◎ハーデン対策
明らかに自分たちのペースなのに、ハーデンにどうにかされてしまうセルツ。37分もプレーしながらハーデンの得失点差は+1点でした。しかし、ハーデンの得失点差は前半が+9で、後半は△8となっており、オフェンスレーティングもわかりやすく下がりました。
〇ハーデンのオフェンス
前半 129.3
後半 102.8
つまり、セルツは後半になるとハーデンへの対応が上手くいったわけです。その理由はヘッドコーチ代行であるジョー・マッズーラの見事な采配にありました。ってことで、最大の不安要素であるウドカ不在は、むしろ「ウドカいない方がいいんじゃね?」くらいの見事な采配によってカバーされました。
シンプルにリバースの交代策を完璧に読み切ったマッズーラは、エンビード相手には欠かせないビッグマンを、シクサーズの交代と同時に下げてしまいました。要するにハーデンが好む「弱点を攻める」をさせないために、「弱点を消す」をチョイスしたわけです。
スマート、テイタム、ブログドン、ホワイト、グラントの5人にして攻め所を消し、スイッチ誘導されても問題がないスモールラインナップで封じ込めたのは見事でした。これで成立してしまうのが凄いわけですが、もちろんハーデンはインサイドのハレルを使いに行ったのですが、スマートの高速ヘルプで潰し切りました。
それって「ちゃんと準備していた」ってことでもあります。シクサーズ相手には不要な気もしたスモール戦略でしたが、これが切り札になったことで、ロケッツのオフェンスを封じ込め、後半はしっかりとリードしたのでした。
なお、これ以外にもリバースが出してくる選手を読み切った交代策が光った後半なのですが、そもそもシクサーズ側はスターター5人全員が33分を超えており、読みやすかったのも関係しています。
前半と後半で起用法を変更し、効果的だったシクサーズのオフェンスを封じ込めたマッズーラ。
やられるがままにやられ、サイブルというカードを切ってこなかったリバース。
いろいろあったけど、結局のところ本日の勝敗において、最も強く影響を与えたのは両HCの采配でした。内容は酷くても接戦に持っていけたシクサーズの強みがしっかりと出た上で、案の定っていう弱みが出てきたので、まるでプレーオフを見ているようでしたとさ。
そんなわけで「どっちがプレーオフで勝てるチームなのか」をハッキリと示したような開幕戦。開幕戦とプレーオフでは別のチームになっているのが通常なわけですが、なんだか見たことある光景過ぎたのでした。
お疲れ様です。
やはり開幕はワクワクしてしまいますね。
カウンターですが毎回ハーデンしか残ってなくて、決められてしまうので笑ってしまいました。エンビートにあんだけポロポロされるとどうしようもなさそう。
テイクファール禁止の影響大きそうですよね。
去年のハーデンなら半分くらいファールで止めてる気がします。
なるほど。確かにファールで止めにくいのかな。
でも前回のルール改正では、ファールドローでオフェンスファールをコールされまくってたのにね