20180415 ラプターズvsウィザーズ

コメント欄の予想はラプターズ側が「今年こそは」「でもラウリーとデローザンは」
ウィザーズ側は「相性が良い」

8位が勝ってもビックサプライズではないかな。



◉インサイドのラプターズとウォール

 

予想はバランチューナスでしたが、ジャンプボールの時点でファールするゴータットでスタートします。そして本当にバランチューナスがダンクに行き、それを後ろからウォールがブロックします。

予想通りインサイドから攻めるラプターズ。イバカとバランチューナス。ゴータットを相手にしないし、守ってもウォールのシュートを許しません。結果は当たらないけど、展開は当たるよ。

デローザンのドライブにより2回目のファールで早々にゴータットはベンチへ。バランチューナスのパスからアヌノビーも3Pをヒットし、リードを奪うラプターズ

 

ウィザーズもウォールの逆サイドへ振るパスからのポーターなどで得点してきます。



 

ラウリーからイバカの合わせ、アヌノビーのリバウンドとインサイドで攻めていく好調なラプターズ。バランチューナス止められなくてマヒンミもファールで止めてます。

ウィザーズのオフェンスも悪くないけど、インサイドまで押し込めないからミドルになって確率はそれなり。これが3Pならどこかで爆発されるけど、それは打たせないわけです。

 

そして決まらないから焦ったのか、マヒンミがイリーガルスクリーンでベンチへ。センター2人が5分でファール2つずつになって、意図せずスモールラインナップに移行します。

 

でもバランチューナスを止めるスコット。オフェンスリバウンドも押し込む!
問題はアヌノビー。飛び込こんでリバウンドを奪い、外から3Pを決めと大活躍のルーキー。スコットがインサイドでブロックアウトする意味をムダにするウィザーズ。

スモールラインナップでセンターを止めるのに、SFにリバウンドを取られてちゃ勝てるわけないよ。



 

ウィザーズの3P攻勢は止めたいわけで、スモールラインナップのシューター達が並ぶ中で空いてくるのはウォール。これを2本連続で決めて流れが変わってきます。

今季のウォールは3P37%決めていますが、それでも他の選手の方が決まりそうという怖いユニットになっています。

そして十分にディフェンスを外に広げるとドライブしていくウォール。ブロック食らっても強気に攻めていくウォールにより、ウィザーズは1点差まで縮めます。

 

オフェンスファールを繰り返すラプターズ。困ってくるのですが、それをディフェンスでターンオーバーを引き出してのカウンターで対処します。ウィザーズはウォールのターンオーバーから戻らないことは有名です。2つの速攻を決めて5点リードに戻して1Qが終わります。

 

なお、ラウリーとデローザンはしっかりとプレーしていますが、アウトサイドからは決めていません。

 



 

◉次第にウィザーズ

 

ヴァンフリートのいないラプターズ。そこにパウエルってそれは苦しくないか!?

そしてウィザーズもなぜかサトランスキーとフレイジャーのツーガードです。ゴータットも出ていてセンターのファールトラブルで発生した予定外のユニットです。

 

マイルズの3Pは決まるもプレーメイカーがライトだけで苦しいラプターズ。

フレイジャーはプレーメイクは良いのだけどシュートが下手なのです。だからスコットに決めさせるけど自分を空けられると苦しい。

 

なので何となく互角な2Qです。ライトの3Pで8点差になりタイムアウト。

 



 

ビールの出番になります。ミドルを決めればスコットとのコンビプレー、ミドル&ワンで一気に点差を縮めると、今度はウォール&ゴータットで逆転するウィザーズ。

タイムアウト明けはポーターとモリス。全員が得点していく形になる強いウィザーズ。チームで48点の時点で二桁得点は誰もいません。バランスアタック!

 

ラプターズはデローザンのフリースローを除けば得点するのはライトやイバカです。よく回しているのだけど、突破力に欠け始めているよ。それでもキックアウトからイバカが2本目の3Pで対抗します。

バランチューナスからアヌノビーの合わせも決まってラウリー&デローザンなしでも得点するラプターズ。今季のラプターズ!

 

ウォールに困り始めたのかアヌノビーにマークさせますが、それは流石にスピード差があります。ただ抜かれた後でも後ろからティップしたりと必死で抵抗しています。

前半は59-55の4点ウィザーズリードで終わります。

 



ウィザーズのファールトラブルで予定外はあったものの、プレビューとほぼ同じ内容になりました。読みやすすぎる展開はラプターズの問題ですけど。

インサイドでリードを奪い、それをウォールに取り返され、
セカンドユニットのディフェンスから再度リードを奪い、それをビールに取り返され、

なのでディテールとしてはラプターズの方が上だし、オプションは多いよね。ところがエースの部分では話が違います。

 

◯ウォール&ビール
22点 FG7/19

◯ラウリー&デローザン
7点 FG2/8

これで接戦なのだから見方は人によって変わるよね。この時点でラプターズコンビは働いてませんが、だからといってチームは悪くないので、温存できたともいえます。

大切なのは自分達を信じる事。エースが強引に行くのはラプターズの持ち味じゃないので、同じようにしっかりと合わせて行くのが重要です。

タッチが酷いのはラウリーの方ですが、良いプレーメイクは出来ています。デローザンは少しスペース考えないと苦しいかもしれません。ミドル決めれば問題ないけど。

 

あとはバランチューナスをどうするのか?
ボールを渡さないならスコットにやられるだけ損なのでスモールラインナップ合わせにすべきです。インサイドにいれてから展開するのが効果的にみえています。

 



 

◉逆襲のデローザン

 

デローザンのレイアップで始まります。さらに3Pで逆転します。イバカも3Pで続いて、さらにラウリーまで3Pをヒットし、一気に6点リードに変えたラプターズコンビ!

3Pはどちらかというと確率を抑えて行くウィザーズディフェンスのはずだったので大きな差になっています。

 

モリスのポストアップで繋ぎ、ウォールの3P、ドライブからのアシストで同点に追いつくウィザーズ。
しかし、再びデローザンが3Pで突き放しに行きます。ポーターが3Pを返して接戦は続きます。



 

常に先手を取るのはラプターズ。しかし、その度にウィザーズが追いつきます。追いつくけど3点以上のリードには出来ないウィザーズ

デローザンが決めるとウォールが長くボールを保持してフリーの選手を使って行くし、次第にラプターズのインサイド優位も無くなって行きます。

 

ウィザーズは前半と違いウォールを先に休ませてビールで推して行きます。ファールトラブルがなくってきた中でどんなユニットにするのか?

ラプターズ1点リードで3Qが終わります。

 



 

◉ヴァンフリート代役ノゲイラ

 

スコットの連続得点で久しぶりに3点リードになるウィザーズですが、そのスコットがフレグラントファールで逆転されます。そしてマイルズの3Pで4点リードに。

ウォールが戻ります。ウーブレイの3Pにビールからゴータットで逆転します。

 

セカンドユニットでリードしないと苦しいラプターズ。ディフェンスを強めてスティールが生まれ、ライトが3Pにドライブを強引にねじ込みます。
そしてこの時間になって何故か出場しているノゲイラがフロアを広く使うパスで3Pを打たせて行きマイルズが決めて残り6分で7点リードを奪うラプターズ

ヴァンフリートはいないけど、ノゲイラかアシストするのかいっ!!

 

ラプターズが難しいのはここからで、ほぼスターターみたいなウィザーズに十分に対抗したセカンドユニットの後を受けて、スタミナロスしていない分、スターターが試合を決めたいのですが、そんな感じにならないんですよね。

この試合はどうなるのか?



 

イバカとノゲイラでインサイドを封鎖していきます。ラウリーが押し込んでリードを広げます。デローザンいない時間でリードしてスターターとノゲイラに戻ります。

でもノゲイラ出してるとファールで止められるのですが。そんなノゲイラのフリースローのリバウンドを取ったモリス。着地でラウリーの足を踏んで動けなくなりタイムアウトです。

ここまで19点6アシストでした。少し治療して戻ります。

 



デローザン→ライト→ラウリー→ライト
全てドライブ&キックアウトの繰り返しで最終的に3Pを決めたライトで10点差。

 

走るウォール。時間をかけずに決定機を作って行くのですが、ファールで止められたり、ブロックに襲われたり。フリースローで得点は出来ますが、縮めるほどの効率になりません。

ラプターズはここで人数をかけずに守る傾向があるので、決めきらないとキックアウトに繋がりません。

逆にラウリーからイバカのゴール下になって残り1分でも7点リードを守ります。

 



 

残り時間にハイプレッシャーにきたウィザーズをかわし切ったラプターズでした。

まさかのノゲイラで勝負を決めたラプターズでした。ちなみにスタッツ的には殆ど何もしていませんでした。

 

 

〇カイル・ラウリー

11点 FG4/9

 

〇デマ-・デローザン

17点 FG6/17

 

2人以外で88点FG61%という高確率だったラプターズ。それはガードコンビに頼らない形であり、頼ったチームだったら危なかったね、という内容でもありました。そういう意味ではシーズン通じて培ってきた自分達の強さで勝ったと言えます。

ていうか、完全にライトがエースだったけどね。25分で18点。ヴァンフリート抜きでもやってやるぜ。

 

〇OGアヌノビー

12点 FG5/9

 

なんかイグダラにみえてきた。ウォールのスピードには無力なのですが、ディフェンダーとしてしつこいし、バランチューナスが離してしまったアウトサイドに対して追いかけまくっていました。

5年後にどんな選手になっているか楽しみなルーキーでした。「プレーオフでルーキーが大活躍」と話題になっても良いくらい。でも、まぁ、この後にもっと凄いルーキーが出てくるのですが・・・。

 

 

 

 

〇ジョン・ウォール

23点 FG6/20

15アシスト

 

チームで29アシストですが、その半分を稼いだウォール。アシストが多いチームで1人が半分って珍しい。それくらいの中心感をだしていました。後半はゴータットも頑張って、4人が二桁得点でした。ポーター頑張ろう。

 

〇ウォールのペイント内 3/12

しかし、ペイント内で決められなかったウォール。実はそれが問題点だし、ノゲイラが使われた要因でもあります。

1人で大活躍なのにアレですが、さらにドライブの成功率を上げてくれないとウィザーズはオフェンスで上回ることは出来ないよ。

 

 

 

 

そんなわけで前半は予想通りでしたが、後半になるとノゲイラっていう12人目の選手まで起用してきたラプターズの対応により、予想以上にウォールのドライブを抑えました。

逆にみると個人では上回るウィザーズがラプターズのロールプレイヤー達に粉砕されたとも言えます。

 

コートを広く使うラプターズを追い切れなかったと言うことなので、もう少しサトランスキーとウーブレイのプレータイムは増やした方が良いかもしれません。

 

一方でラウリー&デローザン対策は出来ていたウィザーズなので、アヌノビーとイバカが5/9決めた3Pが決まりすぎただけとも言えます。だから展開があたっても結果はあたらないわけです。

 

 

まだまだ第1戦。

 

ラウリー&デローザンを信用できるのか、チームオフェンスをやり続けるのか、そんなラプターズの不安は続きます。4試合やりきってスイープしてから褒めましょう。

一方でウォールの大活躍は即ちボールムーブを封じられた結果です。戦略的に成功していたラプターズディフェンスに対してウィザーズがどんな対応をするのかに注目の第2戦です。

 

 

 

 

20180415 ラプターズvsウィザーズ” への6件のフィードバック

  1. 試合後のラプターズのwhat cruse?のツイートを見て泣いてしまいました。まずはプレーオフシリーズ初戦連敗の呪いを断ち切ったラプターズ。次はレブロンの呪いを断ってほしいです。

    チーム戦略を優先しているのか、自身はいまいちまだ乗れてない気がするDeeboとKlowですが(特にデローザン)、周りを固めるメンバーの存在感はプレーオフでも健在で、そこは本当に安心しました。スターターもイバカはここ1、2シーズンシューティングを頑張ってる成果か、最近3pのタッチも良さそうだし、プレーオフになってディフェンスでエネルギーも感じるのでいいですね。頼りにできそう。
    ここから、エース二人もどこかで爆発して欲しいなと思うところです。

    14-15シーズンのリベンジでウィザーズをスウィープし返して欲しいです。

    1. ガードコンビはチーム戦略優先でした。そこは明らかで、ただそれにしてもシュートタッチは悪かったです。
      ある意味、ここでマックスになるのではなくシリーズの中で上げられるならって感じですね。

      イバカは信用しない方がよいですよ・・・入るときはメチャクチャ決めるのはサンダー時代からですし。

  2. ヴァンフリートいない、ラウリーデローザン抑えられる。しかし、今日の内容でラプターズが勝ったのを見て、「今年こそ本当にいけるんじゃね」と思った1人です。(プレーオフ初戦でTROが勝ったの17年ぶりらしいです)
    そしてビールを抑え、勝負どころでしっかり仕事をするラウリーさん凄いなぁと。
    デローザンは最後の2本決めて欲しかった。

    ウォールのドライブにどういった対策を打ってくるのか?
    ウィザーズのオフェンスは変えてくるのか?
    2戦目が楽しみです。

    1. そんなに勝っていなかったんですね!

      そういう意味ではラウリーとデローザンは落ち着いていました。自分達が決めなくても大丈夫という余裕があったし、3Q開始からデローザンがラッシュしたのは効果的でした。だから今シーズンの内容をそのまま出せたと言えるでしょうし、昨季の敗戦からラプターズが転換した方針の成功になります。

      次はウィザーズ側が対応する番です。シリーズの中で改善するのは昨季も示していますし。

  3. ウィザーズは良い試合をしました。
    次戦に期待したい。

    ただ3Pをあれだけ決められるとキツイ。
    ミークスが出場停止になってしまったので タイローソンを使ってみるのも良いかと。

    1. サトランスキーさえプレータイム短いのでタイ・ローソンは緊急時用ですよ。

      内容は悪くなかったので、あとはラプターズの守り方に対してどんな答えを用意するかです。

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