ウルブズvsスパーズ

2022/4/7

プレーイン確定のスパーズ。最近調子いいんだぜ。上り調子でプレーインってのは気持ちがいいよね。ペリカンズも好調なんだけどさ。プレーイン濃厚のウルブズとしては、この勝率でプレーオフ進めないとか訴訟もの。意地を発揮できるのか。

本日はマレーとディアンジェロがいないので、お互いにPG不足の試合となりました。といってもスパーズはトレとプリモ並べているので関係ないか。ウルブズは代役がビーズリーなのでエドワーズがハンドラー役を増やしています。

◎ハードパンチャー

エドワーズとタウンズのピック&ロールから始まるのですが、パートルがエドワーズ側についていってもタウンズにパスを出せていないエドワーズ。ちょっと判断悪いよね。それがエドワーズだけならともかくベバリーもやるから困っちゃう。

理論的には先にタウンズの3P打たせておいた方が、パートルのヘルプが消えてエドワーズはやりやすいはず。そこそこタフなドライブフィニッシュが増えてしまいます。しかもパスの意識が低いからか、ただ単にチームのルールがないからか、シュートミスがあるとアッサリとカウンターを食らうウルブズ。

タウンズのミスからカウンターになったとき、エドワーズがしっかりと戻ってシュートミスを促したんだけど、他の選手が誰も戻らないからリバウンド押し込まれてたもんね。何してんじゃい。

さて、これだけならエドワーズの若さだったり、チームの規律不足なのですが、お疲れなのかタウンズが歩くシーンが多過ぎて手に負えない。タウンズがトップにいる形ばかりなので、バンダービルドはゴール下ばかり。ワンパターンすぎるオフェンスになってしまいます。

・・・なんだけど、エドワーズが決めまくったのでリードするのはウルブズなんだぜ。なんじゃそりゃ。個人能力でぶん殴ったエドワーズ。パワーがあるのでスパーズの選手は誰も対処できなかった。

ミスが多いので一旦はスパーズのカウンターに追い上げられてしまいますが、その後もタウンズの3P、エドワーズのドライブ&ワン、ステップバック3Pとネッツのように殴りまくっていくウルブズ。さらにタウンズが下がってもエドワーズのパスアウトからリードの3Pとやりたい放題でした。

ただ、ちょっと目を離したら再び2点差にされています。ラングフォードやディオップがはいってきたスパーズはパワー負けしなくなり、次第にウルブズのファールが増えてきてしまいます。そして、やっぱりエドワーズも下げてオールベンチメンバーのセカンドユニットにするので一気に迫力不足に。ビーズリーもスターターに行っちゃったしさ。

このセカンドユニットの考え方がよくわからないウルブズ。マクダニエルズやプリンスがいるので、ディアンジェロさえいれば成立しそうではあるものの、いたらいたで3ガードにするし、ちょっとね。プレーオフになったら、スターターにムリをさせるだろうけど、その時にどんな構成にしてくるんでしょうね。このままだったりして・・・。

そんなわけで逆転したスパーズ。こちらもフルベンチメンバーですが、チームオフェンスしているし、ガードが少ない。なぜかトレもプリモもいないので、JリッチがPGしてるぜ。5点リードの1Qでした。

◎アドバンテージはどこ?

再びトレとプリモを並べるスパーズですが、これってプリモをホワイトみたいに使いたいのかな。ただスターターとは違ってコリンズやディオップがインサイドなので中外と動けるし、2人のプレーメイクから周囲に合わせていく形が機能しています。マレーが戻ってきたら、こっちをセカンドユニットに出来るよね。

ところが今度はリバウンドを取られまくるスパーズ。1人ハードワークのバンダービルドを捉まえられない。セカンドユニットで見事に逆転したけど、そこにスターターを混ぜたら逆転されてしまった。

ビッグマンとして1人でもいけるのはパートルですが、その場合はオフェンスパターンが減るよね。2人になればバランスは改善するけど、チーム全体が守れる選手じゃないとインサイドのディフェンスが厳しい。

そのパートルが戻ってくると何度も中継役になってくれますが、展開力はない。ここにタウンズがいれば全く違うチームになるんだろうね。それを今年のドラフトロッタリーを当てて手に入れたかったファンも多いけど、望みはなくなってしまった。そして戻ってきたタウンズにダンクと3Pで崩されてしまったパートル。ちょっと切ない。

また、ちょっと気になるのはガードを多く使っているのに、2Qになってもウルブズのプレッシャーに慣れていない事。あまりメリットを得られていないスモールにより苦しくなっている感じです。

仮に両チームが直接対決するとして、本来はガードを並べたことで「どこかにスピードのミスマッチができる」はずなのですが、バンダービルドがスピード対応してくるので、純粋に高さとフィジカルで負けている形です。どこにメリットを生み出すのか、スパーズ側はかなり考えないといけません。

また、比較的3Pは打てるのですが、そもそも積極的ではないチームであることと、パートルは打たないからタウンズが楽をしています。だから一発逆転を狙うならコリンズの3Pを信じるのも1つの方法論かもね。ランドールはどこいった? マグダーモットは戻ってくるの?

そんなこんなでバンダービルドとエドワーズの高さ・パワー・スピードに押されるのでスターター同士になると、やっぱりウルブズペースになって9点ビハインドのスパーズ。タウンズが3ファールになってくれたのには助かったけどさ。なお、ここも狙い所かも。タウンズにアタックしまくってファールさせろってね。

さらにリードがドフリーのアリウープをミスしてくれ助かったスパーズ。64-57の7点差で前半が終わります。かなり力負けしていたんだけど、その割には点差は大したことないね。

◎弱点

前半の反省もあってか、タウンズをローポにおいた形から始めるウルブズ。しかし、絞らせておいての3Pが決まらず。そしてトランジションからドライブしたタウンズがオフェンスファールをコールされ4つ目。チャレンジするフィンチ。するとジャッジが覆ってパートルのファールに。&ワンだったので10点差になったのでした。

さらにタウンズがドライブフローターを決めると、エドワーズとのハンドオフ⇒ピック&ロールでパスアウトを受けて3P。後半開始早々に怒涛の8点でリードを広げたタウンズ。こうなってくると空くよねビーズリー。3P連発であっという間に18点差です。

スパーズのオフェンスはケルドンとヴァッセルが積極的に3P狙っているのは良いんだけど、トレ・ジョーンズがドライブしすぎ。インサイド固めているのに広げてくれないから、パートルが飛び込むスペースもなない。あとドライブしてからパスアウト先を考えているぜ。

ゾーンのウルブズなのでパス2つ繋ぐとコーナーのヴァッセルが打っていきます。ケルドンはちょっとイライラしたのか、自らハンドラーになってドライブから展開。この2人で取り返していくので、なんとなく攻略方法は見えたかもしれません。ただ、エドワーズがプリモ相手にフィジカルアタックして決め返すので、なかなか追い上げられない。うーん、これだと、、、ねぇ。

ウルブズは7分経過でエドワーズを下げます。セカンドユニットがマズいと思ったのかな。同じタイミングでスパーズはガードがラングフォードとJリッチになったので、またもフィジカルの関係性が逆転します。タウンズさえ止めれば、守り切れる雰囲気になったぞ。

意地を見せるケルドンがドライブレイアップに、プリンスとコンタクトしての&ワン。そしてコリンズがタウンズを守り切ると、カウンターからディオップのユーロステップ&ワン。ついでにノーコールにクレームしたタウンズがテクニカルで点差は7点に縮まります。

結局、前半とユニット構成変えたけど、両チームの関係性が変わらないというね。あと、スパーズはガードをラングフォードとJリッチにして、ケルドンエースの方が強いじゃん。

堪らずエドワーズを戻すとステップバック3P。さらにスティール速攻でマクダニエルズが高さのレイアップでフィニッシュ。ドライブしたエドワーズが一回止まって下がるモーションからステップイン。再び二桁リードに。エドワーズ様様。マクダニエルズもドライブねじ込み。

スパーズもオフェンスで対抗しますが、またもエドワーズが3Pで突き放し、逆にヴァッセルがワイドオープンを外してしまい、97-82と15点差で3Qが終わります。タウンズはともかく、エドワーズ、マクダニエルズ、バンダービルドに困らされまくっているスパーズなので、弱点が明らかって感じ。

◎差があるね

4Qもエドワーズの3P連発。ベンチメンバーだけのユニットは辞めて、エドワーズアタックで構築しているウルブズ。もう早めのダブルチームでパス誘導するしかない感じのスパーズですが、トレが行こうか、辞めようか迷っている間に3P決められています。

どうしようもないのでタイムアウトのスパーズ。盛り上がるミネソタ。エドワーズ連発だぜ。ケルドンが3Pを返すけど、やっぱりエドワーズ。

〇エドワーズ
49点
FG16/28
8アシスト

さて、まとめましょう。まとめるというか、スパーズはエドワーズをどうすればいいのでしょう。

唯一、立ち向かえていたのはJリッチで、ボール持たせるのも嫌だと密着。ただ、ドライブされた時にコリンズだとブロックにならないので強引に高さで押し込まれもする。いずれにしてもボール持たれたら終わりなので、よほど3Pが決まらない日であることを願うか、早めのダブルチームでパスを出させましょう。

他にもラングフォードやディオップはそう簡単に負けないので「トレとプリモは違うんじゃないの?」な印象でした。マレーがいるので、そこは改善するでしょうが、特にウルブズ相手ならフィジカルに戦えるウイングを並べた方が良さげです。ラインナップの柔軟性がある戦い方をシーズン通してやっていたならいいのですが、そういうわけじゃないんだよね。

ワンゲームプレーインだし、勝率的には大きく負けているわけだし、思い切って違う手段をとってもいい気がするけどね。それくらいエドワーズをどうにもできなかったスパーズでした。なお、終盤になってタウンズのマークをケルドンにして、パートルをインサイドで余らせることにすると、ドライブの脅威が少し減りました。一応、トライアルで情報は手に入れています。

スパーズが狙いたいのは「タウンズの自滅」です。今日みたいにファールコールに困ると深みにはまってくれるので、積極的にタウンズを狙いたい。こちらはマレーの仕事になるわけですが、その時にやっぱりシュートのないパートルだと、単にダブルチームを食らうだけになりそうなので難しい。今日はオフェンスファールやらなんやらでタウンズが勝手にイライラしているだけなので意図的に繰り出せるかどうか。

ちなみにイライラで怒っているタウンズをベンチのモンローがなだめているのはウケた。お前がなだめるんかい。

基本的にウルブズからすると、ピック&ロールに対してパートルが強くショーディフェンスしてくるスパーズディフェンスは、タウンズの3Pを使いやすく、しかもスピードでもパートルを振り切れるタウンズなので、センターのところが鉄板です。その上でエドワーズらのフィジカルでもアドバンテージがデカいので、1つ2つが止められても、まだまだ手段があります。

ただし、タウンズを消されると一気にオフェンスバランスが崩れ、エドワーズのアタック次第になるので、コートからいなくなることだけは避けたい。コートにいるだけでいいからさ。そういうメンタルの戦いができるかどうかかな。

そんなわけで差があったよ。スパーズの理想はクリッパーズと戦う事かなぁ。

ウルブズvsスパーズ” への4件のフィードバック

  1. 今季2度もキャリアハイMINの選手にキャリアハイを献上してるスパーズですがやっぱり相性が良くない感じはします。でもMINもなんだかよくわからないことしてて勝てなさそうだけど勝てそうじゃない?って感じがします。LACがどう戦うかが参考になるのかなぁ…

    1. ウルブズは強さの上限は高いのですが、エドワーズの未完成さとタウンズの甘さがね。

  2. ランドールは軽傷ですがマクダーモットはシーズンアウトです。
    スパーズはプリモに相当期待していて、トレにも結構期待していそうなんですけど今のところこの二人を並べるのはダメですね。「結局Jリッチを使った方がいいじゃん」ってのが悲しい現実です。
    次のドラフトは一巡目指名権を三つも持っているのでそれをうまく使って今度こそは弱点を補強してくれることを願うばかりです。

    1. ロニーウォーカーどうすんのかなーってのもありますね。
      去年はフォーブス戻したのを考えると、ちゃんと補強するのか怪しくて

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