さようならピストンズ’22

◎決まりだした3P

12月の9試合でカニングハムは3P40.4%を記録します。1月も36.5%と確率良く決めるようになっており、成長のための期間を待つことなく早々に課題を解決してしまいました。今シーズン序盤はベテラン陣もボールが変更されたことでシュートタッチに苦しんでおり、12月はリーグ全体がやっとアジャストし始めた頃ですが、カニングハムも同じ時期にアジャストしてしまった。お前は何年目だ?

3年も待つ必要はなく、3カ月目には決まるようになってきた3P
平均得点も17点を超えており、アシスト6.3も含めて、急激に「主役」になりはじめました。自分のスタイルに合っていないシステムでも、自らがシュートを決めて構築し始めたのです。

あっという間に主役であることを示したアジャスト能力

カニングハムにとってラッキーだったのは、コロナの影響などもあり離脱者が多く、特にジェレミがいなくなると両サイドがワイドに広がるようになり、トップとインサイドが広くなったことでした。ガード陣のアタックが楽になり、飛び込むスペースも生まれてきたよ。

チームとしてもハミドゥ・ディアロやマグルーダーの出番が増えてきます。コーナーにポジショニングしつつ、インサイドへのカットプレーやオフェンスリバウンドに絡むタイプのウイングに変更されたことで、キックアウトパスが増えてきました。カニングハムは自ら決めるだけでなく、パス能力を使え始めたのです。

〇コーナー3P
~11月 32.8%
12月~ 37.7%

チームとしてはシーズン序盤からコーナー3Pを打てていましたが、ジェレミとベイ中心で確率も悪かったのが、キックアウト先として認識されたコーナーにスポットシューター役が明確に配置され、しかもポジションを変えながら複数の選手が担当するようになり、チーム全体が5%近く改善しています。総じて個人任せだったオフェンスに流れが生まれ始めたのでした。

ただし、チームとして個人技起点であることに変更はなく、カニングハムは自ら3Pを決めつつ、スペースのあるインサイドにドライブし、そしてチーム全体としてコーナー3Pを決める流れを作っていった程度の変化でした。改善の兆しが見え始めたわけですが、まだまだ結果として見えるほどではなかったです。

ちなみに12月にはケーシーも離脱しており、ちょうどカラミアンがHC代行となった試合を見ました。試合序盤からディフェンスで仕掛けまくるカラミアンの戦い方は、ハイIQを基盤とした形なのでカニングハムとの相性も良いように見えました。

もともとラプターズ時代からエースのドライブから展開するパターン中心だったケーシーなので、カニングハムが個人としてのスタッツも残し始めたことをポジティブに観ながらも、そう簡単にチームは変わらないし、カラミアンにHC交代して欲しいなーって感じだったよ。

変わるヘイズ ⇒

さようならピストンズ’22” への7件のフィードバック

  1. 素晴らしいブログをありがとうございます!

    ピストンズファン以上にピストンズのことを分かってくださっているように感じました!

    おっしゃる通りもはやピストンズはカニングハムのチームです!

    これからのピストンズに栄光あれ!

    1. とても良いですし、駆け引き系統なので、ディフェンスもカニングハムナイズされてます。
      一生懸命守るだけだった昨シーズンとは、アクションの数が違う!

  2. 個人的に今シーズン見てて1番面白いルーキーであり
    フィジカルでもスキルでもないのに
    見ている側に強烈にインパクトをあたえるプレーは圧巻でした
    まさにドラフト1位といった
    特別なルーキーだと思います

    1. 間違いなく「上手い」と感じさせるのに、ワンプレーそのものは普通なんですよね。

  3. クインスナイダーがジャズから去るんじゃないかという噂がありますが、ピストンズでカニングハムとケミストったりすると面白いなと。

    1. ゴベアを有効活用しているスナイダーですが、それがネックなのでスチュワートやバグリーの方がいいかもしれませんね。

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