ユーロバスケはグループリーグが終わったところ。今回のユーロは少しレベルが落ちていると感じているのですが、ここで気になる点というか、チームスタッツを見てみたいのです。全チームが5試合を行ったところでのNBAの平均との比較をしてみよう。
◎ファールが多い
ユーロはとにかくファールが多い。アウトナンバーで攻められるとファールして止める『ユーロファール』が徹底されている国もあり、余計なファールも多いけれど、それ以前に「抜かれそうになったらファール」みたいなディフェンスが横行しています。
それだけ国際試合で「負けられない」気持ちも働いているのでしょう。実際、NBAだってプレーオフの方がファールは多いよね。もう1つはブロック力の差があり、ポルトガルのクエタやトルコのボナ、フランスのサールが圧倒的な身体能力でブチかますブロックを見るとアメリカとの差を感じずにはいられません。つまり、2人が目立つほど、他の選手はすさまじいブロックってのがないってことだ。
じゃあ、実際にファール数はどうだったのか。みてみましょう。ちなみにNBAのリーグ平均は18.6です。プレータイムが8分、つまり25%長くてこれくらい。プレーオフになると20.8へ増えています。
〇ファール数
ベルギー 25.2
フランス 25.2
スロベニア 24.8
エストニア 24.0
ポーランド 24.0
アイスランド23.4
チェコ 23.4
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スペイン 18.2
ドイツ 17.4
トルコ 16.6
セルビア 13.8
異様に少ないセルビアもありますが、下位4チームだけがNBAよりもファール数が少なかった。3チームは楽に勝っている事情もあります。
24チーム中20チームがNBAの平均よりも多くなっていました。8分短いのにだぜ。特にフランスなんてグループ首位なのに、ファール数も1位。スロベニアというかドンチッチがいることでグループDは全体的に多かった事情もあります。
ちなみにオリンピックの12チームで20を超えていたのは4チーム。今回のユーロは15チームと半分以上なので明らかにファールが多い傾向があります。
アジアカップの日本は17.0なのでずっと少ないし、20を超えたのは16チーム中3チームだったので、やっぱりユーロの多さが際立っています。すっごいフィジカルなディフェンスをするのがユーロなのですが、その分だけファールも多いので、ディフェンス力を感じさせるチームが少ない。
じゃあ、これで何が起こるかというと、試合終盤での逆転の少なさです。
肝心な場面でもファールしてしまうから、なかなか追い上げることが出来ない。そこまでにリードしていればOKだし、強いチームの方がリードしているケースが多いのだから、そもそも逆転は起こりにくいのだけど、勝っている方が時間を使った上にファールコールを貰うのでね。
ユーロは他の大陸よりも明らかにレベルが高いのだけど、だからといって世界大会では中南米に勝てるかというとそうでもない。理由はディフェンスの問題にあり、それもフィジカルにファールする守り方が原点な気がしてしまいます。