2022/10/19
開幕戦の舞台に選ばれたのはイーストを制したボストンの地でしたが、何故かフィラデルフィアの如きレフリーコールとなり、混乱してしまいました。このホームコートアドバンテージがエンビードを優秀な選手にし、そしてプレーオフで勝てない現実を巻き起こしているのですが、プレーオフの話なんて先の先の先さ。
ホーフォードがファールしていないのに3つくらいファールコールされ、控えがボーンレイという不思議な構図もありながら、点差以上にセルティックスが完勝した開幕戦でした。何も変わらない構図を強く感じたね。
◎オレ達にはPJタッカーが足りない
ヒートに負けたことでPJタッカーをべた褒めし、ケガをしたダニー・グリーンを放出してタッカーを獲得したシクサーズ。チームに足りなかったタッカーを手に入れたのだから、もちろん大きな改善をされるはずです。
しかし、そもそもタッカーが移籍を選んだ理由には「イーストファイナルのセルツ戦でプレータイムを貰えなかった」なんてことも含まれている気がします。ヒートからすればセルティックス相手にタッカーは有効ではないわけですが、本当にその通りの内容だったのだから笑えてきます。
タッカーはテイタム担当として密着デートを申し込みますが、テイタムがフリ続けます。スクリーン1つ使ってマークを振りほどくと、そこには広大なスペースが広がっているのでドライブしてイージーシュートを連発。前半は3Pが決まらなかったので点差も広がりませんでしたが、後半は3Pヒットすると一気に試合を決めました。ブラウンもね。
セルツが狙ったのは、ルーズすぎるエンビードのディフェンス。マークマンがスクリーンにいっても、ペイント内に留まっているエンビートなので、セルツからすると実質的に2on1になり、イージー&イージー。
何も守る気がないエンビードは好きに3Pを打たれるだけでなく、ドライブされてもペイント内でショートレンジを決められまくり。あまりにもイージーすぎる上に、延々と守り方を変えてこないので、セルツのオフェンスは作業みたいになっていました。
エンビードのディフェンスレーティングはスターターで最低の139.2となりました。
「オレ達にはPJタッカーがいない」から負けたんだと言わんばかりだったプレーオフ後のコメントでしたが、PJタッカーが加わったところでハードワークしないエースによって、シクサーズのディフェンスはゴミくずのようにズタボロにされたのだとさ。
あと、タッカーがマークしていてもテイタムは関係なく上から打っているので、そこんところもセルツにタッカーが効かない理由でした。
◎繰り返されるカウンター
〇速攻
セルツ 24
シクサーズ 2
〇スティール
セルツ 8
シクサーズ 8
スティール数は同じなのに速攻には大きな差がつきました。攻守の切り替えと献身性でセルツの方が遥かに上回ったわけです。エンビードのターンオーバーから4つの速攻が生まれただけでなく、ハーデンのミスに対してセルツがカウンターを仕掛ける時、戻れるポジションにいたけど諦めるエンビードなど、ボロボロです。
もう少し、原因を考えてみるとセルツの速攻に対してハーデンは戻っているけど、2人目、3人目のアクションで負けていました。それはハーデン、マキシー、エンビードの3人がトップ近辺で絡み、タッカーとトバイアスがコーナーにいる布陣を考えれば、マキシーに頑張ってもらう部分でもありました。
マキシーにとってハーデンの存在は非常にありがたいものの、エンビードと3人同時にコートにいたところで3番手のスコアラーでしかなく、チームとして価値があるとは言い難かったです。
リラード×マカラムじゃないですが、オフェンシブなガードコンビにしておく意味がどれだけあったのか。相手がセルツなのでガードエースがおらず、ハーフコートで困ったわけではありませんが、やっぱりサイブルをスターターにしておいた方がメリットが大きそうです。
ちなみにサイブルはクォーター最後のディフェンスポゼッションでしか起用されませんでした。契約更新もしなかったし、トレード候補かな。
テイタムとブラウンにそれぞれ35点ずつ取られたわけですが、ディフェンスについては何も手を打たないリバースでした。あっ一応、後半にゾーンしていたか。それくらい。
お疲れ様です。
やはり開幕はワクワクしてしまいますね。
カウンターですが毎回ハーデンしか残ってなくて、決められてしまうので笑ってしまいました。エンビートにあんだけポロポロされるとどうしようもなさそう。
テイクファール禁止の影響大きそうですよね。
去年のハーデンなら半分くらいファールで止めてる気がします。
なるほど。確かにファールで止めにくいのかな。
でも前回のルール改正では、ファールドローでオフェンスファールをコールされまくってたのにね