◎ユース組
〇越
16.6点
2P54%
3P44%
2.6アシスト
4.0ターンオーバー
163センチながらスピードあふれる突破と高いフィニッシュ精度。高校からアメリカに行くという越は、スタッツ通りの選手でした。サイズがないのにドライブからのフィニッシュが非常に上手く、3Pも正確。ワイドにドリブルを振ってのスピード突破もお見事です。個人能力の高さは突き抜けていたのは間違いないぜ。
しかし、アシスト/ターンオーバーを見てもわかる通り、オフェンスを構築する能力は低く、なんだかいかにもスキルに全振りした日本のガードっぽさがありました。高校バスケしていないのに、走れや走れの高校バスケ感が満載という変わった感じさ。
スペーシングされたオフェンスなので、1on1で使えるスペースが広く、果敢に仕掛けるのですが、それがちゃんとパッシングされていないとミスに繋がっていくのが、わかりやすく。周囲が決めていった後で越のアタックが効果的に決まる感じでした。なので、得点は多いけど、どこまで評価していいのやら。日本っぽいし、アメリカっぽいかもしれない。
これに対してメインのプレーメイカーになったのが宮里。こちらが琉球のユースってことですが、ベンチから出てきた高橋は川崎のユースってことで、このユース組のガード2枚がプレーメイクできるタイプだったし、今回のオフェンスシステムを支えていました。
〇宮里
8.4点
2P63%
3P33%
4.8アシスト
1.8ターンオーバー
〇高橋
8.4点
2P53%
3P36%
3.0アシスト
1.6ターンオーバー
高橋の方はややシューター気質なので、メインでよかったのは宮里。ハンドオフ系のスクリーンを使えていたし、パスアウトも適切でテンポもいい。自分が囮になってからもらいなおすなど、ダムダムしないPGとして非常に優秀でした。ちょうどユーロバスケ見ていたから、すっごくすんなりと頭に入ってくるPGだった。
これまで、なかなかみれなかった有能なゲームメイカータイプのPGが、U16で登場するとはね。それもユース組から出てきているので、ユースという場が上手く機能しているように感じます。求められているのは、スピードと運動量ではなくて、自分たちがやりたいことと相手のディフェンスを見てプレージャッジする判断能力。そのためには周囲との連動も必要だし、ユースと代表ではやっていることが違うから戦術理解力も必要だろうし。
それこそホーバスでは絶対に使われないであろうタイプのPGでもありました。越と宮里。対照的なガードを2枚並べて成立させているのも、マルチネスのやり方がポジティブに見えるポイントでもありました。
せっかくのユース素材なので上のカテゴリーにも、どんどん出て欲しいですが、琉球だと難しいだろうな。いずれにしてもメインのガードは高校バスケ組が0人だったというのは、大きな転換点になるかもしれません。なお、越もU15名古屋D→U15琉球なのでユース組なんだよね。宮里と相性いいのかな。
ユース組の戦術理解力がもたらしたU17出場権
大事な事なので、もう一度まとめてみました。はい。ここまで言っても過言ではないU16アジアカップでした。中核的なビッグマンがいない中でも勝つ方歩を見出せたのは、スキルやスピードよりもインテリジェンスだったぜ。そう感じずにはいられないので、すごく印象的なチームでした。高橋は1次合宿の38名からは漏れていたのに、2次合宿から呼ばれてメンバー入りし、3人目のガードにまでステップアップできたらしく、まさに状況判断能力が優れていたからっぽいな。
なお、越はいうまでもないですが、宮里179センチ、高橋175センチなので、どちらも上のカテゴリーに進むにつれてサイズで苦しみそうです。練習をハードにやるよりも、エネルギーを充填して身長を伸ばしたいし、少なくとも筋力を上げたいね。
あとライジング徳島というクラブチームの平岡もPGとしていましたが、中学生ということも含めて、もっと頑張って成長しましょうね。こちらは188センチもあるので、今回の経験で大事なことを学べたならば、上のカテゴリーでは追い抜いているかもしれない。