ウィザーズ＠ペイサーズ

２０２２／１０／１９

大して注目していない両チームの開幕戦です。何が起こるのかを確認したいチームではあるので、開幕を見ておくことでシーズン中盤くらいに変化しているかを知りましょう。

モンテ・モリスが加わったことでオフェンスの起点が出来たウィザーズですが、モリスの仕事は
・プレーコールを適切に実行する
・ディフェンスの状態を見て選択を変更する
・チームメイトのために正しくスペースを作る
シンプルに言えばこんなところです。これらの事を実行しても得点に繋がるかはチームメイト次第であり、プレーコール以外はモリスの意図を汲めないと意味を成しません。ただし、ウィザーズの場合はプレーコールすら間違えるので怖いです。

一方のハリバートンも良いＰＧであり、モリスと似た仕事を持っていますが、違いがあるのは「上手くいかない時は自分でアクションする」ってことです。それがグッドなＰＧとグレートなＰＧの違いでもあります。

そしてペイサーズの問題はハリバートンがやりすぎることです。「上手くいかない時」が多いってことです。チームメイトを適切に扱って決めてくれることを願うモリスと、チームメイトが積極的に使われに来ることを願うハリバートンです。

◎パスとオフボール

ウィザーズはＳＦにアブディヤを持ってきました。予想通りといえば予想通りですが、アブディヤに期待していない空気もあったので以外でもあります。いずれにしても、アブディヤが加わることでポジション渋滞や連動性の問題がかなり解消され、スペースを使えたオフェンスになります。

基本はモリスとポルジンギスのツーメンゲームからですが、ディフェンスも理解しているので、スクリーンを使わずにアブディヤへ展開し、そのアブディヤは時間をかけずにビールへと繋ぐので、人とボールが動き始めました。

ビックリすることにポルがリングへダイブする動きを連発したこともあり、オフボールとパスで崩せたウィザーズ。ペイサーズのディフェンスはターナー不在で、ジェイレン・スミスのマズいポジショニングが目立っていたとはいえ、ジャパンゲームとは全く違うスタートになりました。

重要だったのはビールの得点が少なかった事。モリスがビールに持たせるオフェンスと、使わずにクズマやポルを活用していくオフェンスを使い分けたので、良い感じに開幕スタート出来ました。

クズマのコーストｔｏコーストにアブディヤが合わせるなど、ジャパンゲームではスペースが貰えなかったクズマにとってはＳＦアブディヤが効いています。

気持ちよく得点を重ねていったウィザーズ。途中でモリス→ライト、アブディヤ⇒八村になってから様子が変わります。

わかりやすく個人技アタックへと移行してしまい、それまでのオフボールとパッシングが消えました。ただ、そもそも１ｏｎ１は好きだよねってことでビールの突破は決まりますが、左サイドでポルとのツーメンゲームは何がしたいのか意味不明だったりして、わかりやすかったです。

そして、この体制になったことで八村も消えます。わかりやすいね。プレシーズンはシックスマンでスコアリング仕事が多くて気持ちよさそうでしたが、本番になったらビール、ポル、クズマと並んだので、そりゃあ気持ちよくないよね。誰か１人はベンチに下げれば良かったのに、アブディヤとの交代は違うでしょ。

時間が過ぎれば組み合わせも変更されます。バートン、ギャフォード、ギルが登場します。。。いや、変更し過ぎでしょ。混ぜる気ないのか。

これで八村のポストアタックが出てきたのですが、ブリセットに抑え込まれてしまいました。バートンもトランジション気味に３Ｐ狙ったのにブロックされるしさ。

ギャフォードがオフェンスリバウンドねじ込みをみせ、バートンがステップバックブザービーター３Ｐを決めて得点は繋がりましたが、主役が多過ぎるスターターと、主役がいなくなるセカンドという構図でしたとさ。３６点取ったから上々の出来だけど、中身は面白かったね。

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