◎ステップアップ
これだけの精度のオフェンス仕事をしているタイソンですが、本職というかチームが求めるのはディフェンス面での仕事です。シクサーズ戦もマキシーとマッチアップしながらの39点だった点に価値があります。
198センチながらフィジカルが強くリバウンドでの貢献もあるので、比較的マルチに守ることが出来、ギディやアンツなどへのマッチアップも担当してきました。シアカムも守っているな。苦戦したのはマッカラムが相手の時で、それ以外は軒並みFG成功率を落としています。フィジカルタイプなので粘り強く押し出していく守り方だね。
そして、これはオコロがいなくなったキャブスの課題でもあれば、ドノバン・ミッチェルとガーランドを並べるガードコンビを続けていくのかの分岐点にもなり得ます。ガーランドをトレードで欲しがるチームがあるっていうウワサが流れているけど、キャブスとしても現時点でガーランドを失うのはリスキー。でも、もしもタイソンがステップアップできるならば・・・。
「優勝を狙っているから補強する」チームにありがちなのは、知名度のあるベテランを加えて連携やハードワークで失敗すること。まさに今のキャブスの状況ですが、タイソンがいろいろな点でカバーしてくれているし、苦しい戦いだからこそハードワークで克服するための貴重な人材になっています。足りなかった要素をもたらしたのは補強じゃなくて、タイソンの成長だった。
セカンドエプロンを超えているキャブスは、ここから補強するのが簡単ではありません。売れそうにない契約も抱えているし、わかりやすく優勝へ突き進めないと不協和音ばかりが広がってしまう。
苦しいシーズン前半でしたが、けが人も多かった中で出番を手に入れたタイソンは、優勝するための重要なピースへと成長してきています。このままシーズン後半も好調を維持し、プレーオフの重要な試合でも活躍できるのか。
プレーオフになれば互いの手の内を読みあうからこそ、コート上での駆け引きや状況判断が重要になります。本当の意味でタイソンにそんな能力が備わっているのかどうかも試されてきそうです。