60点 アービング

ネッツvsマジック

KATが60点取ったと思ったら、今度はカイリー・アービングです。2日続けて60点かよ。しかし、気乗りがしない管理人。だって「どうせ怖いくらいにシュートが決まりまくっただけでしょ」というのが想像ついてしまう。そして試合も大差なので、それはそれでさ。

まぁネッツはハーデンいなくなって改善しているし、マジックはフルツが出ているし、せめてそれを楽しみにしながら60点について語っていきましょう。

◎好き勝手

序盤からネッツはインサイドで自由を謳歌します。ドラモンドがダンクを外すわ、ゴール下をミスするわ、さすがの感じですが、それだけイージーシュートに繋がるパスが出ているって事です。その流れはワグナーが早々にデュラントに対して2ファールになると(でも交代しない)加速していき、「負けるために頑張っている」としか思えないくらいカット系統のプレーにボコられていくマジック。

これらはシーズン序盤からシャープ&エドワーズのルーキーズにクラクストンと動けるビッグマンを重用してきた成果でもあります。この点についてグリフィンはド下手なので、コメントに貰った通り、ナッシュの好みはフレキシビリティな選手ってことですね。アマレ・スタウダマイヤー。

そこに(外しまくっているけど)インサイドにドラモンドが加入して核が出来たので、より使いやすくなりました。スピードでは負けても、ポジション取りでは若手よりも上のドラモンドなのでパスを出しやすいし、そこでポジション取ってくれればドライブも楽になるじゃん。ってことで、ワグナーのファールトラブルによってデュラントのパスが目立ちます。

さて、この流れに本日の主役であるカイリーは蚊帳の外でした。1人だけ3P決めまくりの、決めまくりの、決めまくり。そんな1Qでした。3P4/5で16点のスタート。

ただし、しいて言うならば理由もありました。それは3スティールのディフェンス面。

ドラギッチがスターターだったこともあってか、ヤル気に満ちているディフェンスをみせるカイリーは、試合開始からコール・アンソニーに密着します。気合が伝わってくるディフェンスでしたが、セルツ時代のようにマンマークは頑張れても、例によってボールのない所で動かれるとついていけず、ドラギッチ⇒エドワーズの交代によってエースキラーをクビになります。ここから3Pを連打し始めたので、ディフェンスが楽だからオフェンスに力が入ったような雰囲気でした。

そしてマジックのオフェンスは、しっかりとポジションは取るんだけど、基本はハンドラー任せ。相手を見ないでオフェンスしているのでした。ちなみに、なんでそうなっているのかは不明です。やっぱり負ける気マンマンなんじゃないかってくらいに、相手を見ないでプレーしていたよ。こういう印象ではなかったので、いろいろと謎。

◎2Pパーティ

1Q10分40秒プレーしたのに、2Qの頭から試合に出されているカイリー。ちなみに16点リードなので、そんな必要ないのですが、ナッシュも何かに追い込まれているのかな?

16点取ったとはいえ「3P決まりまくっただけ」にみえた1Qに対して、ここからがカイリーのショータイムになります。次々にドライブ突破していき、マジックのインサイドをボロクソにしていきます。

マジックのディフェンスはオキキやフルツこそいれど、ロス、ワグナー兄、そして珍しくブラジディクスだったので、アウトサイドに広く構えるネッツをとらえきれず、カイリーの動きに全くついていけません。なお、突破されているのはほぼロスとブラジディクスのところでしたが、選手交代したと思ったらフルツもバックドアカットくらっている。

さて、このカイリーのオンステージについてはネッツの改善ポイントを触れておく必要があります。なんせ個人技のドライブばかりにみえて、ハンドラーアタック任せではなかったんだ。多くのオフェンスでカイリーをサイドに置いたところからスタートし、ミルズやジェームス・ジョンソンがトップから絡んでディフェンスをずらし、その上でカイリーに渡しているので、正面からのマッチアップは少なかった。

かつて「単なる1on1ファイター」だと評し、PGとしての能力の低さを批判しましたが、プレーメイクしない事だけでなく、1on1ファイターもやらず、チームオフェンスのフィニッシャーになっています。なんでこうなったのかは不明ですが、フレキシブルな選手を活用するナッシュの良さが出ています。

皮肉だけど、そんなフレキシブルが嫌いだったようなハーデンとの差が強く出ているね。まるで「チームオフェンスの一部になれるカイリー」みたいな表現だけど、実際にはそれが嫌でセルツから出ていったのにね。

ひとしきり、ドライブフィニッシュをしまくった後で、今度はキックアウトパスにインサイドへの合わせのパスを出していくカイリー。チームプレイヤーしているよ。なお、点差は20点を超えており、余裕が生み出したパスかもしれません。でも、一切の余裕は見せないナッシュなので、ずっとコートに立っているカイリー。

前半を86-56と30点差にしたネッツ。えぐいわ。この点差でカイリーは22分40秒も出ました。2Qはフル出場なわけで、ちょっとよくわかんないよナッシュ。ホームで働かないから、その分だけもっともっと働けって事か。

〇1Qのカイリー
2P2/3
3P5/6
FT0/0

〇2Qのカイリー
2P6/9
3P2/2
FT7/7

昨日のタウンズは前半が2Pばかりで、3Qに3P連打して32点取りましたが、今日のカイリーは逆でした。3P連打の後で2Pパーティー。

ただ、タウンズがディフェンスへの対応の変化だったのに対して、カイリーの方は自分たちのオフェンスの変化って感じです。デュラントとドラモンドでインサイドを攻めていた1Qは3P打って、自分がウイングとして空いたインサイドを攻めに行くのが2Qだった。

そして2Qもデュラントとドラモンドが戻ってくると、ロング2Pに3P、ミドルに3Pとアウトサイドからの連続ヒット。この傾向は続いていたわけだ。なお、これだけ外から打たれまくっているのに、止める気がなかったRJハンプトンのディフェンスは何だったんだろ。

〇前半のカイリー
41点
4アシスト

決めまくったカイリーは純粋に誉めるしかない。でも、カイリー個人にもだけど、ネッツがやりたいオフェンスを延々と受け身だったマジック。それが生み出した大爆発でしたが・・・まぁでも決まりすぎだよね。外から打って外さないってどういうことだろ。やっぱり休養が多いと元気なのかな。

なお、前半残り2分からオキキがカイリーとデートを始めました。するとコーナーどころか、エンドラインの外に出ていたカイリー。それくらい嫌そうにはしていたし、ドライブから1回シュートミスはあったけど、ファールドローもしたのでした。チームファールが溜まってからじゃ遅すぎた対応だね。

◎プレーオフ

先に行ってしまうと後半も12分以上プレーしたカイリー。42点差で勝利するのですが、トータル35分もプレーしました。普通はあり得ない展開ですが「元気だけど試合には出ない」シーズン前半から、「休養しまくって試合に出る」シーズン後半なので、エネルギーは有り余っているし、働かせたいナッシュだよね。とかいって、デュラントも30分プレーしているんだから、単にそういうHCってだけか。

後半もネッツはデュラントから始まります。ミドルレンジゲームに対して、ワグナーは何も抗えず、決めまくるデュラント。どうせ誰も止められないのだから、気にせずに切り替えれば良かったワグナーだけど、なんとか止めようと追いかけすぎてファール。メンタルをやられるね。

そのデュラントとツーメンゲームを使おうとするドラモンド。ところが連続でスクリーンファールをコールされてしまい、ベンチへ下がることに。これで前半ほどの効率性を見せることが出来なかったネッツ。ちょっと勿体なかったし、センターがキーになることを示したようなファールトラブルでした。

前半同様に3Pを決めたのち、ドラモンドがいなくなったことで、空いたインサイドにドライブを決めたカイリー。速攻のファールドローなんかもあって3Qも10点稼ぎます。アウェイなのにカイリーコールが巻き起こるぜ

すると、マジックは選手交代で出て来ていたフルツがチェイスダウンブロック。これでさらに盛り上がる会場。オキキもカイリーをブロックします。ただ単に、この2人の方が守れるってだけで、RJハンプトンが相手だと、好き勝手していたカイリー。

〇ファール
ドラモンド 4
ジェームス・ジョンソン 5

これだけの大差にもかかわらず、インサイド2人がファールトラブルになったネッツですが、このうち3つがスクリーン時のオフェンスファールになっており、明らかに以前よりもスクリーンの意識が高まっています。それもオンボールのピック&ロールではなく、オフボールスクリーンも多く、様々な形でコンビプレーが増えました。

あまり目立たなかった3Qのカイリーですが、その理由って個人技アタックしなくても、チームオフェンスの中でスムーズに打てるからです。なんでそうなったのかはわからないし、どっちかというとミルズやセスの方が恩恵を受けているんだけど、今日はセスがいないからか、シューターみたいに打てるシーンも多かったカイリー。

そんなわけで、ネッツオフェンスはバランスが良くなったというか、オフボールの絡みが増えて、チームオフェンスの空気が強くなってきました。とはいえ、プレーオフになればどうせ個人技アタックだらけになるんでしょ。ハーデン抜きでゲームメイクできないでしょ。そう思っていた矢先に、チームの一部として60点取ってしまったカイリーでした。

あとはハイライトでも見てください。もっともっとフィニッシュスキルの異常さを出しての60点かと思ったら、もちろん確率は異常だったけど、全体的にはスムーズな点の取り方をしていたね。これをプレーオフでもできるのかな。

◎フルツ

カイリーの大爆発に押されたこともあり、サッグスのいないマジックがハンプトン&アンソニーで守れないということを示した試合でした。そういえばフルツはスターターではなくシックスマン固定なんだね。

そのフルツはシクサーズ戦で10アシストしたように、周囲の動きをしっかりと見てプレーメイクしようと奮闘しています。なんだけど、何故かフルツの時間帯は他の選手が動かずにフルツを見ています。なんででしょ。

本来はテレンス・ロスのオフボールから始まるし、最近じゃワグナーを動かしてから始まるオフェンスにしていたよね。でもなんかフルツを見ている。ポジションバランスはとっているので、キックアウトからコーナー3Pもあり、敢えてやっているように見えます。この中で突破を期待されているフルツなのかもしれませんが、それをするには力不足でした。

また局所的にはスターターよりも遥かに守れる一方で、プレータイムが長くなると姿勢が悪くなって抜かれるシーンも出ているので、離脱期間が長かったこともあり、安定性には大きな課題がありました。まぁ試合に出続けるしかないね。

ところで、ラプターズのビッグラインナップを見た後だと「マジックももっと大胆な事をすればいいのに」なんて思ってしまいます。そういうことが出来そうな選手を揃えているんだけど、常に普通のポジションバランスで戦っていたね。だからどうってことはなく、ニック・ナースが異常なだけですが、面白みが欲しくなってきてしまった。

あとさ。ロビン・ロペスがユニフォーム姿で常にウロウロしているんですよ。試合出たそうなんだけど、使ってもらえなかった。さすがにそれはないんじゃないかな。若手のメンター的な位置づけで納得してマジックに来たけど、メンターっていっても試合に出してもらえないんじゃ何をけん引すればいいのか。コーチじゃないんだからさ。

ただただ点差が開いていく展開で、同じようにやられていたのが気になりすぎた試合でした。ちなみに残り6分の時点で141ー99となっていましたが、そこから9-9と点が入っていません。やっぱり主役を並べるナッシュが正しかったのかな?

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