ウェンビーを止めるサンズ

◎それにしても

4Qになってから7点取ったウェンビー。必殺アリウープも飛び出し、9点のうち7点が20点以上の差がついた4Qでしたとさ。意地はみせたけど、意地でしかなくて、その前に気合で何とかすべきだったし、その前に論理的に崩すべきだった。反省点はほぼヒート戦と同じです。

・もっとゴール下にポジショニングしてアリウープ狙いを増やすべき
・もっとフィジカルファイトでリングに近いポジションを取るべき

前者はチームとしても改善すべき点だし、ミッチ・ジョンソンが試合中に修正できないってことと、それ以上に去年までのウェンビーをイメージしているように見えます。確かに去年までならばコーナー待機や3P狙いだったもんな。ハーパーもいなかったから、パスを出せる選手も少なかったもん。

しかし、後者は開幕戦で素晴らしかった部分が消えたってことです。それはペリカンズ戦でも残っていたけど、ヒート戦では消えていたこと。だからシーズン開幕直後とはコンディションが違うし、根本的にウェンビーにはムリってことかもしれない。この時点でムリなことを、シーズン全体でやるのは難しいよね。ただ、それにしても

この試合のサンズの対策の半分はオフェンスにありました。それはウェンビーの宇宙人ブロックをかわすためには3Pやミドルが増えるのに、それが決まりまくったってこと。そしてウェンビーで最も怖いアンストラクチャーを避けられたってこと。だって「しっかり戻ってディフェンスをセット」していたら、ペリカンズもウェンビーのことを止めていたもん。

ペリカンズが出来なかったのは、自分たちのシュートが決まらなかった後に、どうしてもマッチアップがずれてしまうことだし、その前にキャッスルあたりにアタックされてしまうと、ウェンビーまで手が回らなかった事。ましてやサンズのセンター陣は守れない人たちなので、ゴール下カバーが遅れていたはず。

ある意味でウェンビーを止めたのはブッカーのオフェンスでした。ここが決まることで対策通りのディフェンスを実行する時間が大きく増えた。

そしてウェンビー対策されている分だけ、この3人がインサイドを攻略していました。今シーズンは予想を超えてケルドンが機能していますが、今日もしっかりとウェンビーの穴を使っていたのは印象的です。これってケルドンの仕事だもんな。

ってことでサンズのオフェンスが良すぎて、スパーズの3Pが悪すぎた。そこからウェンビーが目立たない展開が増えた試合でしたとさ。ただ、少なくとも開幕直後という魔法を除けば、ウェンビー対策は昨シーズンとあまり変わらない。マブスとペリカンズはスケジュール運が悪かったかもしれない。

みんな、ウェンビーにビビりすぎちゃだめだぜ。もちろん対策はするけどな。そんなサンズでした。

ウェンビーを止めるサンズ” への4件のフィードバック

  1. もちろんサンズの対策が良かった感もあるんですが、試合見ていて明らかにウェンビー体調不良ぽいなって感じました
    リバウンド入らない、トランジション走らない、ブロック諦めるとからしくなかったし、
    顔色もどことなく悪い
    決定的だったのは3クでウェンビーがまさかのダンクミスしたことですかね
    お前ダンクミスるような身長じゃないだろと
    なんか一部では去年の血栓前もこんな感じだったとかいってる人もいて、怪我したハーパーと共に心配です

    1. 「疲労」じゃなくて「体調不良」ってのも十分にあり得ますね。
      本当に開幕戦で対戦したマブスは損をしていますね。

      本当に病気だったら、ちょっとNBAでプレーし続けることに懸念も出てきてしまう。

  2. ヒート戦の前までの浮かれた気持ちはどこへやら。ウェンビーの件に加えて、ハーパーからチームに加入後3回目の怪我をし、一気に閉塞感が漂ってきました。ウェンビーがそもそもあのフィジカルファイトを継続できない身体なら優勝を目指すなんて未来は夢のまた夢となりそうです。

    ところで管理人さんはコーネットとオリニクの獲得には否定的(契約内容を含めて)だったと思いますが、ウェンビーとコーネットのツインタワー起用はどのように感じられましたか?

    1. あのフィジカルファイトは要所でしかしない前提でオフェンス組み立て直しですね。去年の形に戻せばいいだけだし。

      ウェンビーとコーネットは特に意味がないと思っていまする。やるにしても別に他の選手(安いサラリー)でいいじゃんと。特にゴール下専任の運動能力系で十分なんですよね。

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