WCプレビュー 日本

ワールドカップに向けて、日本代表の雑感を書いておきましょう。なお、大会が
始まってからの日本戦ですがライブするのが普通になってきたので、ブログはあ
まり書かない気がします。それよりも他の試合を見ようぜ。

なお、今回はアンゴラ戦とフランス戦をみての雑感です。その前にあった韓国や
ニュージーランド戦はみておらず、スロベニア戦のことは最後に書き足します。

●シューティングチーム

2試合通じて3P滅多打ち作戦を敢行した日本。正直、まるでプレーメイクでき
ておらずダメダメなのですが、常に「3Pを打ち切れない」が問題だった日本が
「意味不明なほどの滅多打ち」しているのは、極めて大きなマインドチェンジな
のでポジティブに見てあげましょう。

「中途半端なプレーをするならば3Pを打て!」が徹底されているわけで、そこ
は現代バスケっぽいので悪いことよりも良いことの方が多いよね。うん。

ただし、これに伴い選手選考の基準が変更されたのは事実であり、一時期は谷口
が登場したように、とにかく「打ち切るマインド」が重視されているし、同時に
多様な仕事をするタイプは避けられています。もっとも、そんな選手(ウイング
とビッグ)がBリーグにいるのかって話なので、誰を連れてきたも大して変わら
ないならば、打ち切るタイプの方がいいじゃん。

ガード陣については「多様な仕事」のタイプはいるのですが、この2試合でははっ
きりと明暗がわかれました。要するに打ち切るタイプの富樫が無双していたし、
組み立てようとしていた西田は肉でも魚でもなかった。比江島も似たようなもん
だ。

もっと言えば、テーブスが切られたこと、寺嶋や斎藤なんかも過去の話になった
ように、PG陣も富樫と河村になって方向性は明確になっていました。そんなわ
けで徹底したシューティング路線になった今大会。

●リバウンド

「高さが」星人が泣いていそうなフランス戦であり、「気持ちが」星人が喜んで
いそうなフランス戦でしたが、シューティング路線が徹底された中で、オフェン
スリバウンドへの絡みが目立ちました。女子でも赤穂ひまわりが最重要に見えた
ように、ウイングにオフェンスリバウンドを求める傾向が強いホーバス。だから
こそ吉井って感じです。

渡邊雄太がケガでいなくなったので評価は難しいものの、基本的にNBAでの渡
邊もこのタイプ。スポット3Pとリバウンドへの絡み、あとトランジション。3
P&ハードワーク担当です。

3Pが多いということはロングリバウンドが多いので、ここの回収率は重要です。
それがなければマジで単なる滅多打ち3Pというだけでしたが、オフェンスリバ
ウンドの頑張りは戦術として成立させる匂いがしてきました。この2試合は富永
の3Pよりも吉井あたりのオフェンスリバウンドへの絡み方が、日本の戦術にお
ける中核的な役割でした。ホーバスっぽいな。

ハーフコートの組み立てなんて皆無に近かったですが、タフでも打ち切る中でディ
フェンスが食いついてくれるなら、シュートが外れてもオフェンスリバウンドの
チャンスがあるってか。ただ、やっぱりこれを成立させるにはスペシャルなハー
ドワーカーが欲しい。それが渡邊雄太なんだろうね。

代表になるとアグレッシブなアタックが目立っていた渡邊ですが、求められるの
はハードワーク&ハードワークなのか。その真意を問う前に離脱してしまったの
でした。

WCプレビュー 日本” への8件のフィードバック

  1. この3試合で管理人さんと似たような意見ですが富永にはもっと自身が囮になるようなプレーが出来ればなぁと。というかホイバーグはそれを仕込んでいないのか、はたまた富永がそんなプレーをする気がないのか。日本代表だけでなくNBAを目指す過程で必ず必要となる技術だと思うので何処かできっかけを掴んで欲しいです。

    1. ホイバーグは囮だらけだったんですけどね。あの頃も囮になりたがらないミロティッチが得してたので、ちょっと難しいのかも。

  2. この一年でハンドリング、ディフェンス力を上げて来年のドラフトとのことでしたが、最後のシュートに繋がる所でやられている感じしました。

  3. 勝負が決まった後もディフェンスもオフェンスも大して変わらず、
    3P乱れうちなのは残念でした。
    何かを試す余裕すらなかったのでしょうか。

    1. 一応、プレーコールを変更して試していたのですが、何一つ通用しないどころか、パスひとつ、スクリーンひとつで失敗しており、何も出来なくなって終わったんですよね。

  4. 富永は大学では自信を囮にしたプレイを多用していますよ。それこそ、カリーのように運動量多く引き付けて周囲のプレイを助けています。
    ただそれが成立するのもウォーカーという優秀なインサイドでパスを出せる選手と、ハンドリング能力の高いPGがチームにいるから可能な事であって、日本代表ではそれをできる選手が居ないと思います。
    富永はまだまだ自分一人でクリエイト出来ないのでチームで合わせていかないといけないけど、見ている感じ富永への信頼度はディフェンス含めそこまで高くないのかな?とも思います。(一応全員バスケをうたっていますし)

    1. なるほど。やっぱりインサイドのプレーメイカーが必要ですよね。
      そこんところで代表は「富永に打たせよう」なので、上手くいかない感じです。ホーキンソンが逆サイドに振るくらいかな。

      須田をいれてればシューター使い分けだったけど、入れなかったので、富永を出し続けたそうな、でもやり過ぎるから交代させたそうなホーバスでした

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