グリズリーズvsラプターズ

2021/11/24

続けてのグリズリーズです。「守れない」がキーワードですが、それって相手のオフェンス次第って面が大きく、1試合だけ見ても判断しにくいよね。いくつかイメージは沸いてきたけど、それが2試合続けて出てくるのかを確認していく作業です。

JJJのポジショニングとか怪しくないですか?

こんな質問もありましたが、JJJのディフェンスは効いていない印象です。「ファールさえしなければ」というのがJJJでしたが、ファールはしなくなったけど、怖さもなくなった。その理由はアダムスにあるんじゃないか疑惑もあり、いろんなかみ合わせも出てきてしまいます。

1つだけ間違いがないのは「ティルマンが出ていないから」です。ベンチメンバーの怪しさが増したし、去年はJJJをシックスマンに近い役割にしていたので、スターターが下がればJJJのディフェンスが目立っていたけど(ファールもね)、明らかにトーンダウンしているよなぁ。

さて、相手は「渡邊も出場するよ」と発表したラプターズ。グリズリーズが「オフェンスで勝つしかない」ならばラプターズは「ディフェンスで勝つしかない」チームって感じ。守れない試合は負けてしまうぜ。そして1Qは32-25とラプターズが25点に終わってしまいました。スコッティ・バーンズがハーフコートブザービーターを決めていなければ、かなりひどい結果だったよね。

◎アダムスとモラント

試合はJJJのドライブダンクから始まります。シアカムの方がディフェンスが怪しいんじゃないか疑惑が出るほどにぶち抜かれた。一方でラプターズはシアカムとヴァンブリードの3Pから始まります。そこまでイージーではなかったけど、3Pを決められまくるグリズリーズらしさが出たのかもね。

他にもヴァンブリードがコーナーから流れながらの3Pを決めており、バーンズのブザービーターも含めた4つの3Pがなければ、散々だった気もするラプターズオフェンス。「3Pが守れない」くらいしか発生しなかったグリズリーズの問題なので、逆にグリズリーズオフェンスから触れていきましょう。

アダムスがエルボーでボールを持ったところで、ベインがバックドアカットし、アダムスからピッタリのパスが出てきます。同じような形でモラントも裏抜けを決めれば、ベインはパスアウト3Pを見事に沈めていき、中・外・中ととてもバランスの良いオフェンスで粉砕していきます。

昨シーズンまではバランチューナスのポストアップを重視していましたが、アダムスはポストでボールを持って自分で攻めるよりも、周囲と連動していくタイプなので、オフェンスはスムーズ。スムーズな代わりに個人の強みが消えたのは悩みでしたが、ベインが援護射撃というか、息の合ったコンビネーションを決めていけるからカバーしています。

そしてモラントとアダムスのツーメンゲームで、ドライブダンクするモラント。代わりにシンプルなピック&ロールは減ってきたし、得意のショートレンジフローターを打つ機会がないアダムス。つまり、バランチューナスと比べて

・周囲との連動性が上がった
・スクリーナーとしてモラントを助けている
・個人の強引なアタックが消えた
・モラント⇒アダムスはイマイチ

メリットもデメリットも出ています。大体は想定された内容であり、アダムスもオフェンスリバウンドを押し込むタイプであることから、これで守れてさえいればプラスだったはず。ただし、誤算はディフェンスだけでなく、最後の項目です。これだけモラントを強く打ち出しているのに、モラントのドライブからのアダムスのフローターというパターンが極めて少ない。

ついでにいうと、バランチューナスのようには使えないけど、アダムスにローポストアタックさせるのは普通に使えるプレーなんだけど、少なすぎるというか、ほぼやっていないグリズリーズ。なんだか、かんだか、ダメな部分が見えているし、それで負けているんだからアダムスがマイナスっぽいよね。

ちょっとインサイドアタックのオプションが足りないけど、鮮やかな連携にもなるから、どっちなんだろうね。もう少し噛み合えばいいのにさ。特にクラークはショートレンジを打つことも多く、アダムスよりも微妙に会っている。合っているけど、リバウンドとかまで含めたらアダムスの方が噛み合っている。そんな感じでした。

◎ペースアップ

セカンドPGとしてバントンが出て来るけど、そこからフリンにスイッチする事もある序列じゃなくて、違いを作ることを優先したようなラプターズ。あとディフェンスか。ミハイルーも登場すると3Pを打っていくけど、こっちは決まらず。

そして2Q開始2分で、そのバントンと交代で渡邊が登場します。PGとPFを交代させるんだから変なチームだし、そもそもSFなバントンと渡邊っていうね。しかも、この時間はノーセンターで渡邊、バーンズ、シアカムの3ビッグ仕様です。わけわからんぜ。

その渡邊がブロックすると、トランジションからバーンズのシュートミスを拾った渡邊がファールドロー。さっそく走れる3ビッグの良さを出していきます。その後でゾーンを採用し変態ディフェンスを目指します。

バントン、アヌノビー、バーンズ、渡邊、シアカム

この5人ユニットを見たいよね。やりそうだよね。ただゾーンは真ん中のバーンズが3秒オーバーだし、「アヌノビーへの道は1日にして成らず」なバーンズなので、ウイングポジションにフリーの選手が生まれてしまいます。

シンプルなボールムーブで崩されていくバーンズ、渡邊、シアカムの3ビッグゾーン。クラークが距離のあるフローターを&ワン。グリズリーズよりもラプターズのでィフェンス問題の方が強く出ています。さらに渡邊がゴール下ドフリーをミスし、JJJの3Pで14点差に。やっちまったぜ渡邊。

タイムアウトのニック・ナースはシアカム⇒アチュワでセンターを使うと、さっそくヴァンブリードから見事なパスが通りますが、キャッチできないアチュワ。またもオフェンスリバウンドを決めきれない渡邊。ってことで、ここら辺からグリズリーズがゴール下で負け始めます。ラプターズのミスに助けられているだけで、ゴール下にパスを通されるし、リバウンドキープできないし。

オフェンスもアダムスがいるのにスクリーンを有効活用できず、ちょっと怪しい時間帯になります。この手の時間帯が出てきたのはジャズ戦も同じで、ジャズが一気にラッシュできなかったことで助かっていたな。なお、カイル・アンダーソンがPG役になるプレーコールでは、マークの渡邊がフルコートプレスなので、非常に珍しいPF同士のフルコートマッチアップがみれたよ。

アダムスがアウトサイドまで守りに行くと、ゴール下がガラガラ。ラプターズもそれを知っているのか、アチュワがゴール下にパスを出すパターンに切り替わります。スローインでもゴール下を空けておいてミハイルのカッティング。さらにペースアップしていくので、残り4分で両チームが50点を超えます。うーん、トランジションを切れないね。

終盤のグリズリーズはアダムス⇒クラークなのですが、これがまたインサイドの弱さが目立つことになり、さらに走れるチーム構成だから、さらに守れていないイメージに。ザイアーも起用して若いユニットなので、すごーく荒くなっています。タイラー・ジェンキンスらしさが足りない。

一方で受けて立ちたいのがニック・ナース。メチャクチャな展開こそ、HCとしての強みというか、わけわかんない計算を成り立たせます。モラントの速攻ダンク(フレグラントファールされた)なんかもあって、グリズリーズペースに見えるけど、カウンターで追いかけるラプターズ。ハチャメチャアタック。オフェンスリバウンドを取れそうもなかったトレントに対して、後ろからのしかかったクラークでフリースローもらうとかさ。

残り40秒で再び渡邊が出てきたけど、カイルの3Pで再び14点差。ヴァンブリードがドライブからのダブルクラッチで取り返すも、最後はモラントのパスからワイドオープンのコーナー3Pを・・・ボードの上に当てやがった。71-59の前半でした。1Qはそんな匂いしなかったのに、2Qになってペースアップしすぎでしょ。

守れないよりも「落ち着きがない」グリズリーズ。とアンストラクチャーな展開で守れる6-9軍団を生かすため「落ち着かせたくない」ラプターズって感じです。

◎アチュワ×3本

グリズリーズはブルックスが戻ってきているんだけど、前半は目立たなかったね。オフェンスに絡めていないぜ。絡むのは仕事じゃないから、そこまで酷いわけでもないけどね。ちょっと噛み合わない間にロングリバウンドを奪われ続け、後半開始が7-0で点差が5点になります。

するとタイムアウトからブルックス中心に切り替えて取り返し始めますが、やっぱりインサイドをボコボコにされます。パスワークにタジタジ。よくわからないけど連携していくラプターズらしさにタジタジ。アチュワがやらかすように3P打ったら、これが決まってしまうしさ。

そしてリバウンドを取ったシアカムが着地前にパスを出し、3on2を作ってトランジションで同点。3人がオフェンスリバウンドに行っていたグリズリーズ。

ベインの3Pに、モラントのドライブで取り返すも、またアチュワが3P。前半がね、「アダムスがアウトサイドに出てしまうとゴール下に人が足りない」だったのに、後半は「出すぎないアダムスに対してアチュワが3P」なんですよ。だけど、アチュワの3Pが決まったから「守れない」って違うよねぇ・・・。

次第に、ハーフコートを組み立てるグリズリーズと、トランジションしたいラプターズになっていきます。互角って事だね。そこまではペースを落とせなかったグリズリーズだったけど、落ち着けようとしているし、良いチームオフェンスで構築しているのですが、ラプターズは走力で切り返します。

モラントが加速してスピードでぶっちぎり始めるのですが、アチュワは3本目の3Pで離されません。マジかよ。いつのまにか弾道が安定しているじゃねーか。ちなみにバントン、渡邊、アチュワを並べています。

ラストプレーはバントンとアチュワのツーメンゲームから、渡邊にキックアウトして3Pになりますが、これが決まらず。時間のない中でカウンターに走ったグリズリーズは、残り0.3秒でザイアーがファールを貰い、なんとか1点リードで終わらせます。92-91だぜ。ハイスコアになったな。

アチュワの3P3連発は信じられん。あれか、アダムスも打つべきなのか。渡邊は決めろよ。アチュワが決めているんだぞ。

◎スタミナ

JJJとトレントの3Pで始まった4Q。レイアップを外す渡邊で逆転は出来ず。何を決めてくれるんだい? ちなみにシュート外しまくっているけど、起用されるくらいの活躍はしている。ブルックスの速攻をブロックしファールコールされたけど、ニック・ナースがまさかかのチャレンジ成功。本当にシュートさえ決めればよい復帰戦だったのに。

トレントがフロップしている間にブルックスが3Pを2本目を決めるも、フリンのミドルとフローター、トレントのタフ3Pで食い下がるラプターズ。JJJのポストアップはヘルプの渡邊が止め、トレントが粘り強く決めていったので、残り7分で逆転します。

で、さすがに激しくなってきたディフェンス。ファールコールとフリースローがキーになってきました。今日は点も入っているし、フロップはノーコールだし、ちょっと今シーズンっぽくないな。

モラントのドライブにヴァンブリードがコンタクトしていたけど、コース変更していたからかノーコールになると、カウンターからトレントがまたも3P。先にリードを得たのはラプターズです。

アダムスとJJJがベンチのグリズリーズは、オフェンスが苦しくなっていきます。スクリナーと3Pぶっぐまん不足で個人技アタックの匂いが強まったわけだ。一方のラプターズは、必ずアチュワがスクリーンに行くところから始まり、いろんな形に展開します。グリズリーズも展開はしているけど、崩しの部分で差があるなぁ。

そしてプルアップ3Pを決めたヴァンブリード。さらにマイボールになると一直線に走ってファールドロー。残り5分切ってもトランジションアタックで攻略していくと9点リードに広げます。苦しいグリズリーズ。

JJJは戻したもののクラークのままですが、どうもクラークも攻守の切り替えが遅いよね。うん、なんか、チーム全体が遅い。コンディショニングに失敗しているかのようだ。もともとラプターズに走られていたけど、試合終盤になるとスタミナ問題に見えてきちゃうな。

さらにドライブに成功しても、ラプターズのカバーの前にレイアップミスも出てきたぜ。うーん、インサイド負けに見えるな。それは単純に「強いセンターがいない」だけでなく「効果的なパスアウトが出来ていない」ってことだ。どっちも1Qにアダムスがやっていたことだから、なおさら難しい。

それでもハイプレスから奪ってモラントの速攻、アチュワの豪快なダンクミス、JJJのブロックとディフェンスから何とかしに行きます。なんだけど、ここにきてベインまでがイージーをミス。ちなみに目立たないシアカムはJJJが完封しているので、悪いことばかりではないよ。

残り1分、ドライブからタフショットを打ったモラント。ファールコールがないことに怒っているけど、ちょっとさすがにファールには見えないんだよね。それは新ルールの「自分から当たりに行ったよね」に該当しそうなので。

ってことで、守れない問題が観たかった中で、やっぱり守れないだけでなく、試合終盤に失速したグリズリーズ。ジャズ戦の奇跡的な終盤はどこへ行ったのか。っていうか、動けるビッグマンだらけのチームとジャズではディフェンス力が違うのか。なんともいえないけど、グリズリーズが試合によってブレまくっていることは感じたのでした。

◎初戦です。

2ブロック、2スティールの渡邊は動きは良かったよ。でも、シュートは決まらない。まぁ本当に動きは良いだけに、正確性というか試合勘というか。次は決めてください。

〇ラプターズ
FG53%
3P47%

他の選手は決めまくったラプターズ。グリズリーズが悪いのか、ラプターズが良いのか。不思議だったのは、ヴァンブリードとトレントの2人に関しては、難しいシュートをバンバン決めていた事。ディフェンスが悪くは見えないけど、決めすぎです。あとアチュワの3P3/3もなあ。

この3人を除けばグリズリーズはゆるかった。もっとバシバシ手を叩かないと今シーズンは守れないぜ。時にインサイドを固めたり、アウトサイドを追いかけまくったりしているんだけど、それがことごとく裏目に出ているような試合でした。おそらく試合じゃなくて、今シーズンがそんな感じだと思いますが。

うーん、シアカムと渡邊以外のラプターズの選手が決めすぎだよねぇ。なので、よくわかんなかったけど、少なくともグリズリーズが緩いのは確かです。ジャズ戦よりもかなり緩かった。理由はわからん。

ラプターズからしても得意のディフェンスが機能していないから悩ましい。アヌノビーがいないと「どこで止めるのか」が曖昧です。それって実は共通の悩みだけどね。

もっとハードに止めていく必要があるけど、トレントはフロップしてコールしてもらえなかったように、今シーズンっぽく守ってみたら失敗したようにもみえました。

ってことで、なんだかプレシーズンみたいな試合でした。どうしてこうなったのか、よくわかりません。ただラプターズに関してはトランジションを増やしたかったし、動けるビッグウイングだらけにしてアンストラクチャーな状況に持ち込みたいチームだから、その点ではチームの特徴が出たのかな。

そんなわけで、この内容でグリズリーズを語るのは難しいので、もう1試合だな。渡邊は元気にプレーしてください。日本代表も始まりますよっと。

グリズリーズvsラプターズ” への2件のフィードバック

  1. なんかなー。ディフェンスも緩いとは思うんですが、言われてるように、今日はヴァンブリードやトレントがタフショットしっかり決めて、アチュワも3P決めて・・・、なんか今シーズンは毎試合こんな感じな気がします。しっかり守り切れてるわけではないけど、しっかり守り切るとタフショット毎回決められてとかオフェンスリバウンドとられて3Pとか。いやまぁ贔屓チームが負けてるとそう思うだけかもしれませんが!!とにかくディフェンス!!守り切って勝つ試合が欲しい!!クラークはインサイドで点は取れるようになったけど、このディフェンスを観てるとティルマンを出してほしくなります。ザイアー君も頑張ってはいるんだけど、インパクトを与えられるまでにはなってないし。
    何よりも心配なのは、20試合くらいずっと同じゲームをして負けてるように感じることですかね。ローテーションはいじってますが、なんか別に変っている感が少ない。うーん、ジェンキンスがんばれ!!

  2. シアカムのディフェンスレーティングがリーグ最低というニュースもありましたし、明らかに簡単に抜かれるし、シアカムの容態が不安です。。。

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