◎デュラント
サンズはNBAの当落線の下にいる選手でも長所を存分に生かし、チーム力として組み込むことで機能する印象です。ペイン、オコギー、ウェインライト、ランドール、ビヨンボと他のチームではこんなに活躍できない選手ばかり。例外はシャメットで、シャメットだけは他のチームの方が活躍している。
しかし、デュラントはそもそも史上最高のオフェンスマシーンなので、サンズに来たところで何かがパワーアップするはずもなく、なんなら組み合わせもクソもなく個人でやれてしまうのでチーム力を下げているんじゃないかってくらいです。オフェンスで主力と一緒にいると機能していなかったもんな。
さて、本日のサンズは連携を捨てたような起用法をしました。だから全く上手くいかなかった前半ですが、2Q後半になると吹っ切れたように個人技を始めたデュラント。1Q0点から2Qだけで17点を奪いました。
35ー19の16点ビハインドまでいった2Q序盤。そこから一向に点差が縮まらなかったものの、残り1分50秒で12点差だったのが、アタッキングモードのデュラントがファールを稼いでくれていたので、59-54の5点差になって前半が終わりました。
こりゃマズいってことで、デュラント対応が始まった後半ですが、そうなると10点8アシストと起点役になったデュラントさん。個人技でひきつけて展開する定例案件により、後半のサンズはバランスアタックへと変貌しました。ただし、バランスよく点を取っただけで、個人技起点なのは何も変わりません。
〇デュラント
27点
FG7/15
11アシスト
9リバウンド
チームの中で噛み合っているようには見えないのですが、噛み合わなくてもどうにでもなる。そんなデュラントでした。ここにブッカーが26点で続きましたが、ブッカーもまた個人で点を取っているので何も問題はない。
問題があったのはクリス・ポール。そりゃそうだ。ゲームメイクもくそもない。オフボールで仕事するわけじゃないし、できるだけボールをもってエイトンとのツーメンゲームから作りたいのに、デュラントにパスする役割に近かったです。それでもミスはしないし、アシスト稼いでいるから仕事はしているんだけど、ギクシャク。
〇クリス・ポール
7点
FG2/8
11リバウンド
10アシスト
うーん、仕事したよね。したんだけど、どうみればいいのかな。窮屈というか、なんというか。
また、従来のサンズはブッカー中心にゲームを組み立てながら、勝負どころのツーメンゲームが効果的でした。チームとしての連動と個人技をミックスさせていたわけだね。
しかし、デュラントがいるので個人技中心に組み立てて、最後も個人技。いや、だったら序盤にツーメンゲームを連打すればいいのにさ。何がそうさせないのかっていうと、クリス・ポールのプライドなのかって勘ぐってしまうよね。
ツーメンゲームそのものは効いていて、デュラントとクレイグってパターンもありました。これを中心に組み立て、コーナーへと展開していけば普通に攻略できそうだったのですが、そうはしなかったのは何ででしょ。
クリス・ポール(トップ)
ブッカー、デュラント(トップ~ウイング)
エイトン(ペイント)
クレイグ(コーナーとペイント)
これも結構微妙で、コーナー担当が減ってしまいました。ただでさえ減ったのに、クレイグにツーメンゲーム多かったもんな。フロアバランスが悪くなっており、ミカルとキャメロン・ジョンソンが恋しくて恋しくて。
〇コーナー3P
ウェインライト 0/2
クレイグ 1/2
デュラント 0/1
3P自体が19本しかなく、うちブッカーとデュラントで10本でした。ものすごく狭いオフェンスをしており、展開らしい展開がなかった。インサイドへの合わせはあったよ。さて、どうするのかモンティ。ものすごく厳しいオフェンスに見えたゲーム1でした。
ただし、それでもどうにでもしてしまったデュラント&ブッカー。ベンチメンバーの活用も含めて答えを出すことが出来るのか・・・出来そうにないというか「頑張れエースたち」になっていきそうだ。
本日はまさに良くも悪くもウエストブルック劇場でした!
ウエストブルックも衰えなのかガチャ感がより増してきたような…
前からこんなもんですかね
ガチャ感は強まったし、それ以上に「最後に何とかしてくれる」感がなくなったんですよね。
それが主役じゃないってことなんでしょうけど