ティロン・ルーとミドル

◎ウエストブルック

クリッパーズが抱えている問題点は、元々あった問題点をハーデンが来たことによって鮮明になった程度の話に思えます。それはハーデンも、レナードも、ポール・ジョージもドライブからゴール下アタックよりもジャンプシュート系を選びがちなので起こる問題点です。

これをスモールラインナップというか、5ウイング作戦になるとゴール下のスペースが広がるので、エースたちもゴール下アタックに・・・という点も微妙なんだよね。だからセンターを入れた方が機能するように見える。

〇ウエストブルック
12.8点
FG42%
3P21%
6.2リバウンド

相変わらずのウエストブルックですが、この個人スタッツに対して得失点差が他の主力よりマシであることや、クリッパーズにおいて機能しているようにみえるのは、唯一ドライブからのリムアタックが持ち味だからです。っていうかミドルを打たなきゃいいのに、それも打つんだよな。

〇ゴール下アテンプト
ウエストブルック 5.2
ズバッツ 4.6
ポール・ジョージ 2.9
レナード 2.3
ハーデン 1.0

速攻も含めてスピードアタックするのでズバッツよりも多くのゴール下アテンプトがあります。これでフリースローもゲットできるならいいんだけどさ。ハーデンが異様に少ないこともあり、2人の差は単なる個人スタッツとは異なる差が生まれています。

また、ディフェンスでもセンターのところにカバーにきてくれます。自分のマークを捨てすぎるので、やっぱり問題はあるのですが、ウイング陣が減ったことでペイント内に穴が空くことが多く、そこを塞ぐ役割は必須です。ナゲッツのボールムーブは意味不明にカバーに来るウエストブルックに戸惑っているようだった。いなければイージーにフリーが生まれていたし。

なお、ディフェンスに関しては別にウエストブルックじゃなくても、レナードとポール・ジョージが出来る役割なのですが、カバー要員にするとハーデンがガードをチェイスすることになり、怪しさ満点です。どうしようか。

レナードとポール・ジョージを中心にしたジャンプシュート多めのオフェンスにおいて、ティロン・ルーは3Pを有効活用することでオフェンスを成立させてきました。チームの問題点をウエストブルックの突破力が補ってくれていますが、それはチーム戦術の異分子にもなっているので扱いは難しい。難しいけれど、チームが上手くいっていない時には役に立つんだよね。ここの線引きが難しいな。

いずれにしても、ミドル要員が増え、3P担当が減ったことで、より一層のことゴール下の得点源が欲しくなってきました。プラムリーの契約を使ってトレードに出るって話もありますが、果たしてどこのチームが応じてくれるのか。成立したとして、本当にそれが解決策になるのかもわかりません。

ナゲッツ戦を見る限り、上向いてはいるので、このままハーデンが馴染むのに期待するのも一手ですが、優勝を目指すのであれば論理性が足りていないのも事実。走るのか、作るのか、攻めるのか、守るのか。どこに比重を置くのかがブレているんだよね。

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