フィジカルと展開と判断の早さ

オーストラリアvsフランス

有明アリーナで行われたテストマッチを現地観戦してきたので、感想を書いておきましょう。フロアレベルの席を取ったのですが、俯瞰でみている日常と選手の目線に近いところでみる違いを感じる目的でした。結果的には、そこまで大きな違いはなかったですが、思ったよりもずっとクリーンにディフェンスしているのが印象的で、圧力を強く感じたよ。ジャック・ホワイトなんか、バスケじゃなくてラグビーのワールドカップに出るような体格だったし。

主題はオーストラリアなのですが、それはオーストラリアの方が俯瞰との違いというか、迫力を感じた部分があるから。オーストラリアっていうか、ギディとサイブルだ。ということで、先にフランスから触れておこう。

◎フォーニエとフランス

フランスのオフェンスは相変わらずで、これが世界トップのチームとは思えないのですが、例によってフォーニエのヒーローボールが偉大過ぎました。殆どプレーメイクできていないオフェンスでも、プルアップ3Pをねじ込み、トランジションでユーロステップ&ワンを決め、長く走ったオフボールムーブからキャッチした瞬間に反転してのドライブを決め・・・フリースローだけ入らなかったな。

〇フォーニエ
22分
29点
3P4/6
2P7/8
FT3/7
3アシスト
3スティール
4ファール

変態スタッツを残したフォーニエ。フランスが逆転を狙った6本目の3Pが決まらなかった以外は完璧。ただし、ジャパンコールの餌食になってしまい、プレータイムが22分しかなかったのがフランスが負けた理由でした。30分出てたら40点取ってたんじゃ。

ちなみに他の選手でまともにオフェンスで役割をこなせたのは12点のコルディエくらいですが、この人はストレッチ役なのでプレーメイクじゃないからな。パスが出てきたときに3Pとドライブをしっかりと決めきっていた。

ってことで、フォーニエを除いたフランスのスタッツをみてみると

〇フランス ー フォーニエ
3P2/15
2P17/31
FT5/6

2Pこそ50%を超えましたが、フォーニエとコルディエしか決まらなった3Pと、フォーニエが半分以上打ったフリースローと。どうにもならなかったぜ。

唯一、良かったのはゴベアが下がってフォールが出てくるとポスト起点のオフェンスが作れるので、そこにカットプレーが混ざり、キックアウトパスも出てきました。2点しか取れなかったけど3アシスト、7リバウンドのフォール。ただし4ターンオーバー。

そんなわけで、フォーニエの爆発で1Qにフランスが飛び出したものの「どっかでオーストラリアが逆転するんだろうな」という雰囲気でしたが、これがなかなか時間がかかったし、最後までどっちが勝つのかわからない展開になりました。

これぞフランスの強さって感じです。ディフェンスの硬さは良いとして、点が取れなくても、10個のスティールからカウンターや魔人ヤブセレの強すぎるフィジカルなねじ込みがあってさ。まったくもってオフェンスはどうにもなっていないのに、試合はどうにかなるんだぜ。やばいチームだ。

あと、日本戦にはいなかったバトゥームが1Qと3Qの序盤だけ出ていたんだけど、やっぱりバトゥームがいると全く違ったわ。ギディ担当のフルコートマンツーからリバウンドやリムプロテクトまで万能。

フィジカルと展開と判断の早さ” への3件のフィードバック

  1. OKCファンとしてはギディとホワイトを見るためのオーストラリア代表ですが、whynotさん的にジャックホワイトはどうですか?個人的にはめちゃめちゃOKCぽい選手だなーくらいに思っているのですが…

    1. 同じですね。サンダーらしいビッグ。
      で、同じような選手はこれ以上は不要なんじゃないかと。

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