンアウトって話なので残念。
でも、なんでそこまで「センターが欲しい」ようにみえるのか。それが今回のハーデン加入後の話にも繋がってくるように見えるんだよね。