1101 ウィザーズvsマジック

◎主役とかいう問題でもない

トレ・ジョンソンを指名したのに、キショーン・ジョージをエースにしているウィザーズ。そこにクリバリが戻ってきたらメインハンドラーにしていたり、そうじゃなくてマッカラムとミドルトンが攻めていたりします。ナゲッツの話じゃないですが、もっとトレ・ジョンソン用のプレーコールを作っていかないと先はないのですが、それよりもやりたい戦術重視です。

「やりたい戦術」といえばアンセルドがHCになってから、明らかにヨキッチを求めているようなプレーだらけになりました。HCも交代したので、そこからは脱却しつつありますが、○○が欲しい前提の戦術ってのは、若手を育てるのに向いていないというデメリットもデカいのよ。

さて、本日もジョージのアグレッシブなアタックから始まります。でも、これは1on1チックだったので、積極的なのは悪くない。問題はPnRをセットしてハンドラーをさせることで、そこからの展開が必要になります。そんなのドンチッチに求めている仕事みたいじゃん。

ジョージは今シーズンになって3Pが決まりまくっているので、プルアップ3Pを打てばそこそこ点が取れて気持ちよく見えます。ただ、打てなかったときがサールのショートロール迷いになってしまいます。だから、そういう試合を見たらポイントセンターが欲しくなるよねぇ。

ってことで、売りに出そうなモラントやサボニスを連れてこい。となってしまうぜ。それよりもウイング系を多くそろえ、判断するPGのカリントンがいるんだから、そっちの特徴にあった形をいろいろと取り込んでいけばいいのにね。と、思うわけだ。ここまでが試合前の大前提。

フランス代表のクリバリは弱気が顔を出して、意図のない展開をするだけで見ていられなかったけど、ウィザーズのクリバリは危なげないパスを繋いだり、強気なドライブをしてリングから離れていくレイアップを外したり。うん、やっぱり構築は出来ていないぜ。向いてないぜ。クリバリに比べたらジョージの方が可能性がある。

ただ、マジック側もこれといった対処はしません。マッチアップしているのはフランツだし、別にそこまでやられないでしょ。それ以上に華麗に展開されることはないから、単発で終わるでしょ。(もし、本当にそんなことを考えていたら、バンケロだって同じじゃないかとツッコムけどね)そんなわけでジョージはマークがベインになったところで、高さの利もあってミドルを決めていきました。キャブスのハンターよりも遥かに良い感じに打っていますが、ミドルはミドル。ディフェンスが攻略される匂いはしません。

一応、繰り返しますと、ジョージはこれでいいのよ。オフの間にトレーニングを積んで1on1に強くなって帰ってきた。それは素晴らしいぜ。でも、ウィザーズとしてはダメ。同じことをやるならば

「カリントンがトップでボールをキープして、トレ・ジョンソンにオフボールスクリーンをかけてフリーにして打たせるシューターオフェンスを構築し、その逆サイドでジョージの1on1がセットされている」

だったら怖いじゃん。ディフェンスはあっちもこっちも見なければいかないし、ジョージへの対処をすれば逆サイドが簡単に攻略されちゃうしさ。そんな感じです。

そしてジョージがベンチに下がるとミドルトンとウィットモアがアーリーオフェンスを決めていき、さらにカリントンまで3Pでウィザーズがリードを得ます。なんだそりゃ。悪く言えば何もセットせずに攻めている。よく言えばどこからでも点を取れる良さで誰もがアグレッシブに攻めている。スターターがセットだったから悪く見えてしまうわけだ。

それでもカリントンがドライブからバグリーにアシスト、バグリーのハンドオフからウィットモアがシュートに行くフェイクからバグリーへ戻す。エトセトラ。ベンチメンバーの方が連携も感じさせるオフェンスになっています。「どこからでも点が取れる」に連携も出たんだから、明らかにこっちの方がチームオフェンスだぜ。

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