◎時間をかけろ
マッズーラの読み通りなのか、ブログドンとブラウンがドライブを決めて、早々にスポルストラがタイムアウトです。こっちは早いな。それが3Qと4Qの差なのか。ただ単にタイムアウトが残っているからなのか。
ただ、このタイムアウト以降は、むしろセルツがバトラーへの対応を確認してミスマッチを避けました。かわりにビンセントとケイレブで攻めていくことに成功しますが、セルツはブラウンのドライブ&ワンにホワイトの3P。3Qはたまたまだといわんばかりの反撃です。
そこからお互いに1on1ベースの攻防が続きます。ヒートはラウリーとビンセントを並べ、完全にスモール対応。もちろん、セルツは日常通りのスモールなので、すごくかみ合ったというか、お互いにスペーシングして、優位なマッチアップを攻め込んでいきたい様子。オフェンスを作るのに時間をかけている。
開始6分でヒートは9点しか取れず。3Qが40点オーバーなのにさ。セルツは13点取ったので少し点差が縮まりましたが、シュートの成功率以上にハーフコートの連続でペースが落ちました。3Qはカウンターだらけだったのに。
お互いにドライブで決めきるのが厳しくなってきて、それをパスアウト3Pに持っていくけど決めきれず。1on1勝負ならセルツに分がありそうですが、どっちかというとエース以外のところで(ビンセントとケイレブで)作れているヒートの方が良さげです。良さげっていうか、セルツが守ろうとしていないところで攻めている。
セルツはパスアウトをバトラーに奪われていきます。つまり、読まれているわけだ。苦しくなってのパスが増えてきた。2Qはドライブし放題だったのに。ブログドンのフリースローまで外れてしまい、ヒートが点を取れていないのに、セルツは追いつけません。
そんな残り2分。バトラーのパスアウトからケイレブが3Pをヒット。ブログドンがバトラーを止めていたのに、スマートがオーバーヘルプしてしまいました。それでもバトラーのアタックを止め、アデバヨとのリバウンド争いはホーフォードが何とかキープし、守れているセルツ。
でも、テイタムが連続でターンオーバー。3Pにケイレブが飛んできたのでドライブに切り替えたけど、両足が浮いていてターンオーバー。逆にバトラーが打ったタフ3Pはリングにはじかれ、はじかれ、そしてリングを通過しました。残り1分でヒートが10点リード。そのまま逃げ切ってゲーム1を制しました。
4Qは20-25でセルツが5点縮めましたが、テイタムとブラウンで5つのターンオーバーが響きました。まぁあれかな。お疲れかな。肉体的に疲れてて集中力が持たなかった感じ。
前半で10アシストだったスマートが1アシストに終わったように、後半になるとドライブを止められただけでなく、連携も切れました。それはオフボールムーブでヒートのディフェンスをずらしたり、スピードで振り回せなくなったから、チャンスが消えたようにも見えました。チームとしても前半15で後半7アシストです。
〇3P
ヒート 52%
セルツ 35%
ヒートは3Pが決まるかどうかの部分も大きく、3Qに決まりまくっただけにもみえます。トータルで50%超えてたらお手上げなセルツ
〇スティール
ヒート 12
セルツ 6
1人で6つを稼いだバトラーってのもあり、セルツの困りどころはパスを読まれ、ドリブルに触られたことでした。やっぱりお疲れかな。そしてヒートはトランジションの方が勝ち目がありそうで、スティールだけでなくリバウンドからのカウンターもありました。アデバヨがボール運びでスピードを上げると、ついていくのがめんどくさそうなセルツでした。
ってことで、まぁうーん、特にないぞ。疲労の見えるセルツをヒートが何とか倒したゲーム1。セルツはプレータイム配分をどうするのかを検討しなおすゲーム2になりそうです。プリチャードを起用してグラントを起用しないのはビックリですが、じゃあグラントを使ってどうなるかっていうと、特にない。バトラーを止めることが出来るなら使ってもよいけど、どうしても使うという理由はないしな。
1年前はセルツに合わせるためにヒートがスモール選択って感じでしたが、どうやら逆になるような空気で始まったイーストファイナルでした。