プレーオフ① グリズリーズvsレイカーズ

ゲーム4

何が起きているんでしょうね。2位が7位に負けるなんて聞いたことないですが、ましてや今シーズンのグリズリーズがレイカーズに負けるかねぇ。やはりシーズン後半に急に物議をかもし始めたモラントの発言・行動がチームを変えてしまったのだろうか。

◎ファールコールとジェンキンス

試合はトランジションアタックを繰り出したグリズリーズが何も問題のない形でリードを奪って始まりますが、ここから急にハーフコートが組み立てられなくなり、逆にレイカーズのトランジションが目立つようになりました。カウンター合戦ではなく、片方だけがカウンターしている状態なので、ハーフコートになった方が負けみたいな。

〇速攻
レイカーズ  16
グリズリーズ 16

今シーズンのグリズリーズは速攻での±が+4.8点もあるので、ここでアドバンテージをとれていないのは厳しかったです。それはハーフコートが怪しいからこそ、トランジションで勝っておく必要がありました。

〇ファール
レイカーズ  17
グリズリーズ 26

試合序盤の印象としては「グリズリーズがファールコールしてもらえない」ことで30%くらい損している印象でしたが、終わってみると50%くらい損している感じになりました。この%って意味わからんな。まぁいいや。とりあえず、序盤から中盤にかけて、ファールコールしてもらえない問題が大きく響いていました。

しかし、「ファールコールしてもらいないから厳しい」はグリズリーズの本質ではありません。そんなファールコールにゆだねない戦い方をできるからこそウエスト2位なのであり、「ファールコールがないから5割しか勝てない」なんて駄々をこねているチームはウエスト上位にはいけません。まぁこれをモラントがクレームし始めた時点でグリズリーズとしてはメンタリティ崩壊しているんだけどさ。

さて、何故グリズリーズがファールコールに負けないチームかといえば、レフリーの判定にゆだねないようにショートレンジを打ち切る戦略を作ってきたからです。タイラー・ジェンキンスの基本戦術みたいな部分であり、長い時間をかけて作り上げてきました。ペイント内で点を取りまくるのがグリズリーズスタイル。

この試合も58点をペイント内で稼いでおり、スタイルは生きていますが、レイカーズに11ものブロックを食らいました。ここが問題です。

ジェンキンスのショートレンジ徹底は「ゴール下で点を取れ」「フリースローをもらえ」とは一線を画すスタイルでしたが、その狙いの1つにゴール下優先で守るリムプロテクターが届かない位置から決めることにあります。

同時にショートレンジを決めることでディフェンスが前に出てくるので、裏のスペースを使うことにもあります。ここを決めるがアダムスやクラークの仕事でした。しかし、グリズリーズはショートレンジは決めても、ヘルプを誘き出しての裏のスペースを仕えておらず、結果的にファールコールがないことに苦しんでしまいました。

アダムスとクラークの不在という明確な理由ですが、じゃあJJJは何してんだよってね。時にコーナー待機もあれば、リーブス相手のパワー勝負に失敗したり、シンプルにADやレブロン相手に決めきれなかったりと、オールスターPFは散々な出来でした。

〇JJJ
14点
FG5/15
3P0/4
14リバウンド
5ブロック

DPOYなブロック数ですが、じゃあオフェンスでも負けるなよ。シュートが下手で決まらなかったことよりも、ねじ込みに行けないシーンが印象的でした。本来はショートレンジからのゴール下のスペースなのに、ショートレンジは決めてもゴール下が遠かったです。

〇ティルマン
12点
FG5/9
6アシスト
8リバウンド

一方で代役ティルマンは代役としては立派な活躍をしました。特に6アシストしており、必要なことはある程度の水準で実行しました。ただ、プレーオフで勝つことを考えると、もう1歩ステップアップしなければ厳しい。

そんなわけで、インサイドで負けている印象が強いグリズリーズでした。

プレーオフ① グリズリーズvsレイカーズ” への3件のフィードバック

  1. レブロンがなんで点取ってたかって、どう考えてもジャバー超えたいからでしょ

  2. バックスvsヒートやキングスvsウォーリアーズの件といい、
    予想外の波乱が多くてやっぱプレーオフって楽しいっすねー!

  3. 久しぶりにこんなにちゃんとレブロンを観てますが、試合通じてメインハンドラーしてないのがほんとに驚きです。常時点は取らないけど、クラッチは輝くし、ウイング・コーナーでオフェンス・ディフェンスとも奮闘する・・・、そんな風になっていたとは知らなかったです。
    「アダムスとクラークがいなからってファーストラウンド敗退は違うでしょ」は、おっしゃる通りだと思います。これほどブロックに毎試合捕まるのは問題だと思いますし、ハードワークで負けてるのがなんとも困りましたねー。まだ敗退はしていないですが、これからどうするのかの手もなさそうで。タイアスハンドラーにすると、ティルマンかディロンを下げなきゃいけなくて、シュートの調子も悪いし、JJJのワンビッグでレブロンとAD止められないし。まぁディロンがなにもできていない(悪い方向にはいろいろしてる!!)ので、レブロンじゃなくリーブスにつけるなら別にタイアスにハンドラーさせてよくない?で、モラントとベインに点とらせれば?とも思います。
    このまま敗退する感じがすごいありますが、結局去年のロスターから弱体化した(+シーズン中のモラントのグダグダ)にも関わらず、50勝して2位になるジェンキンスの有能さが変な感じにさせてる気がします。第六戦までいけるかなー

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