◎リングへアタック
クリッパーズはミドルの多いチームです。それはレナードやポール・ジョージの特徴でもあります。ここにハーデンが加わり、さらにジャンプシュート系が増えてきました。
〇ミドル 13.8本(6位)
レナード 4.2本 19%
ジョージ 3.6本 44%
ハーデン 1.8本 67%
ラス 1.8本 44%
ボーンズ 1.3本 50%
かつてのダントー二・ロケッツは「ミドルは1日7本まで」と決められていたって話もありますが、チームで6.9本しか打っていませんでした。今シーズンもグリズリーズが6.3本、ジャズが6.5本と7本を切っているチームが複数あります。
そんな中でレナードとポール・ジョージだけで8本近く打っているので非常に多いのがクリッパーズです。ちなみに昨シーズンはもっと多かったです。今シーズンのハーデン前は少なかったのですが、ハーデン加入で増えたのか、ただ単にスモールサンプルゆえの偶然なだけか判断が難しいところ。それにしてもレナードの確率が酷いな。
ただ、クリッパーズよりもミドルが多いチームが5つもあるんだから気にしなくてもいいようにみえます。でも、違う特徴もあるんです。
〇ゴール下 22.2本(28位)
〇ペイント内 16.8本(19位)
ミドルが多いだけでなく「ゴール下やペイント内が少ない」という特徴も持っています。リングにアタックせずにジャンプシュートが多いってことです。当然ペイント内得点も少なくなります。
〇ペイント内得点 43.6(27位)
〇フリースロー 22.4本(21位)
レナードとポール・ジョージがいることでアタック能力の高いチームに思いがちですが、この2人はジャンプシュートの選択肢が多い2人のため、ペイント内得点が少ないのはハーデンのトレード後から始まった話ではありません。
〇ペイント内得点
22-23シーズン 45.5(27位)
21-22シーズン 43.4(27位)
20-21シーズン 42.2(28位)
〇フリースローアテンプト
22-23シーズン 23.9(11位)
21-22シーズン 19.6(30位)
20-21シーズン 19.3(28位)
昨シーズンこそ良かったものの、21-22シーズンはフリースローアテンプトもリーグ最下位だったので、どれだけリング近辺で点を取りに行けてないかがわかります。
このペイント内得点を引っ張っているのがズバッツなわけですが、昨シーズンは最後の20試合でラス&プラムリーが加わったのでペイント内もフリースローも増えました。ちなみにシーズン序盤はウォールが助けてもいたね。
そんなわけでハーデンのトレードは関係なく、ジャンプシュートが多くて、ゴール下のアタックが少ないのはクリッパーズというか、レナード&ポール・ジョージ時代の大きな課題であり続けています。