2022/2/14
本日はブルックリンでの試合ですので、カイリー不在。KDとシモンズも欠場なのでビッグ3を書いたネッツですが、まだまだオールスターセンターのドラモンドがいます。そもそもドラモンドを控えとして使っていた贅沢すぎるシクサーズ。なお、ドラちゃんはエンビードが苦手なので、直接対決は期待しないでね。
スターターにセスとミルズが並び、ウイングにはブルースなので、ドラちゃん中心になりそうな匂いがします。ディフェンスはヤバそうだけど、ドラちゃんがサボニスを封鎖できるかどうか。実は似たもの同士でして、どっちもコートの真ん中でプレーメイクするポイントセンターです。周囲に動き回るシューターがいると輝くぜ。ネッツだぜ。
◎ドラちゃんとオルさん
これまで個人技担当として孤立していた感もあったフォックスとバーンズが、サボニス加入によって絡みまくるようになったのが印象的なキングス。本日もフォックス⇒サボニス⇒バーンズと繋がっていくオフェンスから始まるので、大きな変化をもたらしてくれているサボニス。
チームとしてもサボニス加入でボールを動かす意識が強まったし、もっといえばハリバートンがいなくなったことで、オフボールで動かないフォックスという構図が減りました。ハリバートンを眺めている時間はないぜ。ってことで、良いパッシングでワイドオープンを作っていくキングスですが、今日は決まらん。バーンズが決まらん。ここ2試合はバーンズの高確率がキーだったから、大きな差です。
一方でミルズとセスを擁しているんだからシュートは決まるぜネッツ。ドラモンドとセスの絡みからシュートチャンスを作ったり、そこからパスアウトして今度はブルースがハンドオフからミルズに打たせたり。2人の元ピストンズがシュートチャンスを作り、シューターに打たせまくる展開です。エドワーズがちょっと寂しそうだから、グリフィンにすればいいのに。
そのドラモンドがベンチに下がるとオルドリッジが登場し、オフェンスの形が大きく変わります。基本的にガード陣の突破は見ているオルドリッジだけど、代わりにポップしてのミドルがある。だからブルースがドライブ&ワンを決めてもくるので、ドラちゃんがインサイドに飛び込むスターターとは大きく変化します。エドワーズはこっちに欲しいな。
セカンドユニットはカイリーがいない効果もあって、ジャボン・カーター、ブルース、ジェームス・ジョンソンなので、ハードに守ります。そこそこオフェンスに時間をかけて、しっかり戻ってハーフコートディフェンスするので、堅実にリードを広げていくのでした。
っていうか、サボニスがいなくなったキングスは連携のないチームへと逆戻りです。こないだのウィザーズ戦はユニットの組み方を間違えたので、今日はフォックスとバーンズが残っているのですが、ぜーんぜん絡まない。ハリバートンがいなくなって苦しくなったホルムズが孤立してしまっている。もう、こうなるんだったらホルムズとドラモンドをトレードすればよかったのに・・・
相手がセカンドユニットだし、ホルムズがいるんだから、メトゥは起用せず、ウイングやガードを増やしても大丈夫そうなんだけどね。っていうかディヴィチェンゾやライルズ、ジョシュ・ジャクソンにラムと使う選手はいろいろいるはずですが、ダビオンの個人技みたいになってしまっているのはマイナスです。
そのディビチェンゾが残り2分で登場すると、パスカットからのトランジションで3Pを決めます。こないだも思ったけど、キングスは次の動きを読んでディフェンスするタイプがいないので、ディヴィチェンゾのヘルプが目立っています。意外にもディフェンス面で効果的になっている。
しかし、メトゥはジェームス・ジョンソンに1on1でぶち込まれる始末。オルドリッジにはパワーで押し込まれ、何を守っているのかわからんぞ。こうして1Qは35-24でネッツがリードします。最後にダビオンとメトゥの3Pでなんとか11点差にしたけど、マジで点が取れなかったし、守れなかったキングス。守れないってのは何も解決していないぜ。
◎内容は良くとも
2Q序盤はキングスが少し改善します。ディヴィチェンゾがホルムズを呼んでスクリナーなり、パスの中継点なりに使い、そこからホリデーも絡んで展開していくので、オフボールが少しずつ生まれてきました。前の試合のディヴィチェンゾはそんな要求していなかったので、時間と共に連携が生まれるんだろうね。そしてディヴィチェンゾの見事なパスからダンクに行ったホルムズが・・・ダンクミスだよ。
耐えられなくなったかサボニスとフォックスを戻すジェントリー。ちょっとフォックスを酷使する傾向が出てきたね。期待に応えてミドルを決めていくフォックス。ディフェンスでディヴィチェンゾがスティール仕掛けるけど、こぼれ球が運悪くセスに戻ってきて失点。今度はサボニスがスティールしてトランジションに持っていくけどメトゥがチャージングで台無し。流れを掴めそうで掴めません。
するとシュートミスの後にサボったフォックスを尻目にブルースが走って14点差に広げます。自滅だね。頻繁にやる自滅。オフェンスのチームがやりがちで、ディフェンスのチームに少ないパターンだ。
ディヴィチェンゾもエアボールするし、どうにもこうにもダメダメなキングス。連勝して調子に乗ってしまったのか、集中力が足りないのか、スーパーボウルを見過ぎて疲れているのか、サボニス登場からボールと人が動くようになったけど、単にシュートが決まらない。決まらないとカウンターを食らってしまう悪循環。
それでも内容には差があったのでキングスは追い上げます。特にドラモンドを下げてオルドリッジにしてしまうと、センターに差が生まれてしまったので、残り1分半、フォックスの3Pで3点差に。まぁ繰り返すけど内容は悪くなかったわけですよ。シュートミスが多過ぎた。
オルドリッジはサボニス相手に高さで打ち切るミドルを決めて反撃するも、フォックスがファールドローで取り返す。そこでディフェンス要員としてホルムズ投入したのですが、またもオルドリッジがミドル・・・とみせてのフェイクからファールドロー。さらにオフェンスリバウンドを押し込み。ってことで、ドラちゃんの方がチームは良さげだったけど、オルドリッジの方が個人で点を取ってくれた。
サボニスがいなくなったら何故かシュートが入らないフォックスって事もあり、ホルムズ泣かせの残り1分に突き放したネッツが55-48でリードした前半でした。マジでホルムズが可哀そうだった。
◎厄日
サボニスのミドル、フォックスの強引なファールドロー、セスの走るコースと止めたホリデーのチャージドロー、バーンズのジャンパーで早々に1点差に詰め寄るキングス。ビッグ3がいないチームに負けてられないよね。
タイムアウトのネッツはセスが見事なティアドロップで反撃。ディフェンスはそのセスを狙ったポストアップをするフォックスなのですが、オフボールスイッチで襲い掛かってくるブルースが何とかします。インサイドにカットしたハークレスにもブルースがマークしているし、なんか変だよブルース。本当に1人なのか?
オフェンスはまたもセス。守っていたのもフォックス。相手のエースをねらって攻めるのってスタミナを削れるから効果的だよね。セス⇒ドラモンドとのハンドオフ⇒セス⇒ドラモンドのスクリーンでミドルのセス。守らされまくっているフォックス。再び7点リードにします。
今度はセス⇒ドラモンド⇒セス⇒ブルースと繋いでドライブ&ワン。ほぼ3人でやっているネッツですが、とにかくセスとドラちゃんのコンビが強烈で、なんどもドラちゃんにぶつかることになったフォックスを消耗させています。そしてぶつからずにかわしに行くと、そのスキに3P決めちゃうセス。なお、セスはノーマークの速攻でトラベリングし、ドラモンドはゴール下のオフェンスリバウンドでトラベリングしてた。
ダビオンを投入しセスのマークにしたキングスですが、今度はダビオンとホルムズの連携が悪く、空いたドラモンドがダンク。今度は似たような形からミルズにホルムズがカバーに行って、やっぱりドラモンドのダンク。1点差に追いついてから5分経たずに二桁ビハインドになってしまったキングス。ホルムズがヤル気なくしている疑惑すらあるね。
そしてダンクに行ったホルムズをドラモンドがブロック。厄日なホルムズ。
躍動するドラモンド。ネッツに居なかったインサイドの要になれるのかどうか。周りに点を取らせるタイプってのはネッツ向きだよね。シモンズと同時起用は難しいけど。
そして性懲りもなく前半と同じユニットにしてジェームス・ジョンソンにドライブダンクを食らうメトゥ。カウンター速攻でドラモンドも豪快なダンク。セスのシュート力から始まったラッシュでしたが、そこから空いたドラモンドを使い、コーナーからのドライブが決まり、ディフェンスのシャットダウンからカウンター。完璧じゃん。ビッグ3いなくても完璧じゃん。カイリーはいない方がいいだろ。
タイムアウト明けに、やっとブロックショットで止めたホルムズだったけど、レフリーにテンディングをコールされる始末。チャレンジしたけど覆らず。もう今日はホルムズは休ませてあげて。可哀そうに。残り2分半19点差です。
その後シュートミスが目立ったこともあり、80-66と14点差で終わった3Qでしたが、どうもうまくいかないことが多過ぎるキングスなので、追い上げる気持ちがあるかどうか。サボニス3試合目でローテ変更して、サボニスのいない時間にどうにもならないというか運が悪いっていうね。
◎おしまい
フォックス、サボニス、バーンズをはじめからだし、勝負に出るキングスですが、点は取れても守れない。逆に余裕のあるネッツはミルズ&オルドリッジを中心に、エドワーズの3Pにトーマスのミドル。ルーキーズもアグレッシブに打っていき、イージーモードです。終わりかな。終わりだな。
〇サボニス
25分39秒
9点
9リバウンド
2アシスト
〇ホルムズ
22分21秒
4点
6リバウンド
上手くいかなったプレータイム配分って感じです。結局はどっちも活躍できなかったじゃないか。3試合目にして想定されたディフェンス問題が大きく出てきたうえに、ベンチユニットの問題も重なってしまいました。
意外とフォックスとサボニスが連携をしているので、この2人を同時起用して、ダビオンとホルムズを絡ませるツープラトンも一手ですが、どうもダビオンがビッグマンを使うのが上手くないんだよね。大学時代もオフェンスはバトラー(ジャズ)のスコアリングをPGとしてリードしていく感じだったしな。
本日はディヴィチェンゾが改善したのでシックスマンとして活用したほうがいいかも。それよりも今日は「上手くいっていない」のが明らかなのだから、やり方を変える工夫も欲しかったところです。ライルズとジョシュ・ジャクソンはガベージタイムにしか出てこなかったので、不要とされているのかもしれないけど、シュータービッグとウイングアタッカーなので、使う価値があったと思うんだけどな。ライルズがバイアウトされるなら手を出すチームがありそう。
ってことで上手くいかないとドツボにハマる典型的な試合でした。工夫がなかったし、頼るべきオフェンスパターンもなかった。ディフェンスはもともと持っていなかった。
〇セス・カリー
23点
5アシスト
〇ドラモンド
11点
4アシスト
9リバウンド
シクサーズでも相性の良さを見せていたけど、本日は中心選手だったこともあり、より目立っていたし、スペーシングのネッツなのでコンビプレーが使い放題でした。ミルズ先輩の適切なサポートに、便利屋ブルースの絡み方も良かった。マジで良かった。
かつてのピストンズが目指すべきだった姿がありましたよ。セス⇒レジー・ジャクソン、ミルズ⇒ケナード、エドワーズ⇒トバイアスって感じだね。クリッパーズとネッツがファイナルを戦えば実質的にピストンズの優勝かな。
まぁいずれにしてもネッツが手に入れたのは単なるシューターとリバウンダーではなくて、ハンドオフにスクリーンをこなすリバウンドの強いセンターと、爆発力があり繰り返しコンビプレーを使えるガードでした。これにカイリーが加わると、ボールを止めてしまい、セス以上にドラちゃんの意味もなくなってしまいそうだ。
またオルドリッジ先輩がFG8/11と気を吐きました。ポジションをドラちゃんに奪われたけど、個人の勝負ならまだまだ負けないぜというアピールかな。2人が交互に出てくるのは効果的だったし、ドラモンドを長く起用するとシュート力問題がフィーチャーされちゃうので丁度良かったかも・・・ってシモンズはどうするんだろ。
そんなセスとドラモンドのデビュー戦でした。ブルースの持ち味が出ていたのも気に入った試合でもありました。ディフェンダーはディフェンダーの仕事をメインにしようね。
チェンゾはスタートも良いかなって思います。オフェンスの連携は謎ですが、あのハッスルでフォックスで発生するディフェンスでのロスをなんとか多少埋めてくれないかなと。サボニスは1Qは味方が決めてくれなさ過ぎましたね。でもドラえもんが一人で守れてなので、そこでタブルチームを引き出せなかったのもサボニスの限界かもと。もっとストレッチ出来るならスイッチなりの隙を付くプレーが生まれるんでしょうが。背を向けたポストプレーだけだとギャップが生まれませんでしたね。過去2試合との一番の違いでした。流石にウルブス、ウィザーズのビッグマンとは違いましたね。こういう展開の時にサボニスがストレッチ出来たらもっとフォックスのごり押しも可能かと思うんですけどね。その辺の相性はまだ懐疑的です。後はサボニスの相棒が悩ましいですね、取りあえず次善の選択がメトゥは厳しい。オフェンスでは時折活躍しますがディフェンスがもう酷すぎますし。ホームズ君は嘘みたいな話ですがプロトコル開けからあらゆる指標が下がってしまってるんですよね。ゴーグル装着以降。ハッスルでオルドに負けるなんてのはあり得なかったのに凄く弱々しいですね。やる気が無い事は無いでしょうけど動きは実際にキレが無いです。まぁまだまだ連携不足なのでしょうが、どちらにせよディフェンスから改革しないと駄目な感じですね。オフェンスはこういう日はどんなチームにもありますし。
ホルムズの件は仕方ないにしても、サボニスの相棒は難しいですからね。そもそもハッスル系が足りない感じもしますし、ハードワーカーを連れてきたい。
スパーズ時代のメトゥはそうなるかと思っていたのに、違う部分を伸ばしてしまった。不正解にしかみえなくて。
ライルズ、ジョシュ、ラムについて使いきれてないので、まずはちゃんと活用してほしいのですが、ジェントリーはガードとビッグでやるの好きですからね