ヤングとホークスの7年間

◎ダブルPGシステム

カンファレンスファイナルへと進んだ翌シーズンを43勝39敗で終え、プレーオフはファーストラウンドでヒートの執拗なヤングつぶしのディフェンスに沈むと、フロントは大きく動きます。

将来の指名権を出すという、これまでと異なる流れでヤングの隣にもう1人のプレーメイカーを置いたホークス。狙いとしては起点を増やすとともに、オールラウンドな能力でポジションレスに活躍してもらい、そしてヤングのディフェンス問題をサポートする役割でした。えぇ上手く行くトレードだと誰もが思ったよ。

ところが、何故かホークスに来たらディフェンスがダメになったデジョンテ。スパーズ時代も使い方としてはエースキラーではなく、カバーリングなんかに活用されていたので、選手の特徴を細かく理解せず「ディフェンスが良い」という概念だけで選んでしまった気もします。

それでも他のエースキラーが働けば問題はなかったはずですが、ルーキー時代はエースキラー役をしていたのに、他の仕事に色気を出してはエースキラーしなくなっていったハンターもいて、どんどんオフェンス志向のチームになっていきました。

「ヤングは守れない」というのは事実だけど、チームとして守れないかどうかは違う話だし、ヤングのことをカバーするシステムであればよいわけですが、デジョンテ・マレーがきた22-23シーズンから攻守のバランスは悪くなっていきました。

トレードについては結果論でしかないものの、いろんな意味でホークスは方向性を間違えてしまいました。オフェンスはヤングがどうにかしてくれるのだからマクミランの系譜からディフェンス主体のコーチでよかったし、コリンズのようなヤングに合わせるタイプの選手をメインにすべきでした。

それはそれとして、ダブルPGになったことでヤングはヤングで、デジョンテはデジョンテでアタックする形が作られていきました。ペイサーズがダブルPGで成功したことを考えると間違いだったということもなく、周囲をフィニッシャーで並べていれば面白かったかもしれません。チーム作りってムズカシイネ。

何が正解で、何が失敗だったのか。それはわからないけれど、ホークスは緩やかに停滞していきました。特にヤングが珍しく長期離脱した23-24シーズンの終盤は、復帰すると連敗街道まっしぐら。6連敗でシーズンを終えることになり、ここでデジョンテとの別れが決断されました。

ヤングにとって何が正解なのか。もう訳が分からなくなったようなホークス。大胆に負けるわけでもないけれど、勝てるチームには遠い。ここからどうすればいいのか・・・って時に、まさかのドラフト1位指名権を手に入れるというミラクルが起きたのでした。

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