イーストカンファレンスファイナル’23

振り返ってみるとゲーム7はファーストプレーで決着がついてしまいました。ビンセント相手のファールドローに成功したテイタムですが、着地でビンセントを踏んで足首をひねってしまいました。以降、走るのすら苦しく、ステップバックをするには足首が耐えきれず、遂にはフリーのレイアップすらもミスしてしまいました。

ダンクを決めたものの着地で足にダメージが追加され、顔をしかめていたテイタム。それでもディフェンスの穴になったのは4Qになってからで、インサイドカバーやリバウンドに奮闘し、やれることはやりましたが、限界すぎました。

〇テイタム
14点
11リバウンド
4アシスト

ここにブラウンのプレーチョイスの悪さ。信じられないミスも重なっており、疲労困憊の両エースという状況で、ホワイトやロバートの奮闘があっても厳しかったです。あとブログドンのプレーが悪くて前半で諦められてしまったのも大きかったね。

そんなわけでゲーム7だけを振り返っても仕方がないのでシリーズ全体の感想を書いていきましょう。

◎お疲れセルツ

シリーズはセルツ優勢のゲーム1でスタートしましたが、後半になると謎の失速をします。試合後のコメントでスマートが「細かい努力に飽きてしまった」「スペーシング出来ていない」などの発言をしていた通り、前半の良い内容から後半になって急激にプレーチョイスが悪くなり、ポジショニングが徹底されずに、テイタムのダムダムアタックになるなど、チーム全体として悪かったです。

3Qは明確にやられているわけではないのに、気が付いたら大量得点差を食らっており、徐々にやられたってのが自滅ぶりを表していました。根本にあるのはシクサーズと7試合戦ったことにあるようにみえ、集中力が持たなかったゲーム1でした。

続くゲーム2は反省したセルツが優勢で試合を進めましたが、4Qに3Pを決めたグラントがバトラーを煽り、直後にバトラーに&ワンを決められると何故か決められたグラントがケンカを売りました。そこからバトラーvsグラントで失点を重ねヒートに追いつかれるという酷い展開でした。

終盤にバトラーに対してブログドンになると1on1を止めましたが、追いつかれた中では緊張感もあり、そしてヒートのオフェンスリバウンドがセルツを葬り去りました。バトラーは外したけど、リバウンドはヒート。試合終盤のハードワークに差が出たことで、ロードのヒートが2連勝というスタートでした。

そしてゲーム3の大敗。この時点でウエストと同じくスイープでシリーズが終わると思いました。そこからセルツは粘ったわけですが、ゲーム7でのブラウンの信じられないミスも含めて、セルツの疲労が目立ったシリーズでした。シクサーズとのシリーズがもつれていなければ、少なくともゲーム1かゲーム2はセルツが1勝していたと思います。

テイタムのケガがなければゲーム7がどんな展開になるかはわかりませんでしたが、やはりプレーオフは長いので、トータルで楽を出来るかどうかは大きな差があります。ファイナルは試合間隔があくけど、カンファレンスファイナルは2日に1試合が徹底されているもんね。なぜかファーストラウンドよりも厳しいというビジネス的な理由。

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