豪華すぎるグループBは、はじめにドンチッチとサボニスの顔合わせだ。リトアニアの悩みはサボニスとバランチューナスがいるけど、並べて強力ではないし、サボニススタイルがチームに合うかどうかわからないこと。
で、注目は21歳ヨクバイティス。バルセロナのガードがゲームを作って、その悩みをなくしてほしいわけだ。試合はサボニスがゴール下を決めるけど、その後ターンオーバー連発してドンチッチ&チャンチャーのNBAコンビの3Pでスロベニアが先制です。
バランチューナスの押し込みで2点を取るリトアニアと、ドンチッチのキックアウトで3Pを決めるスロベニア。そのドンチッチのドライブキックアウトを奪い取った40番。それでも散々3Pを決めた後で、ドンチッチ⇒トビーのアリウープとスロベニアはオフェンス好調です。さらにトビーまでが3P決めてラッシュ&ラッシュ。
インサイド、インサイド、インサイドだったリトアニアもキックアウトから3Pをヒットし、サボニスのドライブ⇒バランチューナスのダンクも決まって食い下がります。っていうか
スロベニア 3P5/7
リトアニア 3P1/2
これで17-13と接戦なのスゴイね。両チームの特徴が強く出ている序盤になりました。
この展開が続く中、お互いに相手の狙いを止めたいディフェンスになっていくと、ドンチッチがフェイダウェイでインサイドで加点。逆にリトアニアは連続で3Pを決め、さらにガードのドライブアタックで1点差にします。
最後はドンチッチのドライブを上手くサボニスが叩き落したら、何故かファールコールされてしまい、27ー25になるも、GIEDRAITISがブザービーターのプットバックを決めて同点で終わった1Qでした。息する暇がないぜ!
◎クズミンスカス
バランチューナスを休ませサボニスのリトアニアに対して、ドンチッチを休ませてドラギッチのスロベニア。何故か両チームはNBAプレイヤーが同じポジションなんだよね。トレードしたいね。
それにしても両チームとも3Pが決まるわ、決まる。プレペリッチがウソみたいに決め続けるので7/12っていうスロベニアと、インサイドを攻めていってのフリーの3Pになって4/5のリトアニア。
どっちも2Pの方が確率が悪いっていうね。そんな中、本来はそこで圧倒したいはずのリトアニアがサボニスがイマイチなので、どうしても逆転できず。バランチューナスは見事なポストムーブ決めているけど、連動していく展開を考えたらサボニスに決めて欲しいよね。
ドンチッチが見事にバランチューナスをアンクルブレイクすると、倒れてバランスを崩したバランチューナスの手がドンチッチの目にはいるアクシデントもあったけど、なんだかんだと厳しいマークを受けても決めていくドンチッチ
ちょっと頼るべきエースの差が出始めた2Q中盤。リトアニアはディフェンスをどうにかしないと、超高確率でFG決めないといけません。でも、サボニスのゴール下をトビーが後ろからブロック。
7点差まで広がったところでタイムアウトのリトアニア。すると、ここからバランチューナスがゴール下にディフェンスを引っ張って起き、クズミンスカスのミドルやグリゴニスのフローターで反撃し、今度はスロベニアがタイムアウト。サボニスがベンチに下がって改善しているリトアニア
そのタイムアウトあけも守り切り、追いつきたいオフェンスでキックアウトパスに対して味方同士で衝突し、カウンターを決められます。それでも、再びクズミンスカスが3Pで2点差に。
ここでドラギッチが変態3P。なんだそれ。そんなの決まっていたらリトアニアに勝機はないわ。あと、レフリーが全体的にスロベニア贔屓で、リトアニアはフランストレーションが溜まっていく。タフショット決められ、ファールコールがないと、イライラするわな。
しかし、ドンチッチへのしつこいマークが遂に実を結び、ターンオーバーからカウンターにいったリトアニア。決めれば同点の速攻を、チャンチャーがチェイスダウンブロック!
そのままカウンターに行ったスロベニアは、そのチャンチャーが&ワン。スーパープレーで逆転のピンチを救ったチャンチャーにより前半はスロベニアが3点リードで終わります。
なお、最後はブザービーター3Pを決めたリトアニアのグリゴニス。まじでチャンチャーのスーパーがなければ、一気にリトアニアに傾いたであろう前半の終わり方でした。
前半の3P
スロベニア 8/15
リトアニア 6/9
「3Pが特徴」ってなんだろね。
当たり前に決めまくって、決め返すので何が悪いのかすらわからん。そんでもってサボニスがいると守れていないし、ミス多いし。
◎ドンチッチとサボニス
後半もイマイチなサボニスですが、グリゴニスが3Pを決め、バランチューナスのゴール下でついに逆転・・・したと思ったら、そのスローインからドンチッチがタッチダウンパスを決めてアッサリ同点に。リトアニアペースになったと思いきや、空いている裏のスペースを見逃さないスロベニアの切り替えの早さが目立ちます。
実際、ここってリトアニアの典型的な弱点だよね。切り替えが遅いというか、集中力を欠くというか。そしてドラギッチからトビーのダンクで再びリードするスロベニア。逆にバランチューナスへのアリウープパスが雑なリトアニア。
そしてドンチッチがポストアップからスピンムーブ&ダンク。ポストアップが決まらないサボニスに対して遂にドンチッチにスーパープレーを決められてしまい、エースの差がデカい試合になってきました。
しかも、スロベニアがトビーをストレッチさせてドンチッチのインサイドを使う形にシフトしたのに対して、リトアニアはただ単にインサイドで構築できないからアウトサイドが苦しくなってきました。オフェンスの変化って意味でもスロベニアペース。
唯一、クズミンスカスだけは突然ポストアップを決めて対抗していますが、期待のヨクバイティスがイージーも外すんでさ。そのヨクバイティスからドラギッチがスティール速攻。怒ったリトアニアのHCはヨクバイティスを諦めます。
ついでにサボニスも下がったので形になり始めるリトアニア。あとドンチッチも下がったからさ。またもクズミンスカスがペイント内で決めて、まさかの同点。
ドンチッチが出ている時のスロベニアは、ドンチッチが絡まなくてもオフェンスの形が増えて良い感じ。サボニスが出ている時のリトアニアはサボニスが絡もうが何だろうが、変化が付かないぜ。
それは日常のサボニスからは考えにくい姿なので、戦術の中心として急造チームに加わる時の難しさがあるのでした。最後にスロベニアが決めて2点リードで3Qが終わるよ。
◎チーム力だね
早々に同点になると、意地の守りあいみたいに重たくなります。プレペリッチの3Pも決まらないので、1Qがウソみたい。
リトアニアはクビかと思ったヨクバイティスとサボニスを戻すと、2人は関係なく、またもクズミンスカスが3P。グリゴニスもミドル。サボニスを引き出したドンチッチのステップバックは決まらず、遂にポスト勝負を決めたサボニスで5点リードになります。
さらにドンチッチがサボニスを引き出しますが、勝負せずにチャンチャーのドライブに託すも、時間がなかったのでショットクロックオーバー。どうしたドンチッチ。疲れてきたか。
「疲れてきたか」とか書くとファールドローするドンチッチ。国際ルールとは思えないくらいコールされているね今日は。守れないサボニス狙いはNBAでは常とう手段だけど、ここで正しいのかって他の選手の事を知らないからわからん。わからんけど、周囲がドンチッチ警戒になったら、見事にゴール下でチャンチャーが合わせたわ。続いてトビーのダンクもアシスト。あかん、サボニスさん・・・
そして残り3分。ドンチッチのドライブからトビーで逆転のスロベニア。ここまで決めていたグリゴニスの3Pも外れ、逆にドラギッチの3Pで4点リードに。お見事。
タイムアウトのリトアニアですが、どういうセットをコールすればいいんだろうね。サボニスもバランチューナスもボールに触らず、ドライブに来たのをチャンチャーがブロック。
そしてサボニスがドンチッチ相手のポストアップを挑もうとしたところでエルボーがドンチッチの顔に。いかん、マジでサボニスさんよ。
あとはドンチッチとドラギッチがゲームコントロールした終わりました。この辺もセンター陣は厳しいよね。ポイントセンターで戦術的になじむかどうかが難しいサボニスの話はともかくとして、終盤はバランチューナスがボールを持つことも少なく、ちょっと厳しかったリトアニアでした。
ヨクバイティスに期待していたのは、まさにこういうことでしたが、開幕戦は何もできなかったぜ。クズミンスカスやグリゴニスの助けがありながら、主役をどうするのかが、難しいリトアニアでした。
その点、スロベニアはなれたメンバーで、慣れたバスケだわ。トビーとチャンチャーが機能すれば強い。っていうかベンチは危ないんだよね。