JBAからオリンピックのテクニカルレポートが出ていました。相変わらず見にくいサイトです。今回はレポートについてコメントを書いていきましょう。
http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/Technical%20Report_MEN_0601.pdf
◎はじめに
今回は上のリンクにあるJBAテクニカルレポート(男子5人制)を読みながら気になったポイントに触れていきます。レポートの順序通りに書くので、内容は多少前後することがあります。
なお、批判的なコメントが多く並ぶでしょうが、それは別にレポートを批判しているわけではなく、「その通りですね」を書いても意味がないからです。7割くらいの内容は「その通り」って感じなので、かなりポジティブにみているし、しっかりとレポートを出してくれるのは有難いことです。
そして、このレポートを読むと「何故ホーバスだったのか」が紐解けてきます。JBAとしては継続路線というか、進化の先がホーバスにあったと考えたのかもしれません。
しかし、管理人はホーバスへのバトンタッチは「180°の方針転換」と捉えているくらい継続性のない強化だと思っています。それは
レポートの内容には納得しているけど、結果の受け止め方が大きく異なっている
という事です。アプローチの仕方が違うように見える。
また、レポートを読んでも1年前の試合なんて覚えていませんし、今更そこをほじくり返しても建設的ではないよね。むしろ、1年経ったからこそ、今のホーバスジャパンにどのように引き継がれているのかを考える機会と捉えましょう。アジアカップも始まるので、次なるレポートへの布石となります。
<02, 大会結果>
1 ) アメリカの優勝から見えるもの
大会前に行われたラスベガスでの強化試合でも 3 連敗を喫するなど、ファンやメディアからも優勝が疑問視されたていたが、その不安のとおり、初戦のフランスに 76-83 で敗戦。しかしながら、試合を追うごとにチームとして成熟し、決勝トーナメントでは NBA スター軍団のタレント力と、それぞれの役割を徹底するチームワークを見せつけ、見事に大会 4 連覇の偉業を達成した。
今回のアメリカ代表の結果は、「大会中にチームとして成長すること」の重要性を各国ともに考えさせられる大会であったとも言える。
予選のメンバーが1人も残らず、マジの即興チームであるアメリカを他国の象徴として扱わないでください。
「大会中に成長する事」は大事ですが、上位チームはむしろ「育成年代からの継続した強化」が連携力を発揮することに繋がっています。
マネすべきは「継続した強化」なのに、アメリカという極端なチームを例にとって大会中の成長に答えを求められては困るんだよね。
<03, 日本代表のプランと準備について>
1 ) 大会目標とゴール
ラマス HC は、「すべての試合で対等に Compete (コンピート) する」ことを目標として強調した。
ラマスの戦い方は一発逆転の勝利(大敗するリスク)を目指すよりも、全ての試合で「善戦すること」を目指しているように感じましたが、実際にそのような目標設定でした。この見え方はコートに表れていたわけなので、プランは成功したといえます。
2 ) チームコンセプト
アドバンススタッツを用いることで、それぞれの選手の強みを見極め、限られた準備期間の中で、選手の持ち味を最大限に発揮させることをチームのコンセプトとした。
戦術を変えてもラマスの時と問題点がたいして変わってないような…
オーストラリア戦のゾーンオフェンス、ドライブからターンアラウンドパスミスだけは見たく無かったです。
問題点は戦術ではない部分ってことでしょうけど、それは短期間では改善しないのも事実です。
むしろ減っていたターンオーバーが復活し、それに見合う対価を得ているのかどうかですね。今のところ、得ていないと思ってます。
渡邊のコールプレーが2回…まじか笑
W杯の時と比べて渡邊のハンドラーアタック(ラマス「ユータ、ドライブドライブ」)が極端に減ったのは残念だったなぁ(その代わりDFに力割けたとは言える)
ビックリですよね。事前のトレーニングマッチは渡邊ばかりだったのに。
次回に出てきますが、これがオリンピック時の最大の問題でした。
ルビオの特性がロング2は笑ったw