◎シアカムとホルムグレン
最後にこのシリーズで良い意味で目立ったシアカムと悪い意味で目立ったホルムグレンのマッチアップ別の成績を見てみましょう。
シアカムはケイソン・ウォレスをインサイドで、カルーソをアウトサイドからの仕掛けでボコボコにし、サンダーお得意のスモール戦術を機能不全にしましたが、ケンリッチが出てくると封殺されてしまうで、極端な感じでした。ただし、そもそもメインマッチアップがカルーソではないので、いろんな選手との対戦になっています。
今回はわかりやすく見るために、そのマッチアップでの個人の得点/チームの得点で表記します。チームオフェンスの中で得点を取るのが仕事の2人なので、どれだけ目立ったかがわかる。
〇シアカムvs
J-Dub 24/149
カルーソ 28/80
チェット 20/48
SGA 24/70
ドート 12/68
ケンリッチ 2/27
ケイソン 21/33
いろんな要素が混じってきますが、大きく3つにわかれます。
①シアカムにボッコボコにされた
ケイソン・ウォレス
ケイソンに関してはぐうの音もでないほど。直接マッチアップというかスイッチ誘導されたら、ペイサーズの得点の2/3はシアカムになりました。徹底の徹底でケイソン狙いまくっていたわ。実はFGは45%程度で、フリースローだけで10点も取られています。ファールしすぎです。
そしてホルムグレンもかなりのボコられっぷりですが、こちらはFG41%と割と抑えられています。ファールしなかったのでケイソンと差が付きました。
②シアカムにやられた
カルーソ、SGA、ホルムグレン
カルーソとSGAにマッチアップされている時のシアカムは、全てがアタックモードではなかった代わりに、FG成功率が非常に高くなりました。ミスマッチとして狙いまくったわけじゃないけど、普通のプレーの中で点を取りに行ったって感じ。
この2人に対してシアカムがアドバンテージを取れるかどうかは、やってみないとわからない面が大きかったと思いますが、実際にマッチアップしたらかなり圧倒出来た。
③シアカムを止めた
J-Dub、ケンリッチ
ほぼ何もさせなかったのがケンリッチ。J-Dubを同じに分類してはいけないレベルで止めまくったし、そもそもシュートすら打たせませんでした。だからファールもしない。
一方でJ-Dubは(そんな印象薄いだろうけど)最も多くシアカムとマッチアップしており、FG44%と成功率で見れば他の選手と大きな差はないですが、そもそもマッチアップ時にシュートを殆ど打たせないことに成功しました。そのためシアカムが目立つ時間と消える時間がハッキリしていたし、消えている時は悪いプレーの印象も薄い。
いずれにしても③の2人を除けばシアカムは大活躍でした。こちらはポジティブな意味で気になったことでした。
逆にホルムグレンは悪い意味で気になる点が大きいわけです。いうまでもなく「ターナーにビビっている」状態だったこと。いや、積極的にアタックはしたからビビっていないのかもしれないけど、ターナーを前にするとミス連発だったからな。
ただし、ターナー以外が相手だとドライブをしっかりと決めていました。それがどの程度だったのかが気になるわけだ。
〇ホルムグレンvs
ターナー 27/183
シアカム 15/64
トッピン 10/82
ニスミス 16/33
ホルムグレンは、ほぼターナーとのマッチアップになっており、7つのブロックを食らってFG29%とどうにもなりませんでした。完全に沈黙させられたわけだ。
意外なことにトッピン相手にもミスをしまくっており点が取れず、シアカム相手だとこの2人よりはマシでFG60%を記録しましたが、15点取る間に3つもターンオーバーをしておりボロ負けです。
ところがディフェンダーのニスミスが相手だとファールドローしまくって効率的に得点を奪いました。あまりにもターナーに止められていたから気持ちが楽になったかもしれません。
ファイナルでサンダーがオフェンスに困った要因は、ほぼホルムグレンじゃないか、っていうくらいターナーに封殺されたわけですが、シアカムとの違いで言えばミスマッチ誘導されていないことも挙げられます。
本来であればエースキラーのニスミスへスクリーンをかけ、スイッチさせれば高さのミスマッチでホルムグレンを使うパターンも有効にみえますが、スクリーンが下手というスキル問題で足を引っ張り、それ以前にミスマッチ誘導しないで攻めるサンダーのオフェンス事情もあります。
また、ツーメンゲームを実行してしまうと、SGAへのダブルチームを実行させてしまうことも問題になっていました。踏んだり蹴ったり。
ということで、1on1を見ていくとシアカムだって止めることは難しくなさそうなのですが、ミスマッチ誘導をしていくペイサーズのオフェンス戦術がシアカムを目立たせ、そうではないサンダーの戦術がホルムグレンを突き放した感もあります。
この問題に対して攻守に渡って手を付けなかったダグノートの采配が気になりまくるわけなのでした。
サンダーファンとしてはあるまじき姿なのですが、高値で売れるうちにロースターの整理をしてPF寄りのウイングを補強をして欲しいです。
売るべき選手は誰とは言いませんが。
ウスマン・ジェンかな?
ジェンは期待していたのですが…。
あるまじきファンとしては、ジェイリンを残して、細くて長い人とケイソンとトピッチのどちらかに指名権を付ければ選り取り見取りだろうと考えたりします。