帰ってこいロディオン・クルッツ

フランスを倒し、スペインを倒し、サプライズの多い今大会で最大の衝撃を巻き起こしているクルッツのラトビア。「クルッツの」というのは単なる贔屓でしかなかったはずが、どうしてこうして、本当にラトビアのキープレイヤーになっています。ダメダメだったクルッツが見事に成長し・・・ってわけでもないのが面白いんだけどね。

ということで今回はクルッツの良さ・・・ではなく、NBAプレイヤー以外で活躍している選手の中で、NBAでやれそうな選手を探しつつ、だけど大して活躍していないようなクルッツをNBAに戻したい理由について触れていきましょう。長くなるから2回シリーズかな。

◎有望株

ニックスが権利を持っているリトアニアのヨクバイティス。PG陣では最も優れた選手で、昨年のユーロバスケからの進歩を見せており、NBAに来る準備が整ってきたようにも見えます。本人に来る気持ちがあるのかどうか次第です。

続くのは来年のドラフト候補ヌニェス。ルビオの欠場による招集された19歳のPGはスペインのスターターとして活躍を見せています。ラトビア戦は出番が減ったけどさ。

この辺の選手たちは除いてしまいましょう。ただ、ヨクバイティスがドラフト指名からユーロで過ごしたように、NBAにくるポテンシャルを持っていても、来たところでプレータイムなんてないから来ないで修行を積んだ方がベターなのも事実さ。

◎ガード陣

トレモント・ウォーターズ(プエルトリコ)
ヤゴ・サントス(ブラジル)
シア・イリ(ニュージーランド)

ガードって目立つよね。特にウォーターズは素晴らしかった。ディープ3Pにドライブ、落ち着いたゲームコントロール。すごかったぜ。

ヤゴは得点力が高くスピードとシュート力で翻弄していた。ブラジル自体が素晴らしい連動性を見せているので、その中でスピードが目立ったぜ。

でも2人とも小さくて、そこまでしてNBA側が欲しがるとは思えない。イリはフィジカルに強く、使い勝手がよさそうですが、結局のところ、NBAのチームにはもっと良いガードがいるので第3PGとして雇うならば、若手有望株をいれときゃいいじゃんってね。ヌニェスのがいいじゃん。

みんな良いガードで、欲しいか欲しくないかで言えば欲しいけど、ロスター枠とかプレータイムと考えれば、あえて手を出す意味があるのかどうかってなるよね。ウォーターズのコントロール能力なんて最たるもので、コントロールが大事な場面でウォーターズは起用しないでしょ。

そんなわけでガード陣って難しい。トレ・ヤングの控えに誰が欲しいのか。そういう視点で見ると、これといって思いつかん。まぁ現状の第3PGに比べて劣っているかといえば、そんなに変わらないけどね。

帰ってこいロディオン・クルッツ” への2件のフィードバック

  1. 各国のバスケとNBA選手(元含む)のチーム内での役割は面白いですね。
    自分もいろいろ注目していましたが。。
    カーリックやトレモントなんてNBAでは使いにくい選手だけど、国際大会ではここまで結果を出すし。
    ホリスジェファーソンなんてアンダーサイズのディフンシブロールプレイヤーだったのに大エース。
    もちろん、NBAにくる選手なんで元のポテンシャルは十分にあるんですが。
    選手としての能力も重要だけど、チームと合うかどうかも重要。
    渡邊を見ていて、自分の役割を確実にこなせる選手ってのは、やっぱりNBA選手にとって大切な要素なんだと思った。

  2. ネッツと言えば、ロンデイ・ホリス・ジェファーソン。
    ヨルダンにコービーのそっくりのプレイヤーが、という記事を見たら、そこにいたのがホリス・ジェファーソン。びっくりしました。

    コービーが“フェアウェルツアー”としてブルックリンへ凱旋してきた際に「あの時、僕(ホリス)は『ねぇ、僕になにかアドバイスはありますか?』と聞いたんだ。そしたら彼はエルボーを好きになれと言ってくれた。それからというもの、僕はミッドレンジ(ジャンパー)を磨いて、毎年うまくなってきたんだ」
    との記事も。
    ホリス・ジェファーソンの活躍、嬉しかったっす。彼もアトキンソン・チルドレン、ですかね…。
    現チームとは契約上、NBAチームが興味を示せば戻れるらしいのですが、彼やワールドカップで目立ったチームのプレイの質とかクオリティとか、また機会があれば解説を拝読したいです。

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