ECF ゲーム5

◎ハイスミス

ビンセントが欠場し、これでヒーロー、オラディポに続く離脱。苦しくなっていくヒートのベンチですが、本日のプレータイムはなんとハイスミスが最長でした。36分も出たんだぜ。

スペーシングを徹底されたヒートは素早く手を打ってきました。ゲーム4の3Qでは明らかにラブのポジショニングミスが発生し、しかも追いかけられないスピード問題も出てきたので、ゲーム5ではハイスミスの出番が増えたのです。なんだか1年前にタッカーじゃなくてオラディポになったことを思い出しますな。

実際問題、セルツがコーナー徹底し、それに振り回されたヒートディフェンスですが、バトラー、アデバヨ、ケイレブ、ハイスミス、ダンカンのユニットではかなり間に合うようになりました。ゾーンでも関係なく攻略されていたのが、ユニット構成を変えたら守れるような空気が出てきたぞ。

ここがゲーム4からの改善ポイントにはなったものの、1Qは出番がなかったハイスミスなので試合中に方針変更した様子です。思ったよりもラウリーが悪かったことも関係しているんだろうな。

ディフェンス面でのハイスミスは効き、しかもスティール速攻も生み出してくれました。ヒートにとっては悪いニュースばかりのゲーム4と5ですが、唯一ここだけはゲーム6へのプラス材料として捉えることが出来ます。

同時に「オフェンスで上回らなければ勝てない」という状況でもあります。追いかけることが出来ているだけで止めきることはできないので、セルツの3Pが外れてくれない限り、点の取り合いを制するのが基本です。そう考えるとヒートは絶望的な状況ですが、プレーオフになってからは点が取れるのでわけわからん。

〇ハイスミス
15点
3P3/4

しかし、興味深いことが起こったのはここからでした。正直「ハイスミスはラブより守れる」なんてことは誰もが知っています。それよりもハイスミスが加わったことでコーナー3Pが安定し、ヒートの方もスペーシングがよくなりました。今日も14点のケイレブに、チームハイの16点だったダンカンとベンチメンバーの得点力が光っているぜ。

3P 9/23
うちベンチメンバー 7/11

ヒートはアテンプトが少なかったのですが、成功率は39%と高く、実はセルツと大差ありません。特にベンチメンバーが止められないぜ。

ならばスペーシング出来ている中でインサイドをしっかり決めればOKでしたが、アデバヨとバトラーが合計30点と止めきられました。スペーシングはできていて、インサイドは1on1が多く、そして止められた。これがヒートオフェンスの問題点となりました。

〇フリースロー
ヒート 10
セルツ 19

ホームコートだなんだってのは関係なく、両チームのフリースローが少なくなりました。スペーシングでファールすらできない状況がうまれたともいえます。お互いにヘルプが「間に合わない」ことが増えましたが、ペイント内で止まりがちなアデバヨ&バトラーについては複数で囲まれることもありました。

ヒートにとってはディフェンスはある程度の対処が見つかったというか、止めきれない中でハイスミスを使うことでリスクを下げられるし、時にはテイタムあたりからスティール速攻も生み出してくれるので、ラブを早めに下げればどうにかなりそうだ。

しかし、オフェンスがね。これまで効いていた3Pアタックはハイスミスが決めたことで継続しているけど、そうではなくてスペーシングしているのにエースが決められない問題へと移ってきました。これが解決しないと、まさかの3-0からの・・・

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