◎ケンドリック・ペリー
そんな中、モンテネグロのPGペリーはNBAの第3PGとして面白いかなと思えました。細かい動きですり抜ける上手さとスピードがあり、それでいて落ち着ていてオフェンスを組み立てており、個人で仕掛けることも、ブーチェのポストアップなど他の選手を起点にすることも出来るので、冷静さを持った選手でした。
つまり、スピード&得点力という特徴があるから使ってみて面白そうだし、だからといって個人技ガンガンではなくて、ちゃんとチームで目立たせる場所を使った組み立ても出来るわけだ。
富樫や河村もそうですが、目立っているPGってのは時に「目立ちすぎている」ことがあります。そりゃあハンドラーが仕掛けるのは気持ちよいし、わかりやすいですが、NBAレベルから見たらロールプレイヤーなんだから、ちゃんとエースを引き立てられないと不必要だよね。
だからペリーは良かった。ただ30歳なので、契約の保証もないNBAには来ないでしょ。NBA側も若手を優先するでしょ。
◎カルリク・ジョーンズ
NBAプレイヤー以外で最も素晴らしかったPGが南スーダンのジョーンズ。といってもブルズの契約下にいる選手であり、Gリーグでプレーしていたので、管理人が見たことがないというだけでNBAプレイヤーです。
自分で仕掛けてどうにかするタイプではなく、リズムよくパスを散らし、全体を組み立てていくタイプのジョーンズですが、スコアリング能力も高いのがすげー。
20.4点
2P54%
3P42%
10.4アシスト
4.8リバウンド
1.2スティール
1.8ターンオーバー
変態スタッツですな。点は取る、確率も高い、アシストは一流、ターンオーバーしない。えぐすぎるだろジョーンズ。
ってことで、PGが足りていないブルズでのプレーが楽しみなジョーンズですが、ブルズはデローザン、ラビーン、ブーチェなので基本的にディフェンス優先のPG起用法なんだよね。そしてベンチからホワイトが出てくるので、ホワイトに勝たないと出番はない。
うん、いかにも出番が回ってこなそうなジョーンズ。20分くらい使っていくと良さがハッキリと出てきそうですが、チーム的に厳しいぜ。他のチームに行こうぜ。こうして良い選手であってもチーム事情も関係してくるからな。チーム事情無視してまで必要とされる選手はそうそういないよね。
各国のバスケとNBA選手(元含む)のチーム内での役割は面白いですね。
自分もいろいろ注目していましたが。。
カーリックやトレモントなんてNBAでは使いにくい選手だけど、国際大会ではここまで結果を出すし。
ホリスジェファーソンなんてアンダーサイズのディフンシブロールプレイヤーだったのに大エース。
もちろん、NBAにくる選手なんで元のポテンシャルは十分にあるんですが。
選手としての能力も重要だけど、チームと合うかどうかも重要。
渡邊を見ていて、自分の役割を確実にこなせる選手ってのは、やっぱりNBA選手にとって大切な要素なんだと思った。
ネッツと言えば、ロンデイ・ホリス・ジェファーソン。
ヨルダンにコービーのそっくりのプレイヤーが、という記事を見たら、そこにいたのがホリス・ジェファーソン。びっくりしました。
コービーが“フェアウェルツアー”としてブルックリンへ凱旋してきた際に「あの時、僕(ホリス)は『ねぇ、僕になにかアドバイスはありますか?』と聞いたんだ。そしたら彼はエルボーを好きになれと言ってくれた。それからというもの、僕はミッドレンジ(ジャンパー)を磨いて、毎年うまくなってきたんだ」
との記事も。
ホリス・ジェファーソンの活躍、嬉しかったっす。彼もアトキンソン・チルドレン、ですかね…。
現チームとは契約上、NBAチームが興味を示せば戻れるらしいのですが、彼やワールドカップで目立ったチームのプレイの質とかクオリティとか、また機会があれば解説を拝読したいです。