ジェイロン・タイソンはロールモデル

開幕から続くストゥルースの欠場に加えて、ガーランドとメリルも離脱したシクサーズ戦。ドノバン・ミッチェルは3P3/7と外からしっかり決めたものの、ドライブアタックに対して手厚く守るシクサーズディフェンスのゲームプランにより2Pは成功なし。その分だけ、キックアウト勝負になった試合は、2年目のタイソンが超高確率のシューティングで39点を奪う展開となりました。

そして迎えた同点のラストオフェンス。当然のようにドノバン・ミッチェルがボールを持つプレーをコールしてきたキャブスでしたが、スロワーのロンゾがフリーのドノバン・ミッチェルへのパスを躊躇い、エマージェンシーでタイソンへパス。キャッチしたタイソンは振り向きざまのドライブからシュートに行くフェイクでエンビードを引き出すと、モーブリーのダンクをアシストして、自らが主役となった試合を、自らが完成させての勝利となりました。

このラストプレーはタイソンの魅力が詰まったシチュエーションなので、プレー動画を見てみましょう。

このプレーの何が凄いかというと「特別な凄さがない」ことです。でも、それはタイソンの状況判断能力の高さを示してもいます。順番に触れてみましょう。

①自分が勝負できるスペースを残してディフェンスをブロック
・このプレーでドノバンがボールを持ったら、タイソンはコーナーシューターでしたが、コーナーのスペースを空けてポストアップの形でパスを呼び込みます。そのためドライブするスペースが生まれました。
②キャッチと同時にスピン
・通常であればパスキャッチして振り向いての1on1ですが、ディフェンスの動きをみつつ、後ろにスペースがあることを認識しているので、キャッチから即座にスピンし、ドリブルの1つ目で抜き去っています
③ヘルプの位置をしっかりと確認してのレイアップフェイク
・抜いた次にヘルプディフェンダーをみてレイアップにもパスにも行ける体制をとっています。ヘルプがパスコースも塞ぎながらのブロックだったのですが、リバースレイアップに行くような形から見事なアシストでした

このプレーに代表されるようにタイソンのプレー1つひとつは「特別な能力」ではありません。スピードやジャンプ力で驚かせるわけでもないし、スペシャルなスキルで翻弄するわけでもない。しかし、状況判断の早さと精度の高いプレーで各シチュエーションに適したプレーを素早くジャッジしています

タイソンの強みはアトキンソンのバスケに適しており、ポジションや役割の違いはあれどタイ・ジェロームみたいな強みでもあります。そして今シーズンのキャブスはボールを持ってからのジャッジの遅さや、ハードワーク不足が目立っており、それが逆にタイソンの良さを引き出してもいます。

また、タイソンは3P47.5%も決めていますが、シューターとしてオフバランスで決めるとか、オフボールムーブからのクイックリリースが出来るとか、そういう強みはないです。だからといって単にキックアウト待ちで高精度に決めているわけでもありません。その間にある「状況判断能力」こそがタイソンのシュートを高精度にしているのです。

今シーズンのキャブスにおける問題点を解決してくれているタイソン。24年ドラフト20位の23歳について触れてみましょう。

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