プレーイン④ホークスvsホーネッツ

2022/4/13

大味な試合となりましたが、感想はバスケット・カウントに書いてあります。

https://basket-count.com/article/detail/108005

大差がついてしまった試合ですが、ヤングのFGの悪さはそれだけホーネッツがヤングを警戒していたわけで、それを逆手にとってガリナリ、ハーター、そしてハンターが加点していったホークスが、無事に勝ち切りました。ちょっと両チームに差があったわけですが、その差はガードの差でもあります。

〇ラメロ
26点
FG7/25
3P4/14

〇ロジアー
21点
FG8/22
3P2/8

「2人で47点取った」といえば聞こえはいいですが、合計47アテンプトとなっており、チームの半分以上を打ちました。その上で共にFG30%にも満たないわけでして、それもラメロについては3Pばかりを打っており、正直言って試合を壊したレベルのゲームメイクでした。

〇トレ・ヤング
24点
8/24
3P1/7

いや、それはヤングも同じじゃないか。って話なのですが、これが試合をみている印象とスタッツのズレでもあります。まぁ1つは確率は悪いけど3P一辺倒ではなく、インサイドに侵入するプレーがホーネッツよりも断然多かったです。主役キャラが確率悪くても許されるのは、それだけディフェンスを困らせている事であり、タフショット担当だからでもあります。

そして周囲に的確なシュートを打たせてチームとしての確率をあげればOKだった。ってことで、ヤング1人がアテンプトが多いのと、ガード両方でアテンプトが多いのは意味が違うんだよね。それでもラメロとロジアーが決めまくっていれば勝っていたのも事実。そして二人して外しまくったんだ。

〇3Qのヤング
14点
FG4/8
4アシスト

〇3Qのハンター
16点
FG7/8

試合が決まったのは3Qでしたが、このQはまずは前半に比べてヘルプが来なくなったヤングが、ミスマッチ誘導からプルアップ3Pなどを決めたことに加え、コディにマークされるとスペーサーになってハンターにやらせたことでした。ヤングとしてはハンターっていうかチームメイトにやらせただけだけどさ。

勝負を分けたポイントで確実に稼いだヤングとホークス。もしも、逆にビハインドを負う展開だったらどうなったのか興味はありますが、リードを奪っていく形が「リズムを掴んだら一気に!」だったので上手く試合を運んだと言えます。

〇3Qのロジアー&ラメロ
18点
FG6/12

もう1つのポイントは3Qに24点だったホーネッツですが、そのうち18点を2人で奪っており、確率も悪くなかったことです。つまり、両エースのプレーは効果的に決まっていたのに、そこからチームメイトへと勢いを波及することが出来ませんでした。

実際、ライブしていた時も「そろそろキックアウト3Pが欲しい」といったのですが、決めたのはロジアーだったので、なんか違うんだよね。

両チームのガードがリズムを掴んだ3Qだったが、チームとしてラッシュしたのはホークスだけだった

これがホーネッツにとって最も悲しい事実でした。同時にある程度は点を取るパターンとして機能していたのだから、しっかりとスローダウンしてオフェンスを作れば、42点も奪われなかったはずです。

ヤングに対して、ラメロ&ロジアーというコンビがイケイケすぎるだけでなく、あくまでも個人としてスタッツを残しているだけであり、チームの中核として本当に機能していたかといえば怪しいのでした。

◎コディと

ペリカンズはハーブやアルバラドの活躍が光ったわけですが、ホーネッツはコディ・マーティンのディフェンスが目立っていました。ヤングはコディをかなり嫌がっており、マンマークでついてこられたら周囲にボールを渡していたほどです。

ところが、ホーネッツは「ヤングへのカバーリングを徹底」「スキを作らないために早めのスイッチ対応」というプランで来たので、普通にスクリナーを用意できるタイミングだと、コディを剥がすのは簡単でした。前半はこれによってイージーにスイッチ誘導できたし、連係ミスを使ってのパスが冴えていたよ。

しかし、後半になると「マンマークで追いかけろ」に変更します。ヤングのFG成功率が低かったのでディフェンスプランとしての「ヤングを止めろ」は成功したけど、その結果として他の選手(ガリナリとハーター)に決められたので、周囲への警戒を強めたわけだ。そしたらアッサリとヤングに決められた。

それもコディがボコられたならまだしも、スイッチミスが多発しました。ってことで、ディフェンスプランというか、チェンジングディフェンスが怪しかったんだよね。こんなにミスするチームだったっけ?

ディフェンスローテの多くの部分もコディが担っており、コーナーからのドライブに対してペイントでヘルプポジションを取ったコディですが、逆サイドの3Pへパスアウトされたのもそのまま追いかけていました。チームとしての連動性が悪く、なんだかホーネッツを見ている気がしなかったです。

そして後半になると一方的な展開の中でブリッジスがレフリーにブチ切れて退場。いかにも自分たちのイメージするプレーが出来ていない時の行動だった気もします。全体的に、この舞台で戦うメンタリティが足りなかったね。

◎キャブスか、ホークスか

一応、若いチームであるホークスですが、昨日のキャブスがみせた若さや、ホーネッツのゲームメイクの拙さに比べると、余裕がありました。それはヤングの余裕なのか、それともカンファレンスファイナルまで進んだチームの余裕なのか。

1年前を思い起こせばボグダノビッチだって怪しかったし、オコングなんてガッチガチだった。でもシクサーズとの闘いが進むにつれて、みんな自分のプレーをし始め、最後にシリーズを決めたのはハーターの爆発だったよね。カペラはともかく、チーム全体の改善があった昨シーズンのプレーオフでした。

そう考えると経験値って大切。ワンマッチを制するには、そこで出し切るだけのメンテリティをもっていないとさ。まぁアンソニー・エドワーズは1試合目で決めきったけど。

はい、ということで勝負はキャブスがどこまで経験値を溜めたかになります。試合開始からホークスが走る可能性もあるぜ。

一方で相性的に言えばオコロをヤングにあてられるキャブスに対して、ガーランド担当がいないのがホークス。一応はハンターなんだけど、オフボールでスピードムーブするガーランドを捉まえるのはハードゲームです。

ただしインサイドはカペラが一番強いでしょう。ガリナリがラブやマルカネンをイージーに上回れるかどうかかな。意外と高さのホークスとガードのキャブスという違う構図になる可能性を秘めています。

とはいえ、この試合を見てしまうとホークスの方が試合巧者ぶりを発揮しそうなんだよね。それくらい落ち着きもあれば、勝負を決めたのも一瞬でした。

プレーイン④ホークスvsホーネッツ” への1件のフィードバック

  1. 正直戦術がどうとか全然分かってないままNBAを何となく面白いからNBAを見てる自分なんですが

    この試合を見てて感じたのは「ホーネッツは何かプレーが軽いなー」でした
    しょーもないTOとかパスミスとか…

    負けたら終わりって分かってんのか?と言いたくなるような試合でした

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