◎マレー劇場は避けたい
ゲーム5のナゲッツはやる気がないのかってくらいのスロースタートで、ウルブズにリードを許しましたが、2Qに追いつくと、あとはずっと接戦なのに、なんだか常にリードしているかのような余裕でした。
久しぶりのプレーオフを満喫するかのように点を取りまくったマレーは、相変わらずの高確率シューターっぷりを見せつけました。
〇マレー
35点
2P7/14
3P5/9
5アシスト
スコアラータイプのPGではあるものの、シーズン中はこんなに点を取らないくせに大事な試合になると自分で働き始めるマレー。ただ、ちょっと働きすぎた感もあり、ゲーム5になるとマレーアタックを繰り返した方がウルブズは楽そうでした。NAW以外。
NAWが嫌だったのか、自分からアントマンにスクリーンに行ってスイッチさせ、ファールさせる荒業も繰り出していましたが、シリーズ通してヨキッチとのピック&ロールが少なかったのが印象的です。ゲーム5は勝負所で実行し、マレー⇒ヨキッチ⇒MPJの3Pでした。
かわりにヨキッチからのハンドオフ連打でしたが、これも面白い変化だよね。その方がオフボールで振り回せてよかったのでしょうが、ハンドオフだとスイッチが発生しにくいのでタウンズやゴベアへのスイッチ誘導は少なかったです。なおさら、マレーのシューティングが光ったシリーズでした。
ただ、やはりマレーが高確率といえども「マレー&ヨキッチに引き付けてワイドに展開」を狙いたいところでした。ゲーム5になって、なんとなくやることが理解されている中で、もっと工夫できなかったのかなーという印象も強かったです。次のラウンドでどうするのかな。
シリーズ通して得失点差がよかったのはMPJとブルースの+7.8でした。やはり、ナゲッツらしくバランスアタックするのが理想的であり、その理想を潰しに来る相手にどう対処するかの勝負でした。それがゲーム4での敗戦とゲーム5のマレー連打はちょっと寂しいぜ。
次はサンズとの勝負ですが、一番大事なのはKCPがブッカーを消すこと。続いてMPJがデュラントとのシューティング勝負を制することです。マレー&ヨキッチではないところでの仕事がキーになりそうなのでした。