アジアカップ総括②個人編

アジアカップの総括として、選手個人についてコメントしていきましょう。前回の通り、戦術の揺れ幅が大きく、それによって得手不得手が強く出た大会でもありました。今回の評価が永続的に続くことはなく、ロスター構成と共に違う結果が出てきそうです。

そうそう。ホーバスは積極的に3Pを打つことや、ハイプレスとトランジションは志しているものの、そのほかは個人頼みの面が強く、特にビッグマンがスクリナーにならないケースが課題ってのが続いています。オフェンスをセットしていないことも含めて、PGが交代すると一気にオフェンスも変化していました。

その意味ではガード陣の違いばかりが目立つアジアカップでした。渡邊というスターをどうしていくのか、次第に薄くなっていくのも面白かったです。

◎渡邊雄太

さすがのNBAプレイヤーは日本が持っていなかった要素を大量にもたらしてくれ、大きな変革を促しました。特にディフェンス面ではエースキラー、リムプロテクター、リバウンダーと大車輪の活躍をし、トランジションも生み出しています。

15.3点、8.3リバウンド、1.0ブロックはいずれもチームハイで、2Pとフリースローで稼いでくれました。オーストラリア戦に出ていないこともあって得失点差+15.3点もチームハイです。それでいてファールも1しかないのかよ。

あまりの圧倒ぶりに反則みたいな存在でしたが、それでもチームはイランに負けるのだから頭も痛かった。

ただし、そのイラン戦はワイドオープンになりながら外しまくった渡邊の3Pが敗因の1つでした。1つでしかないけどさ。総じてオープン3Pの確率が悪く、NBAプレイヤーだよね・・・と言いたくなるタッチでした。

さて、渡邊がスゴイのは語る要素ではないので置いといて、興味深かったのはハンドラーアタックで始まったカザフ戦と、他の選手がアタックできないから自分で行ったイラン戦を除けば、意外とNBAでやっているようなプレーに近づいたことです。1年前はハンドラーアタックばかりだったのにさ。

それはガード中心のホーバスオフェンスにも関係しており、渡邊がメインの仕事はハードワークになってきました。これは良い傾向です。だからいっそのこと、西田と渡邊でツーメンゲームすればよかったのにね。

それにしてもケガがね。NBAの契約状況はどうなってんだろ。試合勘が足りないから出場するのは良いと思うけど、ケガしちゃいかんよね。ラプターズはフアンチョと契約したし、戻ることはないのかな。

まずはビッグマンの3人から ⇒

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