MVPウィリー・エルナンゴメス

◎ウィリーの欠点

ウィリーの長所は「ゴール下の強さ」ですが、欠点も同じく「ゴール下の強さ」になります。やや矛盾していますが、問題は確率です。

〇FG
ゴール下 219本 58%
ペイント内 87本 41%
その他   21本 29%

全アテンプトの2/3がゴール下(ノーチャージエリア内)に固まっているのですが、その割には確率が60%を下回っています。実はセンターとしては課題のある数字です。

ちなみに3P4/11とアテンプトは少ないですが、割と確率は良かったりします。ユーロバスケでも3P決めてたね。シュートが下手なわけではないけど、押し込み能力はちょっと物足りない。ファイナルでもゴベアにビビっているシーンがあったしさ。

〇ダンク 30本

問題はゴール下が多い割にダンクが少ないこと。やっぱり豪快に叩きこんでくれた方が確率は上がるよね。フィジカルは強いけど、やや高さ不足なんだよね。ちなみに18ブロックも食らっています。

〇ブロック 0.4
〇ゴール下の被FG66.2%

同じ理由でブロック力は足りていません。またゴール下での被FGも平均を下回っており、センターとしては厳しいものがあります。

短時間ながらリーグトップクラスのリバウンド力を発揮しているのは、フィジカルの強さとポジション取りの上手さ。ここがウィリーの強みですが、一方で高さと瞬発力不足なのでリムプロテクトとFG成功率に課題がある。

ちょっとアレですね。逆パターンではユーロファイナルの対戦相手を思い出しますね。正直、ゴール下以外は役に立たないけど、そのゴール下で圧倒的な能力を発揮する選手に比べると、ウィリーの方が万能だけど、肝心のゴール下の力で負けているのでした。

さて、ここでちょっとした疑問が。前述の通り、ウィリーはシュートそのものはそこそこ上手い。っていうか弟がシューティングビッグなのだから、兄も3Pを打っても良いのではないだろうか。今のNBAだとすぐに改造したがるHCもいるのだから、ここまで打ってこなかったことが不思議です。

ニックス、ホーネッツ、ペリカンズという流れにおいて、3Pを打たせそうなHCが少なかったという奇妙な経歴でもあります。唯一、好んで打たせるタイプはボレゴでプレーした3年目は15/39と改造される片りんもみせています。

ストレッチ5として活用される可能性はあるのか?

ここは気になる部分です。また、違う視点としてみれば、ややフィニッシュに課題がありながらスペイン代表では問題なくこなし、MVPを獲得した事実も気になるところです。

〇ユーロバスケでのFG成功率 64%

スペインの相手にはシェングンやマルカネンこそいたものの、ウィリーを止めきるほどではなかったともいえます。最後はゴベア相手のシュートミスがあったしね。ただ、それ以上にユーロバスケでは

「ツーメンゲームからスイッチさせてのミスマッチ利用」

これが頻繁に発生していました。フィジカルで押し込んで決めきるシーンが目立っていたわけですが、もっとスイッチさせやすいNBAでは出来ないんだろうね。

この点でも、経歴的にあまりツーメンゲームからの攻略を好まないチームにいたことが響いていそうです。ただし、昨シーズンはピック&ロールのロールマンプレーがキャリアで最も多く、FG成功率も62%を記録しました。

スペインのようにインサイドのフィジカルを有効活用する選択肢が優先されるなら、ウィリーの得点力は向上しそうです。ハンドラープレーの多いNBAよりも、ロールマンを使うケースが多いユーロの方が活躍するのは間違いないでしょう。

3Pにしろ、ツーメンゲームにしろ、戦術次第ではフィットする可能性をいろいろ秘めていますが、ここまで長期間にわたって改造されていない選手も珍しい気がします。

一方でリムプロテクト力については、NBAクラスの能力が何であるかは、ガルバが示してくれました。

「高さとスピード」という要素において、ウィリーを圧倒したガルバは選手としての総合力では劣っているけど、ユーロバスケで見せた異常なレベルのディフェンス力は相手チームのオフェンスを大きくかえさせてしまいました。

残念ながらウィリーがガルバのマネをするのは不可能だし、戦術面でカバーするのも簡単ではありません。だからスターターになるのは難しいんだよね。

主力になるには、マルク・ガソルのようなポジショニング能力が必要になるでしょう。んーー、でも、そんな簡単に観につく能力じゃないもんね。

オフェンスは変革できる要素が多く、ディフェンスは厳しそう

そう感じる以上は、よりオフェンスで存在感を発揮してほしい所です。まさにバランチューナスがやっていることなんだけどね。NBAでのウィリーは「なんか惜しい」と思わせる要素が多く、これだけプレータイムを得るのが難しいシーズンが続いても、契約を失うほど失望されることもないポテンシャルがあるのでした。

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