Window6 まとめ

イラン、バーレーンと対戦し、見事な連勝で終わったワールドカップ予選でした。初めてイランに勝ったのは良いのですが、その内容はイランが悪すぎたことが最大の要因で、YouTube配信では2Q序盤で「今日のイランはダメだよ。前半30点だろ」と言ってしまうほどでした。そしてバーレーンはシンプルに弱い。

ということで、大勝したことについて触れても仕方がないWindow6でした。余計なことを言うと、前半でチームが崩壊してしまったイランはやばい。この先、イランは日本の敵ではなくなる気がします。あんなに日本を苦しめたオールドスタイルバスケのイランは、日本以上に戦術進化のはざまで困っています。まぁいいや。

◎ホーキンソンが優秀すぎた

新たに帰化した信州のホーキンソンが加わったWindow6ですが、あまりにも優秀すぎて帰化枠が競争にすらならない勢いです。これまでルーク・エバンスを重視していたホーバスですが、この役割に渡邊飛勇が収まったこともあり、ホーキンソンをチームの中心に据えることになりました。

バーレーン戦は負けてよい試合の上で大差で勝っているのに、延々とホーキンソンをコートに残しました。ホーキンソンが良すぎて交代させられない病気にかかったともいえます。その結果、ホーキンソンがばててしまい、明らかに動きが悪くなってバーレーンのオフェンスを止められなくなるという本末転倒な流れを作りましたが、それでもホーキンソンを出し続けていました。

ホーキンソンの何が良いかというと
①シュート力
②オフボールのあわせ
③判断の早さ
この3つが挙げられます。

まず3Pを決める能力は日本最高のシューターであるファジーカスに次ぐレベルです。そのうえでドライブもパスもできて、オフボールでのあわせプレーが上手く、パスキャッチ能力はチームを助けまくっていました。要するにオールラウンドに良かったわけだ。

様々なスキルを持つ代わりに、絶対的なスピードや圧倒的な高さなど、目立つスキルはないホーキンソンですが、「今、何をするか」というジャッジの早さが他の帰化枠とは段違いでした。っていうか、日本人にはいないレベルのジャッジの早さ。

ピック&ロールやハイポストでボールを受けると、シュート・パス・ドライブのジャッジが早く、周囲をしっかりとみていたので、ギャビン・エドワーズ以来のインサイドのプレーメイカーになっていました。そのうえでギャビンよりもジャッジが早い。

スターターのPGは富樫でしたが、富樫がインサイドにパスをいれれば、逆サイドへのパスアウトだったり、ミドルだったり、時にはカットしてくるヒューへのパスだったりと、確実かつ効率的に展開してくれました。段違いホーキンソン。

ディフェンスではややスピード不足な一面があったものの、それはみんな一緒さ。Window6で日本が大勝できた理由には、リバウンドから展開の早いホーキンソンがいたことと、ハーフコートでプレーメイカーをしてくれたホーキンソンと、外でも中でも堅実なフィニッシュをしてくれたホーキンソンの存在が非常に大きかったです。

もうホーキンソンしかみえない。そんなホーバスだったな。どうかしているぜってくらい素晴らしかったホーキンソン。アジアレベルでは圧倒的。

Window6 まとめ” への2件のフィードバック

  1. いつも素晴らしい記事をありがとうございます。

    最近のポジション概念の整理に困っています。以前whynotさんも困っておられたように、「ハンドラー」「ウイング」「ビッグ」は、分かりやすいけど、雑すぎるんですよね。でも、従来の5ポジションはもう時代にそぐわない。とずっと思っていた中で、以前のバブルヒートの時に作っておられた、「ヒートのポジション分布イメージ」が私の中ではすごくしっくりきています。マルチタスクの考え方も。(「敏腕中古トレーダー・ライリー」の記事です。)

    それに沿って、代表ロスターを整理してみました。
     パサー系ハンドラー    富樫・河村・テーブス
     スコアラー系ハンドラー  馬場・比江島・西田・(テーブス)
     シューター系ウイング   須田・富永・(馬場)
     ハードワーカー系ウイング 渡邊雄・吉井
     ウイング         八村
     プレーメイカー系ビッグ  ホーキンソン
     シューター系ビッグ    井上
     ハードワーカー系ビッグ  渡邉飛・川真田

    馬場、八村が相変わらずオリンピックのままの印象で、ポジション適正を見極めるのに苦労します。馬場はホーバスから3Pの試投を増やすよう求められていることもあり、こんな感じのイメージでしょうか。まあ、八村はオリンピックの3試合でもブレブレでしたし、もうポジション八村でいい気がします。

    ホーバス本人の発言を聞いてみても、役割を限定したがるタイプに見えるので(ウイングは除く)。
    「さようならラマス」の記事を読み返してみると、ラマスから引き継いだあと、ちゃんといろんな反省点を踏まえてチーム作りをしているように見えてきました。馬場と八村の扱いとか、シューターの改善とか、ポジションバランスとか、選考プールの広さとか、若返りとか。ここまでのホーバスの働きは十二分だと感じます。

    ただ、ホーバスの不安は戦術面なんですよね~~~~~本番でのオプション不足が目に見えている。昨日は富樫と河村を並べたけど、あれはテストじゃなくてファンサービスですよね?貴重な試合時間の中で、絶対に本番やらないことは試さないでほしい。本番でやろうと思っているならヤバい。日本にはリムプロいないのに。
    個人能力でどうしようもなくなる局面で、期待できないホーバスジャパン。直前の親善試合でこの問題が解決できるのか…

    話は戻りますが、このポジションバランスとホーバスなので、ホーキンソンの酷使もよくわかるし、というか、ビッグの薄さはどうしようもないですね。で、ついでにオリンピックの女子のロスターを見返してみたら、こっちの方に寄せてきてる気がします。成功体験を無意識に追ってしまうものなのでしょうか。(髙田の酷使も含めて)
    あの時も、3PG(町田本橋宮崎)と2シューター(林三好)、あとはマルチウイング(長岡東藤宮澤赤穂エブリン)とビッグ(髙田オコエ)。男子も3PGと2シューターは確定でしょう、あとはウイングとビッグ。

    2020ヒートや2020女子のように、上まで駆け上がれるチームになるのでしょうか。
    2019W杯から考えれば、1勝すれば前進、2勝して快挙。個人的には、奇跡的にグループリーグを勝ち上がる夢を見ながら、沖縄に乗り込む8月を心待ちにしています。また、7月や8月の親善試合、記事楽しみにしております。

  2. 張本は膝のケガでワールドカップは無理でしょうね。一月の負傷で、前十字靱帯の不全損傷で全治未定だったはずです。

    ホーキンソンやべぇ〜とヒュー思ったよりいいやん〜が印象に残りました。そして比江島空気…個人的には比江島より最後の1枠は西田を推します。DFが比江島はだいたい手を使ってファール取られて終わるから。
    フィジカルの強さだけならシェーファーもありだけど、ヒューがあれだけ動けるなら、リバウンド能力とかパスキャッチのセンス考えたらヒューかな〜と感じました。

    富樫、河村、テーブス
    須田、富永、西田
    馬場、吉井
    八村、ワタナビー、
    ホーキンソン、ヒュー

    西田の代わりに井上もありです。
    ただ個人的には、アメリカにいる山崎イブにパリオリンピックまでには成長してほしいです。

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