◎インテリジェンスと多彩さ
シェングンは1on1を中心に課題を解決し、成長してきたわけですが、最大の特徴に見えたコンビプレーを生み出す上手さが減っています。ハンドラーとしての能力を上げ、自分で仕掛けて点を取ったり、展開するようになったけど、チームの中で1人だけ連携で崩していた頃が懐かしくなってきます。スクリーンアシスト数をみてみましょう。
〇スクリーンアシスト
21-22シーズン 2.2回
22-23シーズン 3.4回
23-24シーズン 4.1回
24-25シーズン 3.3回
25-26シーズン 2.2回
ルーキーシーズンはプレータイムが20.2分で2.2回でしたが、今シーズンはプレータイムが35.2分と15分増えて同じ回数です。ある意味では戦術のなかったサイラス時代には必要性が高くて増やし続けていったのに、戦えるようになるほどにスクリーンでのアシストは減っていきました。なお、あくまでも「スクリーンアシスト」なので、シュートが決まらなければカウントされません。あの頃は何回スクリーンにいけばよかったのか。
ロケッツは・・・シェングンは強みであったスクリーンの多さを欠くようになっています。簡単には得点を奪えないからこそ何度もプレーをやり直すような連続スクリーンはなくなってしまったよね。ハンドラーのいない今のロケッツこそ徹底したスクリーンは必要な気がするんだけどね。
それはロケッツの終盤の弱さにも繋がってきます。クラッチは個人技が中心になるし、ディフェンスもいろいろと警戒してくるよね。オフェンスのスタートをコンビプレーで崩せればいいのですが、デュラントの1on1をしようとしてできないっていう流れから、よくわからないオフェンスになりがちです。
ピック&ロールでもいいので、シンプルなコンビプレーからオフェンスを始めると、まず2人の連携でディフェンスをずらすので、デュラントへのダブルチームをされても必ずシェングンがフリーになります。ここにヘルプが来て4on3になれば・・・という次の動きもわかりやすい。しかし、1on1から始まってダブルチームをされると、シェングン以外がフリーになるっていうパターンも多く、そこから展開できずに終わるのもロケッツです。デュラントのワンパスでフリーが作れるならいいけどさ。
総じて「インテリジェンスが足りない」のがロケッツですが、シェングン個人で言ってもインテリジェンスを感じるシーンは減ってきました。それは「プレーの多彩さが影を潜めている」ともいえます。ポストアップ、オフボールスクリーン、ピック&ロール、ハンドオフetcと色々と出来るのがシェングンの良さなのだけど
ポイントガード役をこなすことに忙殺されている
そんな感じです。6.4アシストは間違いなく素晴らしいし、シェングンのパスからチャンスが多く生まれているのだけど、「パスをする」のが仕事になってしまっており、その前段階であるスクリナー仕事やスペースを見つけてポジショニングするような仕事は曖昧なのさ。
確かにチーム戦術としての物足りなさはあるぜ。でも、そんなことすらも乗り越えてきたのがシェングンだったのにさ。個人としてのディベロップメントがあって、1on1でも自信をもって仕掛けるようになった今シーズンだけど、もっと相手の弱点を突くようなしたたかさや、チーム全体を動かすような細かい仕事をたくさんやることが足りないよね。
気合と根性と1on1のロケッツは単調なオフェンスになってしまうのが欠点。そこにインテリジェンスと多彩さを加えることが出来るのか。ロケッツにおいてシェングンにしか解決できない問題でもあります。
「次世代のNo. 1センター」でパッと思いつくのはシェングンかウェンビーではないでしょうか。
「チームをコントロールする」「チームオフェンスを構築する」という点で、現時点ではシェングンに大きく分があると感じています。しかし「どちらが圧倒的な存在になる可能性があるか」と聞かれたら、それはウェンビーのような気がします。
シェングン、ウェンビーそれぞれの将来の理想像としてwhynot!さんのイメージはありますか?
でも、長いシーズンとプレーオフの激しさだと、今はスキルで勝負できる選手が優位なんですよね。
シェングンがインテリジェンスをマックスで使えるようになれば(スキルの多彩さ、完成度をあげれば)手数が多いのはシェングンです。そこまで向上できる可能性は低いですけど。
ウェンビーはADみたいな感じで、自分の強みを使い切れるか、そしてケガをしないかというリスクも大きく存在します。
実はディフェンスに全振りするくらいのプレースタイルになったらウェンビーで勝てるんじゃないかと。今はガード3人が優秀なので、その可能性も十分にあるかな