Window6 まとめ

◎ホーバス流

「ホーバスになって、誰が出ても同じ戦術できるようになってスゴイ」

というコメントをみたのですが、なんでそんなにラマスって嫌われているんだろうね。ラマスは(八村と渡邊というドーピングはあったものの)WC予選を勝ち抜いて出場権を得ており、むしろホーバスよりも結果を残しているのにね。そんなラマス論はいいや。

「誰が出ても同じ戦術」というのは言い得て妙。そう、その通りなんだ。誰が出ても同じだよね。それはポジティブなのか、ネガティブなのか、っていう話です。

逆に言えば「戦術に当てはめているから、Bリーグで出番のない選手も使われるし、Bリーグでスターでも使われない」という状況でもあります。ラマスの時は「もっとBリーグを見ろ」って言われていたけど、ある意味でBリーグは見ているけどBリーグでの活躍は見ていないホーバス。

バスケは12人という少ないロスターなので『スターター5人+同じ役割5人』という構成にすると、まさに誰が出ても同じになります。一方で、誰が出ても同じだと相手によって戦術変更する余裕がないので『スターターとは特徴の違う5人』をロスターに置く形もあります。

ホーバスは前者のHCで、ラマスは後者のHCでした。田中の控えが富樫や篠山だし、シューターは1枠だけだったし、金丸用のプレーコールを用意して(機能せず)いたし。自分たちのやり方にこだわるホーバスと、相手がいる前提のラマスって感じです。

さて、そんなホーバスの形だと同じポジション(役割)に複数の選手を置きます。海外組を考えても

富永 - 須田
馬場 - 吉井
渡邊 - 井上

こんな形で合致します。しかし、八村だけは同じタイプはいません。日本では5段階くらいレベルが上の存在でありながら、ボールムーブが悪く、ロールプレイヤー仕事は出来ないので、良くも悪くも困ったチャンです。そもそもWCに参加してくれるのかも不明なので、考えすぎても仕方ないですけどね。

一応、八村がいる前提で選んでみると11人は確定じゃんって気がします。八村いないなら井上は選ばれるだろうね。

で、このもう1枠を仮に比江島と西田で考えてみましょう。どっちもプレータイムが短くて失格にみえた2試合なのですが、それでもスターターの比江島ってことも含めて、ちょっと悩んじゃうよね。

◎比江島だけが出来ていたこと

スターターなのに殆ど何もできず、金近と須田が3P決めていくので出番も削られました。そのうえでディフェンスでは何度も裏を取られるシーンがあり、相変わらず手を使ったディフェンスしてファールコールされ不満顔していました。個人的には完全に失格なのですが、そんな簡単に切っていいのかっていう事情もあります。

思い起こせば前回のWC予選では何人かのガード陣が結果を残した空気だったものの、WC本戦になると比江島だけがドライブで点を取れる選手でした。そこには国内の戦い、アジアの戦い、世界の戦いの差があります。

国内ではほぼ日本人同士のマッチアップになり「どっちが上手いのか」という戦いをしていることが多いです。いやいや何で個人戦しているんだよ、って思うことが多いのですが、まあいいや。

アジアの戦いになると急に相手の方が体がデカくなります。Bリーグでもアジア枠の選手はフィジカルが日本人ガードとは全く違うことがあるよね。ここでフィジられて負けることがあるのですが、それはディフェンスの話。オフェンス面ではスピード差は国内同様に使えることが多いです。オーストラリア以外。

世界大会になると日本の小さいガードはスピードでも勝てなくなりがちです。これが頭が痛い案件だ。そんな時、比江島だけはスピードではなく、緩急とスキルと謎のステップを使ってドライブしてしまいました。それが前回のWCです。田中もミドル使いながら抜いていたけどね。

ということでベテランも欲しいし(富樫もベテランだけど)、PG3人の突破力を信じていいのかわからないし、実績あるのは比江島だし、ポジション的にも押さえておいていいかなー

となるかもしれません。だったらPGテストしておけよって思うのですが、どうなんでしょ。

Window6 まとめ” への2件のフィードバック

  1. いつも素晴らしい記事をありがとうございます。

    最近のポジション概念の整理に困っています。以前whynotさんも困っておられたように、「ハンドラー」「ウイング」「ビッグ」は、分かりやすいけど、雑すぎるんですよね。でも、従来の5ポジションはもう時代にそぐわない。とずっと思っていた中で、以前のバブルヒートの時に作っておられた、「ヒートのポジション分布イメージ」が私の中ではすごくしっくりきています。マルチタスクの考え方も。(「敏腕中古トレーダー・ライリー」の記事です。)

    それに沿って、代表ロスターを整理してみました。
     パサー系ハンドラー    富樫・河村・テーブス
     スコアラー系ハンドラー  馬場・比江島・西田・(テーブス)
     シューター系ウイング   須田・富永・(馬場)
     ハードワーカー系ウイング 渡邊雄・吉井
     ウイング         八村
     プレーメイカー系ビッグ  ホーキンソン
     シューター系ビッグ    井上
     ハードワーカー系ビッグ  渡邉飛・川真田

    馬場、八村が相変わらずオリンピックのままの印象で、ポジション適正を見極めるのに苦労します。馬場はホーバスから3Pの試投を増やすよう求められていることもあり、こんな感じのイメージでしょうか。まあ、八村はオリンピックの3試合でもブレブレでしたし、もうポジション八村でいい気がします。

    ホーバス本人の発言を聞いてみても、役割を限定したがるタイプに見えるので(ウイングは除く)。
    「さようならラマス」の記事を読み返してみると、ラマスから引き継いだあと、ちゃんといろんな反省点を踏まえてチーム作りをしているように見えてきました。馬場と八村の扱いとか、シューターの改善とか、ポジションバランスとか、選考プールの広さとか、若返りとか。ここまでのホーバスの働きは十二分だと感じます。

    ただ、ホーバスの不安は戦術面なんですよね~~~~~本番でのオプション不足が目に見えている。昨日は富樫と河村を並べたけど、あれはテストじゃなくてファンサービスですよね?貴重な試合時間の中で、絶対に本番やらないことは試さないでほしい。本番でやろうと思っているならヤバい。日本にはリムプロいないのに。
    個人能力でどうしようもなくなる局面で、期待できないホーバスジャパン。直前の親善試合でこの問題が解決できるのか…

    話は戻りますが、このポジションバランスとホーバスなので、ホーキンソンの酷使もよくわかるし、というか、ビッグの薄さはどうしようもないですね。で、ついでにオリンピックの女子のロスターを見返してみたら、こっちの方に寄せてきてる気がします。成功体験を無意識に追ってしまうものなのでしょうか。(髙田の酷使も含めて)
    あの時も、3PG(町田本橋宮崎)と2シューター(林三好)、あとはマルチウイング(長岡東藤宮澤赤穂エブリン)とビッグ(髙田オコエ)。男子も3PGと2シューターは確定でしょう、あとはウイングとビッグ。

    2020ヒートや2020女子のように、上まで駆け上がれるチームになるのでしょうか。
    2019W杯から考えれば、1勝すれば前進、2勝して快挙。個人的には、奇跡的にグループリーグを勝ち上がる夢を見ながら、沖縄に乗り込む8月を心待ちにしています。また、7月や8月の親善試合、記事楽しみにしております。

  2. 張本は膝のケガでワールドカップは無理でしょうね。一月の負傷で、前十字靱帯の不全損傷で全治未定だったはずです。

    ホーキンソンやべぇ〜とヒュー思ったよりいいやん〜が印象に残りました。そして比江島空気…個人的には比江島より最後の1枠は西田を推します。DFが比江島はだいたい手を使ってファール取られて終わるから。
    フィジカルの強さだけならシェーファーもありだけど、ヒューがあれだけ動けるなら、リバウンド能力とかパスキャッチのセンス考えたらヒューかな〜と感じました。

    富樫、河村、テーブス
    須田、富永、西田
    馬場、吉井
    八村、ワタナビー、
    ホーキンソン、ヒュー

    西田の代わりに井上もありです。
    ただ個人的には、アメリカにいる山崎イブにパリオリンピックまでには成長してほしいです。

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