プレーオフ展望⑧ロケッツvsウルブス

ナゲッツとの激戦を制しあがってきたウルブス

せめてウォーリアーズがよかったのにね。

驚くことに今回の対戦カードの中で唯一シーズンスイープしているのがロケッツです。

 

〇今季の対戦成績

ロケッツ 4勝ー0勝 ウルブス

1/18 116-98 ゲームレポート

2/13 126-108 ゲームレポート

2/23 120-102

3/18 129-120

 

~過去記事~

成熟する優勝候補

ウルブスって何なのさ?

 

ロケッツの成熟を感じさせてくれたのはウルブスとの2試合でした。

だからゲームレポートがおすすめです。

 

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◉ロケッツのスイープ

 

おそらくこの対戦を予想するときには、こんなウルブスの利点が出てくるはずです。

・タウンズがインサイドで有利になる

・バトラーがハーデンを止める

 

だから「ロケッツの勝利するだろうけど、ウルブスにも十分に対抗する策があってそれはロケッツを困らせるはず。」という意見は正しいように思えます。

しかし、今季の対戦成績はロケッツの4連勝です。危なかったのは大量リードをベンチメンバーのウルブスに追い上げられた最後の試合だけです。

 

では、タウンズは活躍できず、バトラーはハーデンを止められなかったのか、というとそれも違います。ウルブスはタウンズで高確率で得点し、ハーデンにバトラーをあてて困らせました。

ウルブスの対策はロケッツに通用した。しかし、ロケッツは簡単にウルブスを退けた。

だから成熟しているのさ、ロケッツは。

 

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1/18の対戦

〇ハーデン

10点 FG3/15 7アシスト

 

〇タウンズ

22点 16リバウンド FG10/19

※3Pを除くとFG9/12

 

〇バトラー

23点 FG8/15

 

 

この個人スタッツの結果、ロケッツが18点差で勝っています。

だからロケッツがスイープします。

 

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◉カペラとネネイ

 

2/13の対戦はさらに衝撃的でした。ウルブスはいくつもロケッツ対策を施してきました。それに対して、いつも通り3Pを中心に攻めているようでいて、ひとつ1つウルブスの狙いを攻略していく前半のロケッツ。

 

そんな部分を最も占めるのはカペラとネネイの使い分けです。

ウルブスのディフェンスはハーデンを警戒するのでインサイドがどこにヘルプポジションをとるかが重要です。そんな狙いをあざ笑っていくのが2人のセンターでした。

 

 

例えばピックに向かったとき、当然タウンズはショーディフェンスのポジションをとります。しかし、その瞬間にカペラはピックを辞めてゴール下にダイブしていきます。タウンズのポジションはずらされ、前に出ればカペラへのアリウープ、後ろに下がればハーデンのドライブがやってきます。

 

ネネイが出てくると今度はピックには向かわないので、タウンズがヘルプに行きやすいポジションをとります。しかし、それが少し前に出すぎると直ぐに裏を取ってアリウープするネネイ。タウンズが少し後ろに下がると今度はハイポストに上がってゴール下を空ける動きをすると共に自らミドルで得点します。

 

完全にウルブスの動きをみて判断しているロケッツ

 

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さらにこの試合には続きがあって、前半に散々ウルブスを攻略しておきながら、後半になるとディフェンスを無視するようなオフェンス勝負に持ち込みます。それはタウンズがいるのにノーセンターの形です。

そのため後半のタウンズは19点と大活躍でした。しかし、ロケッツはそれを全く無視するかのように、ライアン・アンダーソンが3P5/8の17点でオフェンスで押し切ったのです。

 

前半の巧みなロケッツ、それでいて後半になるとオフェンスで押し切る形に全員が明確に意思統一出来ています。成熟していると感じたのは、そんな意思統一を感じたからです。

 

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◉ウルブスを語ろう

 

そんなわけで管理人はロケッツが負けるとかちょっと嫌なわけです。ここまで成熟していると書き切っているので、スイープして欲しいわけです。ゲームレポートする試合が減れば楽になるし。

 

ウルブスについて悲観的に書くことはよくありますが、今回のロケッツがスイープする件についてはそんな問題要素とか全く関係ありません。単純にそれくらい成熟してしまっているということです。おそらく疲弊しているウルブスがステップアップするとは考えがたいですし。

 

ナゲッツとのあの激戦を勝ちきったのは見事でした。タウンズを中心とすることでバランスは改善し良い時間はあったし、ティーグはゲームメイクは怪しかったけど、自分で決める部分は効果的でした。そもそもバトラーのクローザー能力で勝ってきたチームが最後はあんな形になったのだから、悪いことではありません。ウィギンズは相変わらず消えていたけど。

以前に書いたとおり、ルビオを放出してまでゲームメイクするよりも個人が決めていく体勢を整えたのだから狙い通りだったといえます。ダブルPGのダントーニとは真逆の路線なのが相性に現れているかもしれません。それはどちらが優れているのかではなく、どちらがより成熟しているかという話です。

 

ロケッツを相手にする場合は、その個人で如何に決めるかが焦点となります。タウンズやバトラーが活躍するケースはあるものの、それで足りるのかどうかが勝負になってきます。

 

最後の対戦ではベンチメンバーで追いつく粘りをみせましたが、逆にそれまではロケッツのトータルゲームに押し切られていました。

つまりウルブスが勝つにはベンチメンバーが奮起しなければいけません。まぁスターターが48分間頑張る方法論もありますが。

 

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まぁそんなわけで単純な話として、ロケッツの成熟ぶりを証明してもらいたかったりします。それはまたファイナルへ進むためには、1回戦くらい楽に勝っておかないといけないと言うことでもあります。

 

そしてどうしてもシーズン中の対戦におけるロケッツの完璧な4試合が頭から離れないので、データ云々ではなく、感情論としてスイープという言葉しか出てこないのでした。

 

ウルブスのスター達は活躍するかもしれません。だけど勝つのはロケッツです。

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ!

※コメントは承認後に公開されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

プレーオフ展望⑧ロケッツvsウルブス” への7件のフィードバック

  1. ウルブズファンですが無理!勝てるビジョンが全く見えません!!
    おっしゃる通り、タウンズもジミーも活躍するでしょうけど勝つのはロケッツ
    この図しか見えません
    タウンズ・ジミーに加えウィギンズの確変を期待するしかないです

    1. ファンでもやっぱりそんな気になりますよね。難しいんですよね。2人とも活躍する形が想像できるからこそ、どうやって勝つのか。
      悪い意味ではなく、これにウィギンズを絡ませる手段も難しいですし。

  2. この記事に関係なくて申し訳ありませんが、ホーネッツ、マジック、ニックスがHCを解雇したことについてどう思いますか?後レブロンがシクサーズに行ったらどうなりますかね?質問ばっかですみませんm(_ _)m

    1. 解雇は妥当だったかと。マジックのヴォーゲルは能力的には勿体無かったですが、チームをまったく違うものにするためには残しても意味ないですし。

      レブロンがシクサーズにいったら
      ・ますますNBAはつまらなくなる
      ・エンビートとケンカする
      ・ディフェンス力が低下する
      こんな感じですかね。まぁシクサーズがイーストを制するでしょう。

      レブロン本人は関係ないのですが、チームにレブロンと同じエージェント配下の選手が増える悪癖もあります。

  3. いつも興味深くブログ見せていただいてます
    ウルブズファンですが1勝できれば御の字かなってとこでしょうか
    苦手な理由の一つとしてタッカー、バムーテ、アンダーソンがコーナーにはりつくことでタージが釣りだされてタウンズが好き勝手に料理されることにある気がします
    タージが近くにいないとポジショニングの悪さが露骨に出ると思うんですよね

    あとウィギンス消える問題はプレイタイムシェアで何とかできるとシーズン序盤は思ってたんですけど最後まで解決しなくて残念でした
    ティーグとタイアス並べてウィギンスで攻める時間とかそういう目に見える工夫をHCにしてもらいたかったです(まぁ無理でしょうけど)
    ティーグとタイアス並べないくせにタイアス、ローズ、ジャマクロの3人並べちゃう不思議な感性
    あとクローズに近づくにつれ増えるジミーのアイソ一辺倒減ればいいなぁ、減らないよなぁ

    最後愚痴みたいになってすいません
    でもウルブズのアップセット信じてシリーズ見たいと思います

    1. あまりにも不利な事が多い中でPFを使い切った事はウルブズの凄かった部分ですが、それを明確に逆手にとってくるチームが意外と少なかったですね。
      ナゲッツもミルサップのオフェンスがどこまで効果的だったのか。

      スリーガードだけは勘弁して欲しかったです。

  4. シボドーの酷使によってスターターの疲労もあり、そもそもチームの完成度が段違いです。
    バドラーがいなければスイープだったと思いますが、バトラーの力で4-1でロケッツだと思います。

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