女子WCを総括してみよう

◎個人的には・・・

最後に余談を少し。

町田、本橋、林が不在で、宮澤が絶不調と「どうにもならなかった」大会に見えますが、良い部分があったのは間違いなく、しかもそれは若手側に集中してしました。なので、未来に向かって切り替えた方がポジティブに見えます。

その切り替えは選手の質的には、ホーバス成分を捨て去る作業にもなります。ニャンとも皮肉なんだけど、ホーバスが良いとか悪いとかではなく、町田&林が重要だった戦術は、町田と林がいなければ成立しないんだもん。

別に「3Pを減らせ」とか「スピード勝負するな」ではなく、その部分は強く打ち出しつつも、

PG頼みのオフェンスを辞めること
ディフェンス主体に切り替えること

この2つを実行したほうが良さげってことです。正直、前者は大した問題ではないのだけど、後者はかなり大きな問題で、ホーバスからラマスへと変更するようなものです。どんな選手をチョイスするのかに差がありすぎるわ。

PG、東藤、赤穂、ステファニー、オコエ

これが最も強く、将来性もあるラインナップに見えました。PGのところは横一線だし、町田でいいんだけどね。ただシューターがいないので、シューター頼みのオフェンスは出来ないよ。あとセンターがいないから、スピード勝負ってのは変わらない。

問題は東藤、赤穂、ステファニーのオフェンス面になっており、3人それぞれが『私がエースなんだ』という気持ちで向かってくる選手にならなければ、結局はPGオフェンスになってしまい中途半端な結果が待っています。

逆に3人それぞれが『私がエースなんだ』という気持ちで向かってくる選手になれば、ここから派生したラインナップが楽に組めます。プレータイムシェアが出来るって事だね。

PG、林(平下)、赤穂、オコエ、高田

3P能力の高い平下と高田にいれかえることで、従来のような3Pオフェンスを展開することが出来ます。

PG、東藤、ステファニー、?(エブリン)、渡嘉敷

こっちはディフェンスと高さを意識し、ツーメンゲームとドライブで組み立てる形。PFが足りていないので、エブリンが戻ってくることを待ちましょう。

まぁそんな印象の大会でしたとさ。町田と本橋がいなかったことでPGの物足りなさが目立つからPGオフェンスの問題が際立ち、宮澤の不調以上にビッグマン側の新キャラ不足が気になった大会でした。

なんだか男子と同じですね。インテリジェンスの重要性を消しに行くホーバスと、インテリジェンスを教えることが出来ていない日本の育成環境。なんだか、ホーバスと日本の相性の良さが際立った気もしたのでしたとさ。

女子WCを総括してみよう” への4件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝見しています。(Youtubeも)
    素晴らしい分析ですね!有難うございます。
    僕は大学までバスケやってて、NBAも観てるし、、経営コンサルティングも長年なってますが、こんな分析はとてもできません。。

    1. いえいえ、大学までやってて、コンサルやってるなら、やれますよ。

      バスケというよりも、ビジネス分析みたいもんですし。書くのはちょっと難しいですけど。

  2. 町田は8月上旬のインタビューでW杯参加の懸念点として、コンディションと恩塚バスケへのアジャストの2点をあげていました。
    プレイオフでは早々に負けW杯まで1ヶ月の間があったので、プレイタイム少なめのセカンドユニットだった町田なら、ホーバスが熱心に求めれば出ていた可能性もあるかなと思います。
    林は4月上旬に疲労骨折で離脱しており、それでW杯参加がノーチャンスかというとすごく微妙で、やはり恩塚バスケにアジャストする機会がなかったからノーチャンスになったのかなぁと。

    1. 恩塚も熱心に求めても良かったと思うんですよね。
      1カ月あるならコンディションくらいどうにでもなりそうだし。

      あとホーバスの方が、超長期合宿するから、実は町田には厳しかったかも。

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