2022/1/30
マジック戦の内容が悪かったピストンズ。ピストンズというかカニングハム。改善していると思ったら、苦しい一面を見せたので、引き続き観察してみましょう。相手は好調キャブス。ボトムチームの仲間だと思っていたのに、開幕から快調すぎるぜ。こちらもガーランドについて書きたいので、ありがたい巡り会わせです。
◎続・ビッグ問題
ピストンズは内容は改善したけど、タレント不足なわけで、特にビッグマンが目立つっていう事を語ってきました。タイプ的にも、バリエーション的にも、そして人数的にもね。
試合はスチュワートがイージーにスイッチしてガーランドのマークになり、ジャレット・アレンがポストアップするのが続くスタートです。そのアレンにダブルチームに行って、ゴール下が誰もいないからイージーに決めたオコロ。さらにアレンはスピンからの押し込みです。
わかりやすくやられているわけですが「ワンビッグ」なのに、イージーにインサイドから離れてしまうとか、ヘルプに来ないとか、それは違うだろスチュワート。これがツービッグならばそれもありなわけでして、キャブスに至ってはスリービッグなので、アウトサイドまでついていっても、他の選手がカバーしてくれる作戦です。なお、本日はマルカネンがいないのでウェイドがスターター。
とにかくビックリするくらいガーランドvsスチュワートになります。スチュワートはセンターとしてはアウトサイドまで守れるので、このマッチアップそのものは時に出てくると理解はできる。でも、キャブスは高さのミスマッチ側を狙ってくるし、外れてもオフェンスリバウンドの押し込み。ボールを持っていないガーランドを、しっかり守っているスチュワートなので、もっとオフボールローテしないとね。
さらに驚くことに、これが機能しまくった上、ピストンズは相変わらずインサイドを攻めこめないので、開始4分で15-0となります。圧倒のキャブス。
そんなわけでスチュワート⇒ライルズ。思い切ってビッグマンを消してスモール勝負にすると、ドライブからベイのレイアップが&ワンになります。マジック戦同様にスチュワートがいなくなったことで、アレンのヘルプがなくなり、ドライブが決まった。かわりにモブリーにはフィジカルアタックの&ワンを食らいます。まぁ攻守にダメなら、片方改善しただけでもOKか。
トランジション気味に持っていったカニングハムのキックアウトからフランク・ジャクソンの3Pが決まると、ラブのポストアップを守り切ったカニングハム。ベイのドライブはアレンがゴール下にいたからブロックされたけど、エンドラインスローからフランクがガーランド相手に&ワン。とにかくアレンをゴール下から外せば、点は取れるぞ。
キャブスのシュートミスも続いて、なんと15-4のランに成功したピストンズ。ビハインドがあっという間に消えてしまった。ラブとモブリーにポストから押し込まれますが、決められた瞬間にダッシュしているマグルーダーがスピードアップしてくれているな。
変わらず高さに押し込まれるけど、ノッテきたフランク・ジャクソンが連続3P。さらにスピードでぶっちぎってのファールドロー。明確にスピードで上回ることに成功したピストンズが反撃した1Q後半でした。センターが負けているから、センターを起用せずに勝つっていうのがNBA。
◎ロンドとガーランド
明らかにスピード負けしてしまったことを嫌がったかゾーンにする2Qのキャブス。お得意の高さを生かした3-2ゾーンはなかなか面白い。これは昨シーズンから面白い。なんだけどゾーンにするスイッチはよくわからなくて、1本決められたら辞めちゃった。
キャブスはボールを止め過ぎるロンドが出てくると、なーんか流れが悪い印象があります。そのロンド本人が3P決めたりして、得点的には大差ないし、ガーランドだからって小気味よくパスが回るわけじゃない。でも、なんか違う。この差がガーランドという選手の凄みであり、見ていてもよくわからない部分だよね。
ただ明確に違うのはピストンズのディフェンスがロンドをあまり意識せず空けている事。ロンドとガーランドの違いよりも単に中を固めたいだけだと思うけど、これで外から決まらないと厳しい雰囲気になっていきます。アレンが戻ってくるとライルズのドライブをブロックし、オフェンスリバウンドを押し込み、高さでは勝てるところを示しているけど、そこにパスが通るかどうかの差だね。
物凄く不思議なことはガーランドが戻ってきたら、ラブが連続でポストアップした事。ロンドの時は隣にいて3P打ってたのに、ガーランドになったらゴール下でポジションをとっている。そこに長いパスを通すガーランド。インサイドの勝負シーンを見逃さない・・・いや、ロンドも前を走っている選手にパス出すもんなぁ・・・。
ガーランドの特徴を書く時に「ガーランドにしかない」ことを書きたいのだけど、最近はいろいろ書きすぎて表現が飽和状態。ガーランドはPGだけどオフボールで動き回るのが上手くて、選手の隙間を抜けて走っていくから、ディフェンスは追いかけるのが大変です。似たようなことをカニングハムもしますが、2人の違いはガーランドは「パスを貰うために動く」ことが最優先って事かな。動いて、動いて、動いてパスを引き出す。それはロンドにはない動きだ。
この動きにディフェンスが混乱していると、空いたインサイドにパスが通るわけですが、でもガーランド以外にはパスの上手い選手がいないから、そんなに効果的に決まっているわけじゃないし、ポストにパスを出すのは大体がガーランド。よくわからんぜ。
延々と4点差前後で進んだ2Q。残り3分でウェイドの3Pが決まって7点リードになるも、ぽっかりとコースを空けてしまってコーリー・ジョセフのドライブ。さらにトランジションでスチュワートのレイアップ。ガーランドがプルアップ3Pを消すも、ベイがドライブからパワーで押し込み。3Pのキャブスとインサイドのピストンズと何故か立場が入れ替わってしまいます。
残り50秒。再びガーランドの3Pで5点リードにしますが、スチュワートのプットバック。もう1本ガーランドが3Pで突き放して前半が終わります。55-49と6点リードですが、最後はほぼガーランドの個人技だった。ピストンズがインサイド優先で守り始めたので3Pを決めていったガーランド。良く決めたよね。
◎ベイとカニングハム
1Qの15-0から4-15の展開はどこへやら。3Qになっても互角の展開が続きます。お互いに3Pを決めれば、アレンとスチュワートがそれぞれゴール下での奮闘を見せていく。ずーっと点差が変わらない戦い。
違いが出たのはカニングハムが点を取ったこと。なんせ前半はFG0/10で無得点。今日もマジック戦に続いてカニングハムの得点力によって負けているピストンズ。
また5人がそれぞれ得点していくキャブスに対して、カニングハムとベイばかりが点を取っていくピストンズにもなります。そこまで強烈にドライブしたわけではないけど、ターゲットを絞れていないキャブスディフェンス。
高さを使うキャブスはコートの真ん中でプレーすることが増え、そこからサイドに展開していくことになりますが、固いインサイドを崩したいピストンズはサイドから突破してヘルプが来ない形で決めたい。そしてコーナー側が空くようになってきたキャブスディフェンス。
これが1Q同様にスチュワート⇒ライルズから更に目立ち始めます。要するにスピードで上回ってきたピストンズ。カニングハムのマークがウェイドになっているので、そりゃそうだ。そしてカニングハムのパスからベイがダンクフィニッシュで流れはピストンズに。
もうオフェンスリバウンドもカニングハムになっているピストンズ。PGとセンターやってるぜ。
カニングハムが下がるとフランク・ジャクソンがドライブダンク。さらに完全に控え選手になっているヘイズのドライブからベイにハンドオフでファールドロー。2人でカニングハムと似たようなことをして追い上げます。
・・・追い上げるんだけど、やっぱりインサイドの不利は大きく、粘りのキャブスは常にリードを保ちます。こういうところで簡単にやられなくなったのが、今シーズンのキャブスの特徴であり、その根底に何がるのかは全く分からん。特にこれといった要素はなくて、昨シーズンからいるメンバーが頑張っている。
3点差になった残り1分。ロンドのドライブにゴール下カットで合わせたオコロが決めて5点差。さらにトランジションでオスマンがファールドローで6点差。わかりやすくリードを戻したキャブス。最後にベイがドライブを決めて88-84とキャブスの4点リードでラストクォーターに向かいます。
〇3Qのサディック・ベイ
19点
FG7/9
なんと3Qだけで19点の大爆発したベイ。でも、その点の取り方はドライブに対して、ウイングからの飛び込みで合わせたのが見事でした。そこに3Pが交わってのハイスコア。自分で仕掛けての1ON1は向いていないけど、こうやって点を取らせたら爆発力あるぜ。フィジカルも強くて3Pも決める。
◎仕掛けたディフェンス
4Q序盤にライルズとスチュワートを並べてきたピストンズ。ここにきてツービッグでの大綱を選ぶっていうのはファンキー。ガーランドにフローター決められてしまうけど、この試合初めてインサイドでイニシアチブを取れそう。ジャレット・アレンは休んでるし。
ところがオスマンの3Pにフランクがファール。意味ないぜ。そしてオスマンが3P追撃。中を固めたら外からやられてしまった。オコロも3Pで9点リードにしたキャブス。
キャブスはオフェンス力のあるチームじゃないけど、高さを生かしたポストアップと、シュート力を使った3Pという組み合わせのわかりやすさが、チーム内の共通意識を生んでいる気がする。そこに変化をつけるガーランドとモブリー。あとセカンドチャンスのアレン。あっさりとピストンズに対応したけど、難しいことしてないもんな。
ライルズが4ファールになったこともあって元に戻したピストンズは、シュートが決まるとトラップみたいなディフェンスで勝負に出ます。ズルズルと行きそうだったからね。ゾーンとマンツーを組み合わせたような守り方で、ルールはよくわからん。
そしてディフェンスからとにかくトランジションへ。カニングハムがブロックされたけど、自分で取り返して飛び込んでくれたベイのフィニッシュ。ヘイズがコーナーからドライブしてスチュワートの&ワンをアシスト。そのフリースローを外したけど、リバウンドを取ったのはカニングハムで、しかもやり直しのオフェンスを3Pでフィニッシュして一気に4点リードになります。
何が起きたのかビックリ。1Qから3Qまで5点以上のビハインドになっても、16回も4点差以内にしては逆転できなかったピストンズでしたが、ここで一気に逆転に持っていきました。直前までキャブスのリズムだったのに、ディフェンスで仕掛けて一気だぜ。なんでこんなにミスしてしまったのかキャブスオフェンス。
タイムアウトのキャブスはガーランドとロンドを並べ、オコロも使った3ガード。モブリーも含めてプレーメイカーを増やして対抗しにいきます。一気に普通のチームのオフェンスっぽくなってきた。しかし、ロンドのワイドオープン3Pは決まらず、ガーランドのドライブレイアップもミス。逆に薄くなったゴール下でスチュワートがドフリーになって残り2分半で6点差です。
明らかにキャブス側がピストンズに合わせに行き、それが裏目に出た終盤。スチュワートが空いちゃうなんてキャブス的にはあり得なかったはず。これまで普通のチームと違うからこそ勝ってきたんだけど、普通に対抗したら上手くいかなかった。
再びタイムアウトのキャブスですが、ガーランドのアイソみたいになってしまいます。そこにハイプレッシャーに行くヘイズ。ヘイズはディフェンス頑張る感じが良い。なお、ジョセフとカニングハムも出ているから3ガードです。
残り1分半。ロンド相手に1on1を仕掛けてカニングハムがステップバック3Pで9点差。見事なクラッチショットで前半0点の汚名返上したのでした。
〇カニングハム
19点
FG6/21
10リバウンド
10アシスト
今日も得点力には課題アリ。でも、1人で色々やっていたわ。身体能力マックスで飛び込まないから、派手なダンクもないし、ゴール下で潰されることも多いし。ただマルチディフェンスでスモールラインナップのディフェンスで大事な役割もこなしていました。ちょっとベン・シモンズっぽい本日だった。
〇4Qのキャブス
17点
2P3/7
3P3/9
3Pは打てたけど、ペイント内にアタックできなくなると苦しくなってしまいました。終盤のユニットに失敗した雰囲気で、ターンオーバーも7つ記録。急激にディフェンスに捉まってしまったよ。
あまり相手に合わせるのは上手くないけど、3ビッグを活用しているレアな部分が強みでした。そこを押し通すしかないし、押し通せてしまうのはすごい部分だ。ちょっとゾーンに対してのアンサーが悪かったなぁ。
マジック戦で酷かったカニングハムが、この試合も前半も悪く、だからこそカムバックする意思が強かった後半かもしれません。その点ではキャブスはカニングハムのメンタリティに負けたし、ただ単に運が悪かった気もする。そんな試合でした。
スモールがいい感じなのか、単純に出番が多いからか、ライルズが点取るようになってますよね。気づけばずっと二桁取っててちょっと驚き。
ライルズが開花したというか、楽しくやってますね。
スタイルとしてハマっているので面白いです。