JBAテクニカルレポート オフェンス編

また、速攻についてはライブ・ターンオーバーからの速攻が最も効果的という結論も出ています。じゃあディフェンスじゃねーか。

とはいえ、失点後の速攻も増えており、これらについては高く評価していいで・・・あれ、リバウンドからの速攻が減ってるじゃん。ってことで、そもそも分母となる回数が少ないから、上手くいっているような気がして、行ってない気もする。

何よりも速攻に関する記述が多過ぎる気もする。どんだけ速攻好きなんだよ。佐古か、佐古なのか。速攻のフォーメーション・ルールについては記載されていないけど、速攻を出せって事で佐古だな。

その速攻は47回のうち、渡邊・八村・馬場で36回、52点のうち43点です。なんだ、ただ単に個人能力じゃねーか。

WCより速攻が増えたぜ!!!
なんでかっていうと渡邊、八村、馬場が3試合とも出ていたからだ。おしまい。

4 ) ハーフコートオフェンス

ハーフコートオフェンスにおいては、チームコンセプトにもあるように、オフェンス力の高い特定のプレーヤーに、得意なエリアで、よいスペーシングでボールを持たせるオフェンスを作ることがテーマであった

やっとハーフコートです。18%の速攻にかける記述に対して、ハーフコートが少ない気がするレポートなので印象操作にみえなくもないぜ。

そしてハーフコートの冒頭を読むと、ただの個人技オフェンスにも見えてしまいます。「得点力の高い選手に、得意なエリアでプレーさせろ」だってさ。ところが、ここからが衝撃なんだ。

日本のハーフコートはFG成功率が低すぎるのに対して、ターンオーバーが劇的に少なかったです。もうアグレッシブなのか、なんなのかわかりませんが、ミスが少ないからカウンター合戦にならなかったのはポジティブです。どうせシュート決まる気がしないんだからリスク下げとけ。

5 ) ペイントスコア

日本はハーフコートオフェンスでの180点中 54得点 (1試合平均18点) をバスケット周辺でスコアしているが、その FG% は 48.1% で大会10位

また、日本は参加国で唯一ポストアップでのスコアが 0 点

ポストアップ頼みだった日本が、ポストアップしなくなったのはポジティブだけど、0点はネガティブ。極端ですな。ポストアップの効率を全チームで知りたいけど、それは書いてなかった。

日本はペイント内得点が極めて悪かったですが、逆にポストアップ抜きなんだから、こんなもんの気もする。シンプルにいえば「日本はポストアップで点を取れないから、速攻に全てを賭けろ」と言いたい様子。

ってことは、「速攻にならなければ個人技に託せ!」というアメリカにのみ許された戦術を採用したがっているように見えます。弱点の改善はどうするんだろ。

フローター系統が下手なのはどうにかしたほうが良いけど、そういうシュートのテクニカルレポートはなかった。

基本的には、PnRハンドラーのフィニッシュ、アイソ、カットプレー、オフェンスリバウンドの4パターンです。ところが、このうちのハンドラーとアイソは、ほぼ八村です。

6 ) フリースロー

ハーフコートオフェンスの項で述べたように、今大会では FT の獲得数 、FT獲得率において日本は最下位だった。ペイントスコアの少なさが影響していると考えるのが自然だ。
その証拠に全 3 試合で獲得した合計32本の FT のうち、ペイントエリアで多くスコアしている渡邊が14本、八村が 7 本、馬場が 4 本と全体の 78% の FT を 3 人で獲得している。

また、最も多くシュートを放つ八村が、ペイントアタックよりもどちらかというとミッドレンジのシュートを得意としていることも、FT 獲得が少なかった原因の一つとして挙げられる。

フリースローもほぼ海外組3人でした。それはもうどうしようもない。問題は八村のくだりで、「得点力の高い選手の得意なゾーンで」勝負するコンセプトなのに、何故かここでは「ミドルが得意だからフリースローが少ない」になっている。八村自身は7本のFT打ってるのにさ。

ホーバスが「フリースローを打て」と声を荒げていることもあって、個人の強みを出しに行くオフェンスは失敗したようにも見えるのでした。それよりもゴール下か3Pだよね。古いな。

次は3Pについて

JBAテクニカルレポート オフェンス編” への5件のフィードバック

  1. 戦術を変えてもラマスの時と問題点がたいして変わってないような…
    オーストラリア戦のゾーンオフェンス、ドライブからターンアラウンドパスミスだけは見たく無かったです。

    1. 問題点は戦術ではない部分ってことでしょうけど、それは短期間では改善しないのも事実です。

      むしろ減っていたターンオーバーが復活し、それに見合う対価を得ているのかどうかですね。今のところ、得ていないと思ってます。

  2. 渡邊のコールプレーが2回…まじか笑
    W杯の時と比べて渡邊のハンドラーアタック(ラマス「ユータ、ドライブドライブ」)が極端に減ったのは残念だったなぁ(その代わりDFに力割けたとは言える)

    1. ビックリですよね。事前のトレーニングマッチは渡邊ばかりだったのに。
      次回に出てきますが、これがオリンピック時の最大の問題でした。

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